久しぶりの「有名作品を今頃観たシリーズ」です。
でも、この手の映画はこうやって確認すると改めて年代に驚かされる。
まあ自分の生まれる10数年前と書けばそれまでだけど、今から60年以上前ですから。
(自分も歳をとったということに改めて気づく・・・)
「ネモ船長」だと思っていたら、字幕は「ネモ艦長」
さらに、発音は「ニモ」に聞こえるんだね。ググったら綴りは「Nemo」
どれが正しいんだろう?(ってストーリーには全然関係ない)
そのネモ艦長がノーチラス号で実現しているのが「夢のエネルギー」
原子力という言葉は出てきません。あくまでも「架空」ということにこだわったのかな。
時代設定を19世紀にしています。下手に未来にするよりも説得力ありますね。
そのおかげか、ノーチラス号のデザインがたまりません。潜水服もいいね。
スチームパンク好きにはバッチリ。リベットたっぷりもいいね。
カーク・ダグラス演じる若い船乗りは、赤いボーダーシャツにギターを抱えてという
わかりやすいスタイル(笑)当時はこれがカッコ良かったんだろうな。今見るとちょっと笑っちゃいますけどね。
と、このスタイルって1950年代の流行り?それとも19世紀?どちらだろう?
その船乗りが活躍しますが、ちょっと中途半端。
教授はイマイチ。イライラする感じ。こういう性格の登場人物は苦手です。
やっぱりネモ艦長が主役なんだな。ひねくれ者ですが、他のキャラクターに比べたら魅力的。
もっとハッキリとカッコ良く描いても良かったかも。
いや、そうしたら面白く無くなるのかな?
ベタでありながらも、世間に対するメッセージもしっかりと。
最近の映画でこういうネタを使うと、わざとらしくなりそうですが、
当時だからこそ、こういう雰囲気の「SF」として成立したんでしょう。
観たときの時代と年齢で感じ方が全然変わる作品です。
監督 リチャード・フライシャー
出演者 カーク・ダグラス、ジェームズ・メイソン、ポール・ルーカス
製作会社 ウォルト・ディズニー・プロダクション
(ジャンル:映画) 2016年:(39)