ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

Glassspider / David Bowie (DVD+CD)

2016年01月14日 | DVD

Glassspider / David Bowie (DVD+CD) (2007)

デヴィッド・ボウイ(David Bowie)が亡くなってから「ボウイ・ロス」が続いている。普段あまりCDトレイにのせないようなベスト盤CDを聴き続け、その(自分の中での)存在の大きさを再認識しているところ。自分はハードコアなファンとは言えないだろうが、小学校の頃から聴き続けていて、後にはブートレグ(海賊盤)にも手を出したくらいだから思い入れも小さくない。やはり心に染み着いた音楽というのはあるもので、昔の曲をアルバム・ヴァージョンやシングル・ヴァージョンで久しぶりに聴くにつれ、その曲を聴いていた時の自分の状況や思い出が甦るからやっかいでもある。レヴューしようと思って溜まっているアルバムの中にボウイの作品もあったので、これを機にこちらを先に。

この作品は1987年に行われた世界ツアー「Glassspider Tour」の終盤、シドニー公演のDVD映像化作品。当時はVHSビデオ・テープでの販売だったと記憶している。大々的に行われたツアーだったが日本公演は無かった。当時から雑誌の記事などでは、そのセット規模の大きさや、豪華さが話題になった。当時の最新作は「Never Let Me Down」。このアルバム、正直評判は良くなく、昔からのファンにとってもボウイが下降していくイメージと重なるのではないか。もちろん世界的に言ったら売れたんだろうけれど、あれほど何をやってもかっこいい先鋭的なファッション・アイコンだったボウイが、この頃になると髪形も、服装も、音楽も、何だか野暮ったくなっていたのは確か。自分がまさにそう感じていて、当時ビデオも購入しなかった。このDVD映像で振り返っても1974年の「Diamond Dogs Tour」の再構築と言われた豪華なステージと演劇じみた内容が何だか空しい感じさえする。ただそういう視覚的な陳腐化を除いて、音だけCDで聴いてみれば、これはこれで悪くない。特に熱心に聴かなかった時期だけに、今聴くとある意味新鮮(ただCDはストゥージズとヴェルヴェッツのカヴァー曲が省かれているのが残念)。映像や写真を見ると萎えるが、当時のボウイにとってのチャレンジがこういうものだったというのは分かる気もする(この頃から大御所アーティストのライヴ公演は巨大化の一方を辿ることに)。

オークションにて購入(¥1,425)

  • DVD (2011/3/11)
  • Disc : 3
  • Format: NTSC, Import
  • Label : Edge J26181

( デイビッド デイヴィッド デビッド デビット デヴィッド ボウイ ボウイー  )


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