野ゆき山ゆき海邊ゆき

日々の生活の中で出合う自然や民俗、歴史遺産を記録します。主な舞台は和歌山県中部。タイトルは佐藤春夫の「殉情詩集」より。

ヲモフモサヒシ

2011年10月23日 | 歴史
今朝月齢26の有明の月が東の空に輝いていた。三脚を立てて撮影したが解像度はイマイチであった。
     

月とくれば思い出すのが、お隣有田金屋出身の明恵上人。下の歌は上人がふるさとの月を詠んだもの。お人柄がそのままに歌われているように思う。写真は上人誕生地に据えられている石碑である。京都高山寺に残された、上人のご自筆で書かれた御詠草から刻んだようだ。
     
     
                ふるさとの
         宿にはひとり
         月やすむ
         思ふも寂し
         秋の夜の空


明恵上人の誕生地については↓
http://www.kuniomi.gr.jp/geki/iwai/enasin2.html
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

敗荷

2011年10月23日 | 植物
「敗荷」は秋の季語である。大辞林には『秋になって風に吹き破られたハス』とあるが、私のイメージは、この写真のようにうなだれて水面に浸った姿である。しかもモノトーン。昔見た敗荷というタイトルの写真のイメージを引きずっているようだ。
夏は生命力に満ちあふれたハスも一転秋になると無残な姿をさらすことになる。「嗚呼、無情 ならぬ 無常」である。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

秋草図

2011年10月23日 | 植物
江戸琳派の開祖、酒井抱一師は様々な草花を描いたようだ。その中でも有名なのが、光琳の風神雷神図屏風の裏に描いた「夏秋草図」である。銀地に描かれ渋さ満点の絵である。金地に描かれた「月に秋草図」も素晴らしい。両者とも国の重要文化財に指定されているようだ。江戸琳派の画風は『侘び・寂び』とは一線を画した『粋』であるように思う。私もいつか写真版「秋草図」で抱一師の足下にたどりつきたいものだ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

雨後の朝

2011年10月23日 | 植物
またまた集中豪雨的な天気だった。日本列島近海は水蒸気が濛々と立ち上がっているのだろうか。朝は雨が上がり秋らしい冷涼な空気が漂っていた。チカラシバの芒には細かな水滴が並んで風情を醸し出していた。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする