ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

Giants And Gems: An Album Collection / The Stranglers

2014年04月21日 | パンク・ニューウェーヴ

Stranglers  Stranglers_disc

Giants And Gems: An Album Collection / The Stranglers (2014)

ストラングラーズ(The Stranglers)の初期7枚のアルバムとのちに発売されたライヴ、編集盤の2枚、それに近年の2作品を収めた11枚組ボックス・セット。中は最近よくある簡易紙ジャケで、質感は決して悪くない。ちなみにどのアルバムにもボーナス・トラックは入っていない。自分は初期作品から聴いたので、どうしても思い入れは最初の4枚が強い。シングルにアルバム未収録曲がよく入っていたので中古シングルも買ったなぁ。当時出現した数多のパンク・バンドと違い、年齢もキャリアもあった彼らは音楽ジャンルこそパンクと括られていたが、キーボードが肝になった骨太のサウンドで、他とはひと味もふた味も違った。でも後から初来日時などのエピソードを知ると、態度(アティチュード)はまさにパンク。ベースを構えたジャン・ジャック(Jean-Jacques Burnel)はどの写真も見てもかっこよかった。

このボックス・セットは40周年記念と銘打たれている。そうかデビューして40年か。自分が知ったのはせいぜいその長い歴史のうち四半世紀程度だけれど、それにしたってけっこうな時間が経っている。欧米では初期よりも中期以降のヨーロッパ的なポップ・ミュージックとしての人気や評価が圧倒的に高いが、元ヴォーカル兼ギターのヒュー・コンウェル(Hugh Cornwell)脱退後はほとんど聴いてこなかった。その後のライヴ映像は何度か目にしたが、やはりヒュー抜きだとなぁ、と正直思っていた。このボックス・セットには近年の2作品が入っている。どうしてこの2作品なのか、基準が全然分からない。前ヴォーカル(←名前も知りません)を抜いたか?でもそれなら「Feline」(1983)以降のヒュー在籍時までで揃えた方が…と疑問は残る(移籍したから無理か)。でも編集盤「Off The Beaten Track」とライヴ「Live at the Hope and Anchor」とを入れてくれたのは嬉しいな。両方ともアナログ時代から愛聴している盤だ。

近年になっても、特にヨーロッパでの彼らの人気は不動で、ライヴはいつも盛況であることは知っていたので(だからか最近はライヴ・アルバムがやたら多い)、最近ライヴ映像を見てみた事があった。残念ながらドラムのジェット・ブラック(Jet Black)は不在だったが、デイヴ・グリーンフィールド(Dave Greenfield)のキーボードも相変わらず冴え、何よりヴォーカル兼ギターのバズ(Baz Waren)がしっくりとはまっていたのには驚いた。そしてこのボックス・セットに収められた2作品「Suite XVI」「Giants」。聴いてみてこの2作品が予想以上に良かった。

amazonにて購入(¥4,748)

  • CD (2014/3/25)
  • ディスク枚数: 11
  • フォーマット: CD, Import
  • レーベル: Imports

  • コメント    この記事についてブログを書く
    • X
    • Facebookでシェアする
    • はてなブックマークに追加する
    • LINEでシェアする
    « SUSHI てさく (2) @名... | トップ | 太門 @名古屋市千種区・今池 »

    コメントを投稿

    パンク・ニューウェーヴ」カテゴリの最新記事