インパチエンスは、
どんなに綺麗に咲いていても
冷たい風が吹くと
〈しもげて〉しまう。
西風が当たる所に咲いていたものは、
もう溶けたようになってしまった。
今朝はものすごい風の音で 暗いうちに目が覚めた。
そのあとは 寒くて寝付けなかった。
やっと うとうと 夢を見ていたら 大音量目覚ましが鳴った。
(耳元に置かないで下さい、と注意書きがあるヤツ。)
(なぜか 浦和レッヅの田中達也が 夢の中に出演していた・・・。)
今朝の新聞(39面)に、
アメリカ・ウィスコンシン州の狂犬病の15歳の女の子が
薬物治療だけで奇跡的に救命された、という記事。
狂犬病は 人が発症すると 100%、死亡するのだという。
世界初の ワクチンの接種を受けていないヒトの生存例になるらしい。
この少女の発症の原因というのが、
狂犬病に感染したコウモリに噛まれたためだというのだ。
恐ろしい。
当地には、コウモリ、いっぱい いるのだから。
子供が小さい頃、夏の夜の家の中に
大きなクロアゲハが 入ってきた。
こんな、夜になってから? と不思議に思っていると、
亭主が 「ちょうちょじゃない! コウモリだ!!!」
と叫ぶ。
よく見ると 確かに どこか違う。
ひらひらとした 舞い方は チョウのようなのだが。
コウモリと聞いて、
私の脳裏に浮かんだのは、バットマンではなく、
ドラキュラだった。
ドラキュラの周りを、効果音で羽音を鳴らして飛び回ってるヤツ。
本物は、音を立てずに飛ぶ。
ドラキュラの召使いか お友達なのだろうから、
今から寝ようとしていた所だったけれど、
コウモリと一緒に寝るわけにはいかないと思い、
亭主に捕まえてもらうことにした。
子供がまだ小さくて、虫取り網もなかった頃だ。
私は台所から ステンレスのザルを持ってきて
亭主に渡した。
コウモリは、超音波を出して 物体を認識して 飛ぶと言う。
そう簡単に捕まるはずもなかったが、
悪戦苦闘、汗だくになって 家中追い回し、
なんとか捕獲。
パパの威信も確保できた。
コウモリは家の外へ逃がし、
幸せな母子は ベッドへ向かったのだった。
そんな騒動は 一度ならずあったが、
娘が幼稚園に入った年に PTAのおしゃべりの時に聞いてみたら、
「ウチにもいますよー」と言う若いお母さんがいて、
またまたびっくり。
古い大きな住居や 物置の中には、まだまだ生息していると言っていた。
我が家も古かったけど、
あの時のコウモリは、どこからか 飛んできたのだと信じたい。
娘が中学に入る頃には 我が家はリニューアルされていて、
コウモリの事はすっかり忘れていたが、
娘が 少し大きな町の高校に通い始めて間もなく、
車の中で 娘がコウモリの事について語り始めた。
いろんな所から生徒が集まる高校の中で、
「お国自慢」が始まるのは、私もウン十年前に経験している。
娘も 方言や 美味しいもの自慢を
10キロも離れた所にすむ友達といっしょになって していたらしい。
そこで自慢になったかどうかは別にして、
「コウモリが 夕方になると うようよ 空を飛んでいる」
と話題にしたようだ。
(自慢にはならないよなあ。。。)
娘によると、娘の中学も 友達の中学も 学校の周りは農地で、
夏、部活が終って家に買える道々、
コウモリが何十と集まって ひらひら飛び回っているのを、
毎日眺めていたとか。
「えっ、あの、夕方にいっぱい飛び回ってるのがそうなの?」
「そーだよー。」
わかっていなかった私は、バカにしたような娘の声に、
言葉をなくした。
「そ・・・それで、今見た、あの、さっきの、
いっぱい飛んでたやつも、そう?」
「うん。コウモリ。」
傘の事を 「コウモリ」とか「コウモリ傘」と呼ぶ人は、
もう若い人には いないだろう。
中年にさえ、少ないだろう。
そんななか、
コウモリたちは、けなげにも 生き残っていた。
・・・・・・狂犬病に感染しないよう、
コウモリ諸氏には くれぐれも 気をつけてもらいたいものだ。
どんなに綺麗に咲いていても
冷たい風が吹くと
〈しもげて〉しまう。
西風が当たる所に咲いていたものは、
もう溶けたようになってしまった。
今朝はものすごい風の音で 暗いうちに目が覚めた。
そのあとは 寒くて寝付けなかった。
やっと うとうと 夢を見ていたら 大音量目覚ましが鳴った。
(耳元に置かないで下さい、と注意書きがあるヤツ。)
(なぜか 浦和レッヅの田中達也が 夢の中に出演していた・・・。)
今朝の新聞(39面)に、
アメリカ・ウィスコンシン州の狂犬病の15歳の女の子が
薬物治療だけで奇跡的に救命された、という記事。
狂犬病は 人が発症すると 100%、死亡するのだという。
世界初の ワクチンの接種を受けていないヒトの生存例になるらしい。
この少女の発症の原因というのが、
狂犬病に感染したコウモリに噛まれたためだというのだ。
恐ろしい。
当地には、コウモリ、いっぱい いるのだから。
子供が小さい頃、夏の夜の家の中に
大きなクロアゲハが 入ってきた。
こんな、夜になってから? と不思議に思っていると、
亭主が 「ちょうちょじゃない! コウモリだ!!!」
と叫ぶ。
よく見ると 確かに どこか違う。
ひらひらとした 舞い方は チョウのようなのだが。
コウモリと聞いて、
私の脳裏に浮かんだのは、バットマンではなく、
ドラキュラだった。
ドラキュラの周りを、効果音で羽音を鳴らして飛び回ってるヤツ。
本物は、音を立てずに飛ぶ。
ドラキュラの召使いか お友達なのだろうから、
今から寝ようとしていた所だったけれど、
コウモリと一緒に寝るわけにはいかないと思い、
亭主に捕まえてもらうことにした。
子供がまだ小さくて、虫取り網もなかった頃だ。
私は台所から ステンレスのザルを持ってきて
亭主に渡した。
コウモリは、超音波を出して 物体を認識して 飛ぶと言う。
そう簡単に捕まるはずもなかったが、
悪戦苦闘、汗だくになって 家中追い回し、
なんとか捕獲。
パパの威信も確保できた。
コウモリは家の外へ逃がし、
幸せな母子は ベッドへ向かったのだった。
そんな騒動は 一度ならずあったが、
娘が幼稚園に入った年に PTAのおしゃべりの時に聞いてみたら、
「ウチにもいますよー」と言う若いお母さんがいて、
またまたびっくり。
古い大きな住居や 物置の中には、まだまだ生息していると言っていた。
我が家も古かったけど、
あの時のコウモリは、どこからか 飛んできたのだと信じたい。
娘が中学に入る頃には 我が家はリニューアルされていて、
コウモリの事はすっかり忘れていたが、
娘が 少し大きな町の高校に通い始めて間もなく、
車の中で 娘がコウモリの事について語り始めた。
いろんな所から生徒が集まる高校の中で、
「お国自慢」が始まるのは、私もウン十年前に経験している。
娘も 方言や 美味しいもの自慢を
10キロも離れた所にすむ友達といっしょになって していたらしい。
そこで自慢になったかどうかは別にして、
「コウモリが 夕方になると うようよ 空を飛んでいる」
と話題にしたようだ。
(自慢にはならないよなあ。。。)
娘によると、娘の中学も 友達の中学も 学校の周りは農地で、
夏、部活が終って家に買える道々、
コウモリが何十と集まって ひらひら飛び回っているのを、
毎日眺めていたとか。
「えっ、あの、夕方にいっぱい飛び回ってるのがそうなの?」
「そーだよー。」
わかっていなかった私は、バカにしたような娘の声に、
言葉をなくした。
「そ・・・それで、今見た、あの、さっきの、
いっぱい飛んでたやつも、そう?」
「うん。コウモリ。」
傘の事を 「コウモリ」とか「コウモリ傘」と呼ぶ人は、
もう若い人には いないだろう。
中年にさえ、少ないだろう。
そんななか、
コウモリたちは、けなげにも 生き残っていた。
・・・・・・狂犬病に感染しないよう、
コウモリ諸氏には くれぐれも 気をつけてもらいたいものだ。