ジョルジュの窓

乳がんのこと、食べること、生きること、死ぬこと、
大切なこと、くだらないこと、
いろんなことについて、考えたい。

ホテルにて

2014-11-21 | 乳がん
夫婦ふたりの旅は終わった。

次に行けるのはいつだろう?

また行きたい。

行こう。

行けるよ。

だって、生きてるんだし。

では、お金を貯めなくちゃ(笑)。



いろんな事を思った。 考えた。 

(口には出せない事もあった。)






なにしろ、新婚旅行以来だった。

亭主と、仕事抜きで 出かけたのは。

(仕事としては、だいぶ前に 一度だけ 出かけている)



橿原のホテルの 広々としたツインに二泊して、
私は 亭主と これまでにないほど しゃべった。

これまで あまり話さなかったような事も しゃべった。



「またお前とセックスができるようになるとは思わなかった。」

私が手術をした頃を回顧して そう亭主は言った。






それから
「この頃 お前は変わった」
とも言われた。

それは 私が 月に一度 資格取得のための勉強のために
都内に出張して さまざまな事を学ぶようになってから、
という事だった。

月に一度の、家の仕事からの解放!が効いているのだと思う。

いや、それ以外にも、学んでいる内容とか、
それによって目を開かせられている様々な事に、だと思う。

資格を得る事によって
少しでも収入が増えれば、と思って始めた面はあるのだが

そういった直接的な利点よりも
私個人にとっては 精神的な利得が非常に大きい。

なにしろ、終わった後の「飲み会」が楽しい!(笑)






話を元に戻すけれども(笑)、
私は もう 死ぬまでセックスはなくても大丈夫、と思っている。

手術を受けた頃からそうだった。

けれど、当時40代半ばの亭主にとって
セックスは まだまだ重要なものだったのかもしれない。

(中高年のセックスについての知識は、皆無だ!

 子供の頃に読んだマンガにだって、そんなの、なかった!)

(今では それほど重要ではなくなっているかもしれない。(笑))



ゼリーのお世話になれば、セックスは可能。

そういう状況にある事で
亭主は 心底 安堵し、喜んでいるふうだった。



「え~~っと。 私、セックス、要らないんだけど。」

とは、言えなかった(苦笑)。






今回(っていうか、もうだいぶ前だけど)、
吉野に出かけた最大の収穫は、
こうして 亭主と ホテルで さまざまな事について話す事ができた、
という事だったかもしれない。

(今ではもう セックスの話しか覚えていない、というのは
 情けない限りだ!)