秘境という名の山村から(東祖谷)

にちにちこれこうにち 秘境奥祖谷(東祖谷山)

菜菜子の気ままにエッセイ   SANE著

2007年10月07日 | Weblog
瞑想
夕べ、一年に一度恒例のイベントが、開催された。JAZZフエスタイン祖谷!
標高800メートルの夜の静寂に、JAZZが響き渡る。プロの方々の気高い音を聞きながら、正食料理を頂く。舞台セッティングは、テラオの兄さんの、担当。その辺にある枯れ草とか、折れた木々を上手にセッティングする。その辺の存在感のないものさえ、再び命を与えられ、舞台の蕎麦の花が、しばし土から離れ、板の床でJAZZの調べに小さな花びらを揺らしていた。テラオの兄さんは、こんなにも、細かい気遣いが出来るのに、相手が女性となると、脳の配列がグジャグジャになるのか、一切の行動が凍結される。よほどの過去が、あったのだろう。私は、「いいひと」なので、そんな個人の過去を、えぐり出すような事は、出来ない。……が、主人は結構気にしていた。結婚がどんなにすばらしい事かを?テラオの兄さんに伝えたかったのだ!「〇〇〇さんと一緒になれやー」
とテラオの兄さんに言っていた。
目撃者はたくさんいた。私の友人が、片道2時間半をかけて、病院に来てくれた夜。有り難かった。主人の視力もかなり、衰退していた。電灯を嫌がっていた。明るいと、「見えない」と言った。
あの日と同じメンバーが、夕べのスタッフとなる。
私も、オナベになりたい彼女も、もう一人、「華麗なるばついちの友人」も、完全に裏方の職務を全うする。JAZZの調べを控室で聞きながら、空き腹に栄養をあげていた。
気になったのは、糖尿病予備軍の友人。
「私、食べたら血糖値すぐに上がるのよ!あんまり、食べないようにしとんよ、気をつけとかなね!」
と三回位、言っていた。確かに言っていた!…が、あれは独り言だったのだ。決意と思ったのは、私のまたまた、勘違い。
彼女は、真っ白なお皿に色んな料理を、並べていた。皿の白い部分が、食材で見えなくなっていた。
が先に言ったのは、彼女の独り言。私は優しい。彼女のくち元に消えていく、食材を見送ってあげた。
JAZZの調べに、男の方が壁に持たれて、瞑想をしていた!やっぱり、美しい音楽は、人間の邪念を溶く。私は二人に近付いた!
(宮ノ内の和尚)と(タノモトの兄さん)ではないか!さすが、文化人ー瞑想かあー。私は軽く二人の膝を、突いた。和尚は前向きに倒れてきた。タノモトの兄さんは、左横に倒れてきた!
瞑想は単なる「爆睡」だったー。
目が覚めたタノモトの兄さんは、現実にかえり、今夜泊まる場所を確保する事に、脳がチエンジしていた。
イベントも、無事に終了。いつも残った料理の頂き物を、家で待つ主人への、オミヤゲにしていた。
「今日は、皆ようけ集まったか~。何、もろてきたん」
ガサガサと袋を物色した後で、にやけながら、食べていた。
私は夕べ、主人に天然酵母のパンをお供えし、報告した。
「ようけ(大勢)来とったよ!今日はパン貰ってきたよ」
熱いコーヒーを入れ、主人の気配を探しながら、パンを食べた。日付は今日に変わっていた。 合掌
コメント (5)
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