この畑のキャベツの外皮は紫色。
ほうれん草やネギに
品種がいろいろあるように
これもキャベツの品種の違いだろうか。
霜は一面に降りてくるのに。
***********************************
姉と私が
初めて着物を買ってもらったのは、
私が小学校の高学年の頃。
黒地にかすり模様が入った、
ウールのアンサンブルだった。
わずかな柄違いの おそろいの着物2着をもらい、
「あたし、こっち!」と好きなほうを選んだ。
身長はそのころ確か
姉と変わらないか 私の方が大きいくらいで、
同じサイズの既製品だったと思う。
まだまだ我が家は貧しかったけれど、
余裕が出始めた頃だったのだろう。
その後 母は 浪費癖の父に対抗すべく、
まとまったお金があるとすぐに
姉や私に 着物を誂えるようになった。
姉も私も着物が好きで、
正月には せがんで母に着せてもらった。
「着物着んなら、もちっと 早ぐおぎでもらわねえど。
忙しんだがら。」
といいつつ、母も いそいそと 着せてくれる。
帯を結ぶ頃には、母は 汗だく。
そんな私たちを見て、
たったひとりの男である父は
面白くなさそうだったけれど、
着付けが終われば これもまた
毎年 姉と私を カメラに収めてくれた。
年数が経つと、色が変わってしまうカラー写真。
2代目のカメラだ。
高度成長の波が、いばらきのあの辺の農村まで
ようやく届いた頃だったんだなあ。
2004年の一月も末の頃、
慌しさも一区切りついて落ち着いた頃、
私は タンスの中を探検した。
母が詰めてくれた、糸で織られた、私の財産。
仕付け糸もそのままのもの、
見た記憶のないもの、
ぎっしりと詰まっている。
その中で 二十歳の頃の私が好きだった、
臙脂色の地の鬼ちりめんをひっぱり出した。
かなり赤い色なので、あわせるものは地味にして、
ドキドキしながら 自分で着てみる。
名古屋帯なのに、うまく結べない。
術側の腕が 背中の側だと
上がりづらいのと、力が入りづらいのと。
それより、着付け方を 忘れている。
高校生の頃は 結構自分で着られたのに。
泣きたい気持ちであきらめて、
半幅帯でごまかす。
娘に「着物、着ない?」と聞くと、
「いいよ」との返事。
あのウールのアンサンブルの次に作ってもらった、
小紋を二枚見せると、
赤っぽいのではなく、黒地のがいいと言う。
いそいそと 着せる。
足りない小物もあるけれど、
あのころの母と同じように、
フウフウ言いながら、汗だくになりながら、
必死で着せてやる。
娘が まんざらでもなさそうなのが、嬉しい。
出来上がると、亭主が喜んで
写真を撮らなくちゃ、と動き出す。
庭で、土手で、
愛犬をいれて 家族で撮影会。
フリースを着込んだ息子にも
アンサンブルぐらい、着せたかったかな。
カルチャー奥様になったら、
着付けも是非やりたい事の一つ。
今風のレトロな着付けも、
崩しすぎなければ、悪くない。
いや、目下、問題は 娘の成人式だ。
亭主は、みんなおそろいのような格好は
馬鹿みたいだから、するなと言う。
娘は、振袖ぶんのお金を、
海外留学に使わせてくれるなら、
イラナイと言う。
母のタノシミには 気を遣ってくれない。
ほうれん草やネギに
品種がいろいろあるように
これもキャベツの品種の違いだろうか。
霜は一面に降りてくるのに。
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姉と私が
初めて着物を買ってもらったのは、
私が小学校の高学年の頃。
黒地にかすり模様が入った、
ウールのアンサンブルだった。
わずかな柄違いの おそろいの着物2着をもらい、
「あたし、こっち!」と好きなほうを選んだ。
身長はそのころ確か
姉と変わらないか 私の方が大きいくらいで、
同じサイズの既製品だったと思う。
まだまだ我が家は貧しかったけれど、
余裕が出始めた頃だったのだろう。
その後 母は 浪費癖の父に対抗すべく、
まとまったお金があるとすぐに
姉や私に 着物を誂えるようになった。
姉も私も着物が好きで、
正月には せがんで母に着せてもらった。
「着物着んなら、もちっと 早ぐおぎでもらわねえど。
忙しんだがら。」
といいつつ、母も いそいそと 着せてくれる。
帯を結ぶ頃には、母は 汗だく。
そんな私たちを見て、
たったひとりの男である父は
面白くなさそうだったけれど、
着付けが終われば これもまた
毎年 姉と私を カメラに収めてくれた。
年数が経つと、色が変わってしまうカラー写真。
2代目のカメラだ。
高度成長の波が、いばらきのあの辺の農村まで
ようやく届いた頃だったんだなあ。
2004年の一月も末の頃、
慌しさも一区切りついて落ち着いた頃、
私は タンスの中を探検した。
母が詰めてくれた、糸で織られた、私の財産。
仕付け糸もそのままのもの、
見た記憶のないもの、
ぎっしりと詰まっている。
その中で 二十歳の頃の私が好きだった、
臙脂色の地の鬼ちりめんをひっぱり出した。
かなり赤い色なので、あわせるものは地味にして、
ドキドキしながら 自分で着てみる。
名古屋帯なのに、うまく結べない。
術側の腕が 背中の側だと
上がりづらいのと、力が入りづらいのと。
それより、着付け方を 忘れている。
高校生の頃は 結構自分で着られたのに。
泣きたい気持ちであきらめて、
半幅帯でごまかす。
娘に「着物、着ない?」と聞くと、
「いいよ」との返事。
あのウールのアンサンブルの次に作ってもらった、
小紋を二枚見せると、
赤っぽいのではなく、黒地のがいいと言う。
いそいそと 着せる。
足りない小物もあるけれど、
あのころの母と同じように、
フウフウ言いながら、汗だくになりながら、
必死で着せてやる。
娘が まんざらでもなさそうなのが、嬉しい。
出来上がると、亭主が喜んで
写真を撮らなくちゃ、と動き出す。
庭で、土手で、
愛犬をいれて 家族で撮影会。
フリースを着込んだ息子にも
アンサンブルぐらい、着せたかったかな。
カルチャー奥様になったら、
着付けも是非やりたい事の一つ。
今風のレトロな着付けも、
崩しすぎなければ、悪くない。
いや、目下、問題は 娘の成人式だ。
亭主は、みんなおそろいのような格好は
馬鹿みたいだから、するなと言う。
娘は、振袖ぶんのお金を、
海外留学に使わせてくれるなら、
イラナイと言う。
母のタノシミには 気を遣ってくれない。
ら~くち~~んに できちゃったり。
デジカメも同じでしょうかね。
私からすれば、風さんのデジカメの腕は
高度先進技術!なのですが。
ガウンとは! 恐れ入りました。
ウールは 虫が付きやすいので、
長く愛用するのは 私のようなズボラには、無理かも。
親が好きなものを子どもも好き、というのは、
なんにしても 嬉しいものです。
煮しめの味付けでも、オフ・コースの歌でも。
家族でカラオケに行くと、もっぱら懐メロの夫婦ですが、
子供達が気に入って覚えてくれたりすると、
天にも昇れそうなウレシサです。
娘時代に母がこしらえてくれました。
なのに正月に2回着ただけで...
ジョルジュさんが娘さんの様子に
「まんざらでもなさそうなのが、嬉しい」と
おっしゃるのを聞いて、なんとなく母の気持ちを想像しました。
ところでそのアンサンブル。
いまはというと、姪のガウンに、小物入れに、カバーにと変身しているのでした(@0@!
大和撫子とは縁がないですが、お正月の特別な楽しみ、
夏祭りと浴衣みたいなものですね。
娘は昔の私みたいに、今 地味なのが好きです。
写真はお見せするほどもモノではありませんが、
娘が実家の姉のところにメールで送りました。
私はそんな方法もわかりません。
風さん、
当地はキャベツもおいしいですよ。
母も自己流で着せてくれていましたが、
習ってからは ぐんと上手になり、
着ていてラクで 疲れない着付けをしてくれました。
帯結びも特殊なものは必要ないですが、
ラクで着崩れない着付け方のコツというのが、
確かにあるようです。
mino さん、
着物は好きでも、旅館の浴衣は嫌いです。
パジャマが一番!
最近の成人式の派手さは、私の頃に芽生えたものです。
フワフワの毛のショールは お金持ちの子は持ってました。
親のスネをカジって着飾って、しかも騒ぎを起こすような
最近の成人式は 我慢がなさすぎですね。
・・・確かに、退屈で 辛抱が必要な式典ではありましたが、中学の友達に会えると 楽しみにしていました。
あのころはまだ 洋服の女性もいたし、男性で着物は
少数派でした。
年々派手になっていったようですね。
ばかばかしいとは思いながらも、娘の着飾った姿は
見たいのです。おかしいですね。
それで、今でも旅館の浴衣は嫌いです。
旅行には、もっぱら寝間着を持参してます。
最近の成人式は、昔より派手になった様な気がします。
私も着付けをちゃんと習いたいなと思いながら、自己流で着てきました。今帯の結び方も色々有りますよね。ジョルジュさん是非娘さんには、人と同じでないコーディネートで、ご主人様をあっと言わせて下さい。
キャベツもいっぱいありますね。ジョルジュ家の事務所前に届きますか。
ジョルジュさん、子供の頃から着物に馴染んでいたんですね。大和なでしこなのか?
しつけのついたままの着物私も何枚かあります。タンスのずっと下の方に。今着るにははずかしいくらいの朱赤です。地味なのを選んだつもりなのに。飛ぶように歳を取ったということでしょうか。