これからこのブログには何回かに分けて、本会(浜松授業研究の会)で進めている国語の授業ついて記していきたいと思います。
授業には、「教え込みの授業」と「追求方式の授業」の2種類があると考えています。
「教え込みの授業」とは現在の授業の主流であり、新しい知識を知ることにその目的があります。そこに発達というものはありません。しかし、これから発達させようとするものを学ぶので、そういう意味では必要な授業であると言えます。
それに対して、本会で試みているのは、「追求方式の授業」です。「追求方式の授業」とは知識(言葉)の意味を深める(変える・発達させる)ことにその目的があります。教え込むことはしっかりと教え込み、その上に立って、子どもの発達(可能性の現実)を大事にする授業であり、現在の授業の主流である「教え込みの授業」とは対極をなす授業だと考えています。
「追求方式の授業」には、まず子どもたちに問診するということがあります。授業での学級課題を設定する時などでは、まず子どもたちの考えを問診することから始めます。これはどこまでも学級の子どもたちの現状から授業を出発しようとする意図の表れであり、子どもたちを大事にしようという意識の表れでもあります。次に対立です。国語の授業に対立という言葉を持ち込むと違和感を感じる人が多いかと思います。しかし、学級内に対立が生まれそのどちらかが正しいかを吟味していく過程はなんと言ってもおもしろく、子どもたちが夢中になります。さらに最後には、子どもたちが最初に持っていた教材に対するイメージが変わってしまいます。
これは他の方式の授業にはない大きな魅力だと考えています。
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