まるで 風雪流れ旅の映像のような?吹雪になりました…外はマイナス寒波だよ~
明日の朝の通勤が、超!超!オソロシイ。
そんな日曜日。テラオの兄さんと、大凧の制作でした。注※祖谷では年寄りに近づいても
どこそこのあにさんとか、兄さんと呼ぶ。これは祖谷の特色である。
パンとおやつとカップ麺を昼食の準備にして、いつものように、チンタラと始めましょう~
と立ちすくんでいた時…何気なく振り返ると…なっ!なんとっ!ブログの主様が、来て下さった~
『お~~おぶけるわ~~!』
などとは、言わなかったが、正直びっくりしました。だって、片道3時間半もかかるのに
来てくれたんだよ。しかも、手作りのお弁当を差し入れして下さったのです。
きっと、きっと主様は、何か自分に出来ることは、ないだろう?かと、考えに考えた結果
手作り弁当に、なったんだと 思います。
『わしは、絵も上手に書けんし、わしの取り柄と言えば、三嶺の山を荒らす輩と、
一人でネットを炎上させるくらいか…三嶺のゴミを拾うことくらいか…
綺麗な嫁さんを自慢することくらいか…
読めんような漢字で、寂しいような祖谷山の俳句作るくらいか…
たまに山の年寄り訪ねて、お土産に野菜イッパイ貰うことくらいか…
それくらいの事しか出来ん…大凧を自腹で制作しよる、テラオの兄さんに敬意を込めて
せめて、お昼の差し入れしてあげよう!ご飯の上にフリカケかけて、梅干しのせて
ジャコ天とエビちくわ焼いて、卵焼き入れたら、上等じゃないかっ。わしの気持ちじゃ~!』
……と 思いながら、作って下さったのだと、ワタシは、解釈しております。ありがとう。主様。
そして、時は師走の候。いつもの脚本バージョンっ
平成のある家。
プチじいさんと、プチばあさんが、住んでおりました。
『まっこと、今年の正月も、わんくの子供らは、めんめに戻るんかのうや~
なんであれらは、兄弟のに、仲悪いんだろうのぅ?』
ばあさんはじいさんに、テレビの歌番組を見ながら、話しかける
じいさん、黙ったまま、テレビを見ている。コタツの上には、食べかけのミカン。
お医者さんの クスリの袋。老眼鏡。耳かき。
『あんたは、なんちゃあ、考えてなかろうがえ…今まで全部そうだったわの~
なんぞっちゃあワタシが、全部あてごおて、あんたは、やっぱり知らん顔して
ワタシはええ忘れんわ~』
じいさん…黙ってテレビを見ている。
ばあさん、テレビの音を小さくする。
「聞こえんわ、音あげえや~」
じいさん、初めてくちを開ける。
『聞こえよったんだろ!黙ってなんちゃあ言わんきん、つんぼになったんかと思いよったわ!
聞こえとんなら、なんぞ言えろよ~!』
「わあが、そんなにウルサイきん、子供らも、いそげえに仲わるうなったんじゃわ」
じいさん、食べかけのミカンを食べる。
『ワタシは、なんちゃあ、うるそうにないわの~あんたがしゃんとせんけん
ワタシが、あいだで、メンドイこと、言わさせるんじゃわ~ワタシだって
隣のネエサンみたいに、しゃなりしゃなり、ムコサンの後ろから、歩いてみたかったわ~
隣のネエサンは、ムコサンが甲斐性あるけん、あんがに品ように
日に日に、遊んでおれるんじゃわの~!』
プチじいさんは、夕食後に飲み忘れた、血圧のクスリを、半錠飲みました。
プチばあさんは、お風呂に行きました。
じいさんは、らくらくフォンで、長男に、電話をかけました。
「もしもし…日出夫か…いつ戻るんな?また…誠二やと、めんめに、もどるんか…?
ばあさんもめんめに戻られたら、所帯するのに、せこいんじゃわ…
たまには一緒に戻れや…父ちゃんも、ばあさんの機嫌ばっかりは、ようとらんわ…
あれは、次第に面倒なりよるわ…死んだ婆さんと、おんなじじゃわ…しわいわ…
ねばいわ…ずるうないわ…」
プチばあさんが、お風呂から出る音を聞き、慌てて電話を切る、プチじいさん。
そして、大晦日。
プチばあさんは、蕎麦を打って、おりました。
プチじいさんは、神さん棚の、榊を換えておりました。
庭先に千葉ナンバーの車が、一台停まる。
玄関のサッシがあく。
プチばあさん、ふと、手をとめて、見ると、玄関先に、長男と次男が並ぶ。
嫁さんと、孫も、くっついていた。ばあさん絶叫~!
『みなで~もんてきたかえ~~~!』
草 々
明日の朝の通勤が、超!超!オソロシイ。
そんな日曜日。テラオの兄さんと、大凧の制作でした。注※祖谷では年寄りに近づいても
どこそこのあにさんとか、兄さんと呼ぶ。これは祖谷の特色である。
パンとおやつとカップ麺を昼食の準備にして、いつものように、チンタラと始めましょう~
と立ちすくんでいた時…何気なく振り返ると…なっ!なんとっ!ブログの主様が、来て下さった~
『お~~おぶけるわ~~!』
などとは、言わなかったが、正直びっくりしました。だって、片道3時間半もかかるのに
来てくれたんだよ。しかも、手作りのお弁当を差し入れして下さったのです。
きっと、きっと主様は、何か自分に出来ることは、ないだろう?かと、考えに考えた結果
手作り弁当に、なったんだと 思います。
『わしは、絵も上手に書けんし、わしの取り柄と言えば、三嶺の山を荒らす輩と、
一人でネットを炎上させるくらいか…三嶺のゴミを拾うことくらいか…
綺麗な嫁さんを自慢することくらいか…
読めんような漢字で、寂しいような祖谷山の俳句作るくらいか…
たまに山の年寄り訪ねて、お土産に野菜イッパイ貰うことくらいか…
それくらいの事しか出来ん…大凧を自腹で制作しよる、テラオの兄さんに敬意を込めて
せめて、お昼の差し入れしてあげよう!ご飯の上にフリカケかけて、梅干しのせて
ジャコ天とエビちくわ焼いて、卵焼き入れたら、上等じゃないかっ。わしの気持ちじゃ~!』
……と 思いながら、作って下さったのだと、ワタシは、解釈しております。ありがとう。主様。
そして、時は師走の候。いつもの脚本バージョンっ
平成のある家。
プチじいさんと、プチばあさんが、住んでおりました。
『まっこと、今年の正月も、わんくの子供らは、めんめに戻るんかのうや~
なんであれらは、兄弟のに、仲悪いんだろうのぅ?』
ばあさんはじいさんに、テレビの歌番組を見ながら、話しかける
じいさん、黙ったまま、テレビを見ている。コタツの上には、食べかけのミカン。
お医者さんの クスリの袋。老眼鏡。耳かき。
『あんたは、なんちゃあ、考えてなかろうがえ…今まで全部そうだったわの~
なんぞっちゃあワタシが、全部あてごおて、あんたは、やっぱり知らん顔して
ワタシはええ忘れんわ~』
じいさん…黙ってテレビを見ている。
ばあさん、テレビの音を小さくする。
「聞こえんわ、音あげえや~」
じいさん、初めてくちを開ける。
『聞こえよったんだろ!黙ってなんちゃあ言わんきん、つんぼになったんかと思いよったわ!
聞こえとんなら、なんぞ言えろよ~!』
「わあが、そんなにウルサイきん、子供らも、いそげえに仲わるうなったんじゃわ」
じいさん、食べかけのミカンを食べる。
『ワタシは、なんちゃあ、うるそうにないわの~あんたがしゃんとせんけん
ワタシが、あいだで、メンドイこと、言わさせるんじゃわ~ワタシだって
隣のネエサンみたいに、しゃなりしゃなり、ムコサンの後ろから、歩いてみたかったわ~
隣のネエサンは、ムコサンが甲斐性あるけん、あんがに品ように
日に日に、遊んでおれるんじゃわの~!』
プチじいさんは、夕食後に飲み忘れた、血圧のクスリを、半錠飲みました。
プチばあさんは、お風呂に行きました。
じいさんは、らくらくフォンで、長男に、電話をかけました。
「もしもし…日出夫か…いつ戻るんな?また…誠二やと、めんめに、もどるんか…?
ばあさんもめんめに戻られたら、所帯するのに、せこいんじゃわ…
たまには一緒に戻れや…父ちゃんも、ばあさんの機嫌ばっかりは、ようとらんわ…
あれは、次第に面倒なりよるわ…死んだ婆さんと、おんなじじゃわ…しわいわ…
ねばいわ…ずるうないわ…」
プチばあさんが、お風呂から出る音を聞き、慌てて電話を切る、プチじいさん。
そして、大晦日。
プチばあさんは、蕎麦を打って、おりました。
プチじいさんは、神さん棚の、榊を換えておりました。
庭先に千葉ナンバーの車が、一台停まる。
玄関のサッシがあく。
プチばあさん、ふと、手をとめて、見ると、玄関先に、長男と次男が並ぶ。
嫁さんと、孫も、くっついていた。ばあさん絶叫~!
『みなで~もんてきたかえ~~~!』
草 々