アル中(歩中)オジさんのフォト日記

 散歩中の出来事などを中心に写真とともに日記風に綴ったものです。

アカボシゴマダラ

2015-08-03 16:25:06 | Weblog
 先日、日本一綺麗なトンボマルタンヤンマを紹介した石神井公園は、都心から比較的近くにあるのに多彩な植物や珍しい小鳥、ヤンマなどトンボ類も豊富に観察できる自然のあふれた公園です。今日も池の周囲を歩いていると、ヒラヒラと飛んできた蝶が目の前の葉にとまりました。アカボシゴマダラではありませんか。何年か前に一度見たことがありましたが、久しぶりの対面です。翅を開くと4,5㌢ほどの、比較的大きな蝶で白と黒の縞模様と、後翅後部の赤い斑紋が特徴の、ま、きれいな蝶ですが、実はこれが厄介なシロモノなんです。

 この蝶は、東アジア、中国、朝鮮辺りに分布するもので、日本には亜種が奄美諸島にしかいない種です。それが1995年に埼玉県の秋ヶ瀬公園で発見され驚かれたのですが、その後関東各地で見つかり生息が確認されるようになったといいます。自然にこちらに飛んできて“移住”するには距離があり過ぎ不可能なことから、いろいろ調べた結果中国のものと判明したそうです。ではなぜ、関東で見られるようになったのか。国立環境研究所では一部の蝶マニアの“放蝶ゲリラ”の仕業とみています。中国から持ち帰った?蝶をわざわざ放ったものが繁殖したというわけです。

 綺麗な蝶ならいいのでは、との声も聞こえそうですが、魚のブラックバスなどと同様「要注意外来生物」に指定されています。これらがテリトリーを広げることにより、日本固有のオオムラサキ、ゴマダラといった在来種が大きな影響を受けるためです。西洋タンポポに関東タンポポが駆逐されようとしているように、外来種がハバを利かせるのは困るよね。
コメント
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