What Me Worry? カーモデル製作記

気の向くままに、のんびりと

ミリオンダラー・ベイビー(映画:2004)

2016年03月08日 22時04分39秒 | 映画
BSでやっていたのを録画。前に観た「インソムニア」に出ていたヒラリー・スワンクが主演です。モーガン・フリーマンも出てますね。最近妙に重なるなあ。まあ売れてる俳優はしょうがないのか。


前知識なしに「あー苦労して練習して、世界チャンピオンになる話ね」なんて軽く考えていた私がバカでした。

そんな気持ちで見始めたものだから、前半はテンポゆっくりだし、あっという間に強くなってアホみたいな勝ち方するしで、「これでいいのか?」なんて思っていました。

ただし練習中のマギー(ヒラリー・スワンク)は腕やら鎖骨周りやらがビシッと鍛えられていて見事。これ本当にトレーニングしたんでしょうね。動きも良かった。すごいなあ。

後半は「あれ?」と思ったら、一気に流れが変わります。うーーん、辛いねえ。
特にマギーの家族と絡むシーンはリアルに感じて厳しかったなあ。

確かに単なるスポーツものだったらアカデミー賞で4冠はなかったでしょう。
後半の内容はアカデミー賞らしいのかもしれない。

今回は何も考えずに見始めましたが、「さあ!勝ってチャンピオン!気分爽快!」みたいな内容を期待していた人はトラウマになっちゃうんじゃないだろうか。

いや、私みたいに何も知らずに観る人の方が少ないのかな?

ボクシングや病院のシーンはリアルさが足りないという指摘もあるようですが(私でも「あれ?」と思うシーンはいくつか)、そんなのは関係ないですね。

いや、難しいです。軽々しく語ることは出来ない映画だな。


(ジャンル:映画) 2016年:(17)

アナザープラネット(映画:2011)

2016年03月06日 22時21分52秒 | 映画
何か軽めのSFを。と選びました。予告編を見て気になっていた作品です。

ところが、これSFじゃないのね。「贖罪」がテーマ?うーん苦手なパターンか。
暗いのを観たい気分じゃなかったのに。

主演の女優が綺麗で、そこが気に入って選んだからしょうがないですが
内容は好き嫌いが分かれそう。ネットでは評価高いみたいですね。

映像に雰囲気があってゆったりしたテンポは嫌いじゃない。
ミニシアター系というか、低予算作品らしい演出。そこは割と良かった。
ストーリーは単純。もっと練って欲しかったかな?

肝心の贖罪の部分は、やっぱりストンと落ちません。
主人公も辛いと思うけれど、ジョンは良いのかなあ?何の解決にもならんよねえ。

ラストシーンは色々解釈出来るだろうけど、あまり好きじゃなかった。
ハッピーエンド、バッドエンドのどちらでもね。

まあ映画って何でもかんでも「ハリウッドの大作」じゃなくていいんだから、
この手の作品で好みに合うのを探すのも面白い。
たくさん観ているウチに、色々と見つけられるでしょう。


(ジャンル:映画) 2016年:(16)

インソムニア(映画:2002)

2016年03月04日 00時29分52秒 | 映画
タイトルが気になって手に取ったらクリストファー・ノーラン監督の作品でした。
個人的にはYMOの曲の方を思い浮かべちゃうタイトルだけどね(笑)

クリストファー・ノーラン監督作品は、良い悪いが混在して危うい雰囲気が魅力なんだけれど、
これは直球勝負といってもいいかな?
シーンごとに細かく見れば「らしさ」はあるものの、ストーリー全体はシンプル。
その上でずっと手に汗握る感じも続くという、力のある作品でした。

アル・パチーノは個人的に苦手だったんだけど、この役は合ってましたね。
あの眠たい眼で「不眠症(インソムニア)」って笑っちゃ駄目です。

ただし、微妙に壊れた刑事役って「ヒート」とかぶっちゃいますね。タイプは違うけれど。
今回は良い人なのか悪い人なのか行ったり来たりがポイントなので、そこは流石です。

相手役にロビン・ウイリアムズ。これも良いね。結構好きな俳優です。もっと色々な作品に出て欲しかったな。

どちらも大物だけれど、ロバート・デニーロと一緒の時(ヒート)のバチバチに火花散ってみたいな感じに比べて、お互いの良いところを引き出すみたいな、ちょい控えめな相乗効果?
上手く言えないけれど、この組み合わせは面白いなと思いました。なかなか思いつかないかも。

他の作品に比べて地味なせいか、あまり話題に上がりませんが、かなり面白い映画でした。
やっぱりクリストファー・ノーランってすごいな。

(ジャンル:映画) 2016年:(15)


アトミック・カフェ(映画:1982)

2016年03月03日 00時11分11秒 | 映画
この作品も「タイトルだけはずいぶん前から知っていたけれど」という映画です。

監督が「マイケル・ムーアの師匠」という安っぽいキャッチコピー。
マイケル・ムーアを否定はしませんが、彼の映画を面白いとは思わない。
(といいつつ何作か観てるけどね)

この作品も存在価値はあるけれど、気に入るか?と言われると・・・・・・

逆にそれが良いのかもしれません。
あえて「実際の映像を編集するのみ」で作り上げた「ドキュメンタリー(?)」ですから。

それが滑稽に見えるのは、当時のアメリカ(今も?)がいかに馬鹿げていたかということ。
いやアメリカだけじゃないですね。世界全部か。

自分たちを正当化するために重ねる嘘がいかにも胡散臭いのに、それを国全体が本気で信じているという。

原爆に対しての考えが日本と全く違うとはわかっていても、ここまで「アホか?」と思えるのは
逆に恐ろしいです。

それを指摘する人の方がはるかに少数なんですよね。おそらく。

アトミックソルジャーのシーンは寒気がしました。
こういう「本物の映像」が残っているのがアメリカの恐ろしいところ。
それを「映画」として公開出来てしまうのもすごいなあ。冷戦まっただ中の時代にね。

今この時代にこの作品を見ると、さらに色々なことを考えてしまいます。

(ジャンル:映画) 2016年:(14)

ピノキオ(映画:1940)

2016年03月01日 00時14分08秒 | 映画
観たのは初めてじゃないと思いますが、新鮮な気持ちで観ました。

結構怖い話ですよね。しかもピノキオがすごく「腹立つキャラクター」
子供に対して教訓的な内容なのでしょうがないですが、大人になると感じ方変わっちゃうなあ。

でもやっぱり名作です。とても70年以上前に作られたとは思えません。

印象的だったのは光と影の使い方。月明かりとか海底に移る水面の様子とか。
遠近感の使い方も凝っていて、町の様子を写すシーンが見事です。

「いかにリアルに見せるか」は大切。そのために様々な技術が生まれるんですね。
最近は技術が先行しちゃって、何を見せたいのかわからない派手なアクションとかがあったりするけれど、当時の技術でここまでの映像にするためには、相当な時間と手間がかかったんだろうなあ。すごく贅沢な作り方と感じます。

他にもゼペットじいさんの家の中の様子など細かい設定も抜群。
オモチャは時代と文化のせいか、ブラックな内容が多いのにもちょっとビックリ。
(七面鳥の首を切り落とそうとする仕掛け時計って・・・)

映画自体が欧米の文化ですが、こういうのを見ると「日本のアニメ」って異端なんだなあと感じます。良くも悪くもね。

(ジャンル:映画) 2016年:(13)