ジョルジュの窓

乳がんのこと、食べること、生きること、死ぬこと、
大切なこと、くだらないこと、
いろんなことについて、考えたい。

「まんまこと」

2015-09-24 | 読書
『まんまこと』は、畑中恵さんの時代小説だ。

ファンタジー大賞をとった『しゃばけ』シリーズで 
お馴染みになった方だ。

今度のは 妖怪は出てこないけれど、
私は ファンタジーっぽく、<お気楽>に読んでいた。

時代小説は、それだけで ファンタジーなのだ、と
最近感じていた。





そうしたら、
杉浦日名子さんのマンガ『合葬』というのを
文庫で読んでいたら、
末尾で 著者ご本人が

「江戸時代というと何か、SFの世界のように
 異次元じみて感じられます。

 自分の祖父が 丁髷を結って
 ウズマサの撮影所のような街並みを歩いている姿など
 実感がわきません。」

と書いていらっしゃる。



なるほど、私がファンタジーのように感じても、
当然なんだな! と納得(笑)。






           


     

     『合葬』。映画になるんだそうだ。
     没後10年なのだそうだ。
     今考えても、惜しい! 杉浦日名子さん。






ちょっと杉浦日名子さんに寄り道してしまった。

さて、畑中恵さんの本の事だが、
「まんまこと」とは、何か。

「真真事」、ほんとうの事なのだそうだ。

(東京堂出版の『江戸語辞典』より、と文庫本の63ページにある。)

今、NHKでドラマとして放送されている。

→→→『NHK 木曜時代劇 まんまこと 麻乃助裁定帳



水戸黄門の放送が終わって、
時代劇の終焉、とか言われていたが
今は BSNHKでも 「一路」が放送されてて、
私は結構、忙しい(笑)。

(てか、そんなに時代劇が好きだったっけ? 私。)



「まんまこと」を見ようと思ったのは、
畑中恵さんの原作の「まんまこと」だったからだが、

見てすぐ気が付いたのは、
主人公が黒木クンだって事。
            

いや、黒木クン役の、福士誠治という人らしいが、
名前は知らなかった。。。(苦笑)。



私の大好きな『のだめカンタービレ』で、
オーボエ奏者だった黒木泰則クンは、
あのマンガ&ドラマの中で、
ただひとり マトモなニンゲンで、
誠実で優しい人柄だった。

すごく好感を抱いたってわけ。

一方、女ったらし役の向井理は、
なんでコイツがこの役? と思っていた(笑)。
          





で、「まんまこと」だが(笑)、
お気楽者で通っている麻乃助が主人公。

その麻乃助に 私は泣かされた。

最新刊の『ときぐすり』を読み終えて探してみたが、
泣かされた『こいわすれ』だけ、見つからない。



あの時は 誰も家にいなかったので
気が緩んでいたせいもあり、

また 畑中恵さんの本は 
いつも<お気楽>に読んでいたから、
まさか泣かされるとも思わず、
油断していたので、

すっかり泣かされて
一日中、グズグズと泣いていたのだった。





これからドラマで そんな麻乃助に出会うのかと思うと、
怖いような気がする。

いったい、どんなふうに 脚本はできているのだろう・・・?

怖い。






 ちょんまげ姿も似合うね(笑)

このイケメン君が 自分の事を「アタシ」と呼び、
急ぐ時には
花菱アチャコの「無茶苦茶でござりますがな」のポーズで
通りを歩く、
というのは、一興だと思う(笑)。

若い俳優陣に 時代劇の所作を身に着けてもらう事は、
必要だと思う。

武家作法ではなく、一般民衆の。

 (武家作法は、BSの「一路」で見られる。

  俳優さんたち、みんな、頑張っている(笑))



「無茶苦茶で・・・」を覚えている方は、
窓の友の中に どれくらいいらっしゃるだろう?(笑)

     

エンタツ・アチャコ、左側がアチャコ。

動画があったら面白かったね(笑)。






落語の中に見え隠れする世界、
= 江戸時代に設定を借りたファンタジー。

堪能すれば、一時的にせよ、
ココロが柔らかくなる。

それが、ファンタジーの良さだよねぇ。






「まんまこと」のドラマはサクサクと進んでいるようで、
主人公は 私が知らない間に
サッサと結婚していた(笑)。

ドラマの脚本を書いている吉田紀子という人は
文春文庫の『ときぐすり』の解説の中で

「現代なら助けられる命も、
 簡単に失われていった時代なのかもしれません。

 だからこそ、くだらない見栄の張り合いや、
 色恋沙汰でもめている江戸の市井の人々が、
 なんとも言えず愛おしくなる。

 それが、『まんまこと』の世界なのかなと。」

と言っている。



そうかもしれない。

「愛おしい」。

だから、くだらない諍いを 麻乃介がどうやって
どういう落とし所にもっていくのか、
見守っていたくなるのだ。






先々週の放送は イバラキの水害関連報道のため
先送りになった。

実家の辺りは、なんとか大丈夫。

でも 次はいつ 来るのか?

今度も大丈夫なのか?

我が家は これからも大丈夫なのか?

考え始めれば 
答えの出ない疑問に 不安でいっぱいになる。

テレビドラマを見るひととき、
渋茶をすすりながら 不安を忘れるのもいい。

そのまま 忘れてしまうのが 私だけれど(苦笑)。



先週は 所用で出かけて 帰宅が遅くなり、
見られなかった。

さて、今夜は見られるか!?(笑)




2 コメント

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ほっ( ´ ▽ ` )ノ (ジャジャ馬)
2015-09-24 22:31:48
水害は大丈夫だったんですね。
良かった良かった。安心しました。
雪といい雨といい、何故こんなにかためて降るんでしょうね。いい加減にしてほしいです。

まんまこと、私も好きです。
「オール読物」に畠中恵さんが掲載されている号は必ず買っていました。最近少々ご無沙汰ですが。
宮部みゆきや宇江佐真理もいいですね。
母の影響か時代小説大好きです。

エンタツ・アチャコ……モチロン知っていますよ(^_^)
八月にエンタツさんの次男である花紀京さんが亡くなったというニュースを聞いて、新喜劇も寂しくなったなぁと思いました。

まんまこと、見たいけど、ちょうど夫が帰ってくる時間帯なので、見逃すことが多いんです。再放送あるかしら?








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やっぱり。。。 (ジョルジュ)
2015-09-24 23:46:22
ご存知ですよねえ、アチャコ(笑)。

ご心配をおかけしました。
実家の辺りは 鬼怒川や小貝川ではないので、
今回は無事でした。
県南の出身ですので、友達の親戚、くらいになると
おそらく何人かは避難なさったと思います。
故郷の光景としては 見た事のない風景が
今でもニュース映像で流れていて、
唖然としてしまいます。

そうそう、雪はこの辺が一番被害がひどかった(と思っています)。
本当に、何故、こんなに降るんでしょうね?

「まんまこと」、今夜、見ました。
次週の予告を見ると、
私が泣いた部分は 省かれているみたいですが、
きっと上手に脚本に取り込まれているのでしょう。
泣かないように気を付けて見ないと(笑)。
再放送は 気長にお待ちください、きっとあります(笑)。
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