What Me Worry? カーモデル製作記

気の向くままに、のんびりと

アキラ(映画:1988)

2020年03月28日 22時27分50秒 | 映画
原作は全巻持っていて何度も読み返しているのですが、映画はなぜか数回しか観ていません。
今回も思い出せないくらい久しぶり。去年のうちに観れば良かった。録画のまま眠ってました。

金田、鉄雄、ナンバーズの子供たちの声に癖があるのが気になりました。当時は普通だったかな?そこだけ少し時代を感じますが、ストーリーが圧倒的だし映像も古さを全く感じません。逆に「本気だな」と感じる迫力です。予算も当時としては破格だったらしいですね。

映画を初めて観たのはいつだったか?全く思い出せません。劇場だったか?学生時代はビデオデッキを持っていなかったので、ビデオだとしたらずっと後になるはず・・・思い出せないなあ。大学の先輩が芸能山城組が大好きでよく部屋で聞いていた記憶はある。うーーん。

原作とストーリーが違うのは、当時結構ショックでした。映画の監督も大友克洋だからこれは別バージョンということでしょう。映画の方を先に観たんですが、やっぱり原作の方が好きだな。さすがに原作全てを一本の映画にするのは厳しいから変更になったんだろうね。

そのせいか登場キャラクターも雰囲気が違って、カオリの登場シーンは忘れていたせいもあり驚きました。これも原作の方がしっくりきますね。影のある雰囲気が出ないな。
ミヤコ様に至っては全然違っちゃってる。少し可哀想なくらい。これもしょうがないね。

ふと思い出した言葉が「ジャパニメーション」と「クールジャパン」だけれど、それぞれ1990年代後半と2002年以降の言葉らしいから、それよりはるか前にこんなに素晴らしい作品があったことを再確認。もうクールジャパンは死語かな?とチェックしたら、昨年担当大臣が就任したって書いてあった。逆にカッコ悪いね。

色合いや絵柄も日本の漫画・アニメとは思えない。というより日本にも世界にもない唯一無二の存在なんでしょう。

原作ももう一度読みたくなったな。刺激されました。


監督 大友克洋
出演者 岩田光央、佐々木望、小山茉美、玄田哲章、石田太郎、鈴木瑞穂、淵崎有里子

(ジャンル:映画) 2020年:(16)

パコと魔法の絵本(映画:2008)

2020年03月13日 23時41分45秒 | 映画
つい最近観たばかりだけど・・・とチェックしたら前の記事は2年前でした。最近は本当に時間の感覚が変です。

この作品は好き嫌い分かれますね。私は思い切りハマりました。パコの「ゲロゲ〜ロ」から始まるセリフはもう頭から離れないし、怒鳴りっぱなしの大貫(役所広司)が普通に喋るだけで涙ボロボロだし、暴力看護師のタマ子(土屋アンナ)が全力でロッカーを殴るシーンは号泣です。

って、何が何だかわからないね(笑)

最初から「感動」「泣ける」を売りにしたらこんなに良くはならない。そんなの大嫌いだし。

登場人物全員が闇を抱えているのに、ポップな背景で思いっきりふざけてる。ここも中途半端だと笑えない。
阿部サダヲと山内圭哉の掛け合いなんて最高です。下手な芸人よりもはるかにキレがいい。

小池栄子は「上手いなあ」と思いました。相当変なキャラですが、演技力がないとこういう役はできないよね。

監督自身も相当変な人らしいけど、これだけの個性的なキャストをまとめるのはすごいな。

やっぱりこの時代の邦画は力があるね。単に優れてるじゃなくて勢いがある。

その勢いを少しでも貰いたい。最近は少し疲れ気味。4月からは忙しくなりそうだしなあ・・・


監督 中島哲也
出演者 役所広司 アヤカ・ウィルソン 妻夫木聡 土屋アンナ 阿部サダヲ 國村隼 上川隆也 山内圭哉 小池栄子 劇団ひとり

(ジャンル:映画) 2020年:(15)

スワロウテイル(映画:1996)

2020年03月08日 11時45分38秒 | 映画
趣味は余裕がないと楽しめないですね。気力が必要な模型は完全にストップ。映画も観る気になれず、好きな作品の好きなシーンだけチラ見するのみ。早く明るい雰囲気にならないですかねえ。

そんな中、通して観れたのがこの作品。ずいぶん久しぶり。公開時は劇場に観に行ってますが、そのあとは何回観てるのかな?このブログには記事が残されていないので、かなり間が空いているのは間違いない。

当時はチャラ目当てでした。今回も見始めはまるでプロモーションビデオのようだなあと感じましたが、本当の主役はアゲハ役の伊藤歩ですね。やっぱり可愛いな。もう監督:岩井俊二の趣味丸出し(笑)変態映画を美しく撮らせたらこの人の右に出る人いないですから。「ヴァンパイア」とかもう一度見たくなりました。

そのほかのキャストもハマってる。三上博史、江口洋介、渡部篤郎はやはりカッコいいね。渡部篤郎は最近は「え?本当に私と同い年?」ってくらい老けた感じですが、逆にそれを生かした役で再ブレイクした感じになってる。大塚寧々は当時結構好きだった。しかしキレっぷりが見事。本当にヤバい感じがする。山口智子もチラッとしか出ないのにインパクト大だよね。それぞれの俳優のいいところをうまく出してる気がする。

一番はアヘン街の医者をやったミッキー・カーチスかな?怪しさ抜群。そのくせセリフに説得力がある。アゲハの胸にタトゥーを入れるシーンはドキドキだよね(笑)他の人だったらもっといやらしさが出て台無しだろうな。かと言って全くエロを感じないわけじゃない。絶妙な雰囲気。これはすごいです。(でも子供たちと一緒には見れないねえ)


久しぶりに映画を見て刺激されたので、あれこれ検索したら「パコと魔法の絵本」のアヤカ・ウィルソンが出てる「響 -HIBIKI-」ってのを見つけたので観てみましたが・・・・ギブアップ。ひどいねえ。主役ありきで作られたとは思うけれど、最近はこういうイカれたキャラが流行り?痛すぎる。これは企画のせいなのか監督のせいなのか。主役のアイドルの人以外の演技もひどいので、これは脚本・監督のせいでしょうね。

パコと魔法の絵本は楽しかったなあ。キャラの壊れっぷりが見事。この違いはわずかなようで大きい。岩井俊二の作品もかなり際どいので好き嫌いは分かれる。けどそれが良いんだよなあ。

漫画・アニメの実写化が多いのも、主役が先に決まってる作品が多いのも、どちらも映画に大きな制約が生まれちゃう。企画通りに無難にこなす監督しかいなくなったら、本当に邦画はつまらなくなっちゃうよね。
(だからヤマトとかドラえもんとかを実写・CG化したバカ監督とかが幅を利かせちゃうんだよ・・・・・)


あーあ、スワロウテイルはすごく良かったのに。
口を開くと愚痴や文句になりそうだったのでツイッターも控えてたんだけどね。
ブログは自分の領域だから、ちょっと好き勝手に吐き出させてもらいました。
刺激的な日本映画。どんどん出て欲しいです。

監督 岩井俊二
出演者 CHARA、伊藤歩、江口洋介、三上博史、渡部篤郎


(ジャンル:映画) 2020年:(14)