ジョルジュの窓

乳がんのこと、食べること、生きること、死ぬこと、
大切なこと、くだらないこと、
いろんなことについて、考えたい。

自分のカルテ(2)

2005-01-23 | 乳がん
義さんちは、百合を中心に栽培する、花作り農家。
蘭の栽培農家もある。
年末にいただいたこの蘭も、
多分、一緒に保育園の役員をやった、
あの若夫婦の 愛のこもった作品だと思う。
**********************






癌とリンパの写真は、カラーだった。
白黒のもある。
骨シンチの写真だ。
白く写っている私の骸骨。
その中に、黒く見えるところがある。
ドキッ。

「前回同様 頚椎右側に degeneraribe cange を示唆する
 集積増加を認める。」
なんのこっちゃ?
ま、主治医が「オーケー」と言ったんだから、
大丈夫なんだろう。



エコーの写真も、白黒。
liver: S2 に 15mm 大の hypoechoic area を認める。
前回指摘のS6 のhypoechoic area は描出されなかった、云々。
GB:異常を認めない
CBD:6mmで拡張(-)
pancreas:異常を認めない ・・・すい臓
kidney:異常を認めない ・・・腎臓
(もしかして、キドニーパイって、なにかの腎臓?)

しまいには、面倒になった。
手も疲れたし。
(頼めば、コピーをとってくれるんだけどね)



骨は、何かがあったのだろう。
ムチ打ち症に関連して キレイじゃなくなったのかも知れない。
癌の転移では、なかった、多分。
それでも黒々とした所を見つめているのは、おそろしい。

やはり 転移の可能性を考えると 怖いが、
再発・転移があれば、
今までやっていない抗癌剤治療がある。

一年間がん患者をやってきて、
髪が抜ける事は なんとも思わなくなった。
(吐き気は、いやだけど)

なんとも思わないけど、
これはやはり 癌とわかってから だいぶたったからこそ、
言えること。

癌の告知と一緒に始まる治療だったら、
さすがの(?)私も、のほほんとしては
いられなかったのではないか。
ショックだったのではないか。
もっと早く鬱になっていたのではないか。

やっぱり私はラッキー・ウーマン。
抗癌剤だって、怖くない。

主治医がオーケーだと言ったことは、
心配してもしょうがないんだから、
大丈夫なんだから、
気にしないでいこう。



中身を落としてなくさないよう、
気をつけてしまい込み、立ち上がった、
寒い日の窓際の椅子。

ときどき震えがきそうに寒かったのは、
窓際だったからか。

呼吸は浅く速くなっていて、
ドキドキは しばらく続いた。
2003年の、冬の日。

9 コメント

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大らかに。 (ママ)
2005-01-23 17:27:09
お邪魔します。

蘭の鉢きれいですね。何という品種ですか?



私も最初はビクビクしていて、少しでも頭痛がすると

脳転移!?とかネガティブな考えが浮かんでしまいました。でも今はうっかり飲み薬を飲み忘れることもあったりして、自分のことながら、随分変わったな~と思うんです。闘おうという気持ちはキープしながら

日々送れればいいな~と思います。
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ジョルジュさんの ()
2005-01-23 17:56:36
カルテであの頃の検査や治療を思い出した。。。コツシンチ?何回受けただろうか。その他の検査も、沢山受けた最初はMRIが無くCTだったけど、一回の費用が7000円ぐらいかかったと思う。貧乏人にはえらい出費だった。



カルテは見ても分からないので、詳しくは見たことはないが、主治医の字は綺麗な字だった。



脱毛は恐れることはないと思う。だって又生えてくる。ガンという病名が付くと、不安になるのは誰も同じだと思います。もし再発しても、早めになら対処できると思って何時も気にかけているのもありだと思うけど、ちゃんと信頼できる医師に見て貰っているのなら、余り気にしないでいた方が良いような気がします。ガンは心配してもしなくても思うがままに振る舞うような気がする。
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シンビジウムの名前は (ジョルジュ)
2005-01-23 21:24:50
「ヒロシマ ゴールデン カップ サニー ムーン」

と書いてありました。



ママさん、こんばんは。

気にしなさ過ぎの私です。

気にしだすと キリがなく、

嫌になって やめてしまうんです。

おまけに 嫌な事、忘れたい事を 忘れてしまうんです。

普通、忘れないよなあ、と思う事も。

全く、どうかしています。

硬癌であることも 忘れていました。



風さん、

私の主治医は、

カルテに書いた自分の文字が読めないこともあります。

ぐちゃぐちゃ文字です。

乳がんの人が 乳房を切除したときと 温存の時とで

生存率に差がない、というのは、

やはり精神的なものが 大きく影響しているのかな、

という気はします。

髪の毛は また生えてくるから、たいした事はない、

のでしょうね。

でも、そんなのなんでもないよ、なんて

経験者以外から言われたら、

怒りますね。きっと。

髪が抜けた事のない私でも。

半年ごとの検査があるので、あとは平気でいらる私です。
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ジョルジュさん ()
2005-01-24 11:06:44
言葉足らずでごめんなさい。髪の毛が抜けるのは平気じゃないけど、ちゃんと生えてきますから心配しなくても良いですよと言う意味だったのです。でも問題は、髪の毛が抜ける抜けないじゃなく、その治療をしなければ行けないと言うことが、精神的に辛いんですよね。上手く言えないけど、ジョルジュさんが半年ごとの検査どんな気持で受けているか、カルテをどんな思いで見つめているか。。。自分だって通ってきた道なのにもっと言葉を選ぶべきでした。ごめんなさいね。

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あ、いえ。 (ジョルジュ)
2005-01-24 14:45:44
ごめんなさいと言わせてしまって、ごめんなさい。

おっしゃってることは、ちゃんと 伝わってます。

私の言葉がつっかかっているように聞こえたかもしれません。すみませんでした。

抜けた人達は 生えてきた後で会うと平気そうだし、

「また生えてくるわよ」とおっしゃいますね。

ただ、

癌の告知と一緒だと 何倍ものショックだろうとは

思うのです。

そのうえ 乳房まで失ってしまう、ということだと、

やはり 乳がんは たとえ生存率がかなり高くても

女性にはつらい病気かなあ とも思います。

失った乳房は もう生えてこないし。

と、あまり失ったもののない私が 

想像でものをゆってるわけでして。

検査結果を聞く日の前日は、これはもう、かなり、

ドキドキです。
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最近 (mino)
2005-01-24 22:42:36
癌と聞くだけでもドキドキしてしまいます。

義理の兄弟に患者がいるので、とても人ごとでは有りません。

自分も告知されたら、果たして耐えられるか自信が有りません。
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う~~ん。 (ジョルジュ)
2005-01-25 09:14:44
なんで私は(比較的)平気だったんだろうか・・・。

混乱したり、「なんで私が」と怒りを覚えたり、

というフツーの順番を踏まずに 受け入れてしまいました。

わずかではあっても、新聞記事ていどの

知識があったから、かなあ。

たまたま他の部分の癌ではなくて、乳がんだったからか。

全然「死」に結びつかなくて。

ニブイだけ?

諦めが良過ぎ?

ドラマなんかを見てると、たまに、

「私もあんなふうに取り乱して見たかった」などと。。

へんな性格です。

一番最初の検査の最中に「あ、癌かも」と思った時が

一番ショックでした。

それに比べれば、あとはまだ、平気!

それと不安とは 別ですが。
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カルテは見たものの。。。 (イブ)
2005-01-27 23:57:48
はじめまして。

2003年6月 右乳がん手術。現在加療中です。

私も黄色いバッグの自分のカルテ、見ていますよ。

術中の自分の写真や、術前後に自分が話した内容まで詳しく記録されてあって、

ちょっと恥ずかしい。。。

術後1年の骨シンチで、右肘に黒い集積あり。

でもこれは術前からあったもの。。。って、何だろう?

フォローが必要です、って書いてあったけれど、主治医はそれには触れず、

その後もなんのフォローらしきものもなし。

みんなこんなものなのかしら? ねぇ。
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イブさん、おはようございます (ジョルジュ)
2005-01-28 07:22:40
恥ずかしい事を書いてあるものも、

確かにカルテのバッグの中にはありますね。

入院当初を思い出して、くすぐったくなってしまう。。

マーカーで印が書かれた術前の乳房の写真は、滑稽で哀しい。

術後2年の骨シンチでは 私の首の黒いのは減ったみたいです。

なにかが自然に退縮した、その痕跡が薄くなった?

なんだったんだろう?

とにかく、転移でなくても 黒く写ることがあるんじゃなかろうか?

首のかわりに 仙骨の黒いのが増えてるみたいで気になるのですが、

あやしかったら、なんかゆってくるだろう、

と 考えないようにしています。

「フォロー」って、何に対するフォローでしょうね。

直接主治医にあたってみるか、

それとも看護士さんを掴まえてきいてみるか。

両方、した事がありますが、

「なあんだ」ということが多いです。
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