花熟里(けじゅくり)の静かな日々

脳出血の後遺症で左半身麻痺。日々目する美しい自然、ちょっと気になること、健康管理などを書いてみます。

「白蘭の歌」

2014年08月26日 12時02分40秒 | 趣味(音楽、絵画、等)
伊藤久男・二葉あき子が歌った「白蘭の歌」を、コーラスグループ「フォレスタ」の澤田薫さんと内海万里子さんが歌っています。(内海さんが“白蘭”のイメージにぴったしで、歌も素晴らしいのですが、澤田さんは力みすぎ。)

白蘭の歌は、満州を舞台にした国策映画の中の歌ということで、戦後には歌われることもありませんでしたが、フォレスタが取り上げてくれ、うれしい限りです。しかも4番までしっかりと歌っています。4番には、戦後、忌まわしいとされてきた『興亜』という言葉がありますが、4番をきちんと歌ったところに、時代から目を背けることのないフォレスタの真骨頂があります。他にもフォレスタは、「戦友」、「海ゆかば」をはじめとして、時代を冷徹に直視して当時の歌を取り上げ、歌詞も当時のまま歌っています。戦後、歌詞を戦後の時代に沿うように作り変えたものもありますが、フォレスタ精神素晴らしいの一言です。

この意味では「明日はお立ちか」(昭和17年(1942年)、作詞:佐伯孝夫、作曲:佐々木俊一、唄:小唄勝太郎)は、フォレスタには馴染みにくいかもしれませんが、是非、チャレンジしてもらいたい曲です。 一番を吉田静さん、2番を上沼純子さん、3番を小笠原優子さんが歌っているところを勝手に想像しながら口ずさんでいます。
この歌は、三あけみさんが、昭和39年(1964年)にカバーしましたが、1番・2番の歌詞がつくりかえられています(3番は原曲に同じ)ので、原曲の小唄勝太郎版で歌ってもらいたいと思います。

ところで、最近フォレスタのyoutube がすべて削除されましたので、動画を見て楽しむことができなくなりました。削除の理由は著作権侵害ということです。またま、月曜日のBS日テレ「BS日本 心の歌」を見、ビデオを見て、さらに、youtubeでフォレスタの歌を聞いて、コンサートに行ったり、CDを買ったりする人も多いと思います。私もその一人で、「BS日本 心の歌」は必ずビデオを撮り、繰り返し見ています。様々な媒体を通じてフォレスタが広く知られる時代なのです。
フォレスタの所属する(?) 日本テレビには、ネット時代の宣伝のあり方を見直していただくよう、お願いします。

「白蘭の歌」 和14年(1939年)
作詞:久米正雄、作曲:竹岡信幸、
歌: 伊藤久男、二葉あき子
https://www.youtube.com/watch?v=DYBaNTnBWHE
1 
あの山かげにも 川辺にも   
尊き血潮は 染みている   
その血の中に 咲いた花   
かぐわし君は 白蘭の花

2 
朝(あした)に夕べに 語りつつ   
涙で眺める 遠い丘   
知らずや君よ 心にも   
眸にも咲く 白蘭の花

3 
真っ赤な夕陽の 落ちる頃   
明日を描きて 眠る頃   
希望をこめて 花園に   
香りも高き 白蘭の花

4、
嵐は晴れて 青い空
明るい興亜の 日の光
一枝つみて もろともに
いまこそ歌え 白蘭の歌


(2014年8月26日 花熟里)
コメント
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