ジョルジュの窓

乳がんのこと、食べること、生きること、死ぬこと、
大切なこと、くだらないこと、
いろんなことについて、考えたい。

『最澄と天台の国宝』

2006-04-25 | 考えたこと
行って来た。
桜の終わった上野公園へ。

牡丹の時期だったらしい。



去年は 丸山応挙展とか 興福寺展とか
見たかったのに見られなかったのがいっぱいあった。

この『最澄と天台の国宝』展が
京都国立博物館で開催される、と知った時は

「行きたい!
 でも 京都じゃなー(涙)」

と悔しがった。

見たい、というか 拝見したい仏像が出展されていたので。

お寺さんに参拝に行っても
お目当ての仏さまに会えるかどうかはわからない。

国宝・重文級の仏さまだったら、
会えない覚悟。

それが 博物館に行くだけで
ステキな仏ちゃんたちがいっぱい並んで
アタシをお迎えしてくれる!?



仏像・仏画はキライじゃなかった。

というか、そこまで罰当たりじゃないし。

でも一番好きなのは ヨーロッパのルネサンス期以降の美術。

一番すきなのはコロー。

マリー・ローランサンも好き。

それが どんどん歳をとってくると
だんだん和物がいいのよね。

何でだろ?



というわけで、
せっかく上野に来てくれるんだから、
これは行かなくちゃ!

でも混んでるのは嫌だな~。

会期の始まりと終わりと 週末を避けて
先週半ば、行って来た。

昼前に着いて、早めのお昼ご飯を食べて。

混んでる展覧会も たいていは午後には空いてくる。

午後も混んでる会場も 閉館間際には空いている。

昼過ぎに入って、まあまあの混み具合、空き具合。



はっきり言って、
こんなに感動したことはない。

腹ごしらえが済んで じっくり腹を据えて見られたからか?

それとも 私の精神状態が 仏さまを身近に感じたかったからか?

それもあるかもしれないが
なにしろ 国宝・重文・重文級ばかりを集めてあるから。

凄い! の一語に尽きる!



事前に 新聞紙上で予習してあったのもよかったみたい。

若い頃とは興味も変わってきていて
細かい所まで 舐めるように見たかったし
見てくることができた。

上野寛永寺のご本尊は
ああ、これが あの時 寛永寺のお坊さんがおっしゃってた本尊ね、
と なんか やけに親しみがもてたりして。

あれは 去年、いや もう 一昨年になるのか。



入ってすぐの仏像に圧倒。

これは 興味のある方、
5月7日までだから、
是非 ご自分でご覧になっていただきたい。

ああ!

いいものは、やっぱり、いいわあ~・・・。



その他にも 仏像・仏画に圧倒されつつ歩く。

古文書類も 私が勉強した時代(平安・鎌倉)のものが多くて
ああ!!これが!!!!!
などと いちいち 感動!

伝教大師の木造の顔が
どう見ても 姪っ子の産んだ赤ん坊に見える(笑)。

中学や高校の歴史の時間に習った あれやこれや、
大学で学んだあれやこれや、

それから 映画『空海』にあったそんなこんなを
思い出しながら。

そう言えば 知人には
「仏像研究会」なんて言う色気のなさそうな会に入って
各地の仏像を拝観して歩いてて
その仲間とケッコンした、なんてのがいた。

私も入って 見て歩きたかったなあ。

もちろん、オトコじゃなくて、仏さまを。



はっきり言って、凄い。

あれ、もう「凄い」って言ったっけ?

なんたって、国宝だもん。

そして、仏様が、 もう、 もう、 凄い。

長い間 信仰され 手を合わされ 拝まれてきたものは
違うもんかなあ。

並んでいるのは
お魂を抜いて ただそこにあるだけの物体なはずなのに。

美術館や博物館は いっぱい行ったけど
展示されてる仏様を見て
泣きそうになったのは 初めてだったよ。



帰りに 2500円もする図録を買ってきて
重いのに持って帰った。

帰りの電車で眺めてたら。

が~~~ん!!

京都には あれが出でたの?!

え? これも?!

行きたかったよ~~~~!!!!!

ことし一番の雷

2006-04-25 | なんでもないこと
昼過ぎ、雷が鳴った。

空も暗くて、大粒の雨が落ちてきた。

ことし最初の雷だった。

こんな時は とって置いた大豆を食べるんだって。

ん?

もちろん、節分で歳(それも、数え年)の数だけ食べた
大豆の残りの豆の事。

でも そうすると 何かいいことあるのかな?

風邪をひかないとか?

暖かだった昨日に比べて ぐっと寒い日になったので
お腹を冷やさないように気をつけよう。

今は 日が差してきたけれど 強風が吹いてきて
やっぱり寒い。

ようやく落ち着きを取り戻した我が家は
風邪引きがふたりも。

亭主と娘。

皆さんも、お気をつけて。