暑さへっちゃら ヘクソカズラ

　5日も体温を超える39度や38度といった危険な暑さがぞろぞろです。こう何日もこんな暑さが続くのではもう熱帯だねぇ。東京は今日はそこまで上がってませんが都心は午前中に35.9度、この夏の猛暑日は16日で過去最多タイです。週明け火曜からは雨や曇りの日が続き、気温も猛暑には至らないようですので、へばった身体もひと息つけるでしょうか。

　私達が水分補給で水をしょっちゅう飲んでいるのに対して、日照り続きで雨もなく水が欲しいのは植物たちです。ひたすら雨を待つしかないので草花もちょっと元気がなさそうに見えますが、そんな猛暑の下でもひと際元気なのがヘクソカズラです。アカネ科のつる性植物で雑草ですが、いろんな植物に絡みついて勢力を拡大していきます。木だけでなく金網のフエンスなどにも絡んでいるのを見たことがあるでしょう。屁糞カズラと書きますが、葉を傷つけたり揉んだりすると文字通りオナラのような悪臭がするのでそんな名が付けられたようです。わざわざそうして匂いを嗅ぐこともないので、ワタシは悪臭がどんなかわかりませんが、それにしてもひどい名だねぇ。

　花は小さな筒型で白い花の中心部は赤紫色のとても可愛い花です。田植えをする若い女、早乙女の笠のように見えることから、別名サオトメバナとも呼ばれます。変な名の名付け親は朝ドラ「らんまん」のモデル、植物学者のあの牧野富太郎博士だそうです。とは言え牧野博士は「この花の名はサオトメバナの方がよい」とも言ってたそうですが。ただ、放って置くとどんどん増えるし駆除するのが厄介な雑草でもあります。花言葉は「人嫌い」「誤解を解きたい」「意外性のある」。