Speak Like A Child / Herbie Hancock (1968)
ハービー・ハンコック(Herbie Hancock)がブルー・ノートから出した6枚目のアルバム。なんと完璧なジャケット写真だこと。CDだと迫力が足りないが、アナログ・ジャケットだったら更に何倍もかっこいいだろうな。知らなかったが、被写体はハービー本人と当時の彼女だとか。今更言うまでもないことだが、ブルー・ノート・レーベルのアルバムはその内容もさることながら、ジャケット・アート・ワークを含む全体の雰囲気が素晴しい。どうして50~60年代にこれだけの事が出来て、今のレコード業界に出来ないんだろうと不思議になる。もちろん今のアルバム・アート・ワークでも素晴しいものは多々存在するが、レーベル丸ごとセンスに溢れている事ってあまり思い浮かばない。
やおら唐突に始まる1から、コロコロとピアノが転がり、緊張感溢れる中にも生き生きとした演奏が続く。68年なので、この頃までマイルス(Miles Davis)のアルバムにも参加していた時期になり、マイルスのバンドに居た時と、自分がリーダーの時の切り替えが興味深い。自分が彼を最初に聴いたのは80年代の「Rockit」だし、アルバムも、マイルスのアルバム以外では、ジャズ・ファンクのヘッド・ハンターズ(Head Hunters)時代から入っているので、実は本格的ジャズ・ピアニストとしての彼をあまりよく知らない。同時代の他のピアニストと比較して彼の演奏が革新だったのかどうかは知らないが、改めて聴くと、アイデア溢れるフレーズが次々に途切れなく繋がっていく彼の演奏とアレンジ、それを受け止めるバックの演奏も信じられないくらい素晴しい。ジャズ・プレーヤーの頭の中ってどうなってんだろう。
ブックオフにて購入(¥324)
- CD (1990/10/25)
- Disc: 1
- Format: Import
- Label: Blue Note Records
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