ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

來來憲 @三重県四日市市 (※閉店)

2018年05月16日 | 三重県

ゴールデンウィークといっても全然連休じゃない自分は仕事の合間を縫って出掛けるしかない。ある日思い切って近代建築狙いで四日市まで足を伸ばしてみた。近鉄に乗って名古屋から四日市へ。四日市に降り立つのは10年ぶりくらいか。その時は仕事だったので有名なラーメン屋に行ったくらいで終わってしまっていた。郊外にある近代建築をいくつか愛で、向かったのは”とんてき”で有名な「來來憲」。”本店主義”(笑)なので少し遠かったが小生町という所にある本店へ。経路にあった暖簾分け店「まつもとの来来憲」は行列が出来ているぐらいの人気だった。こちらは行列こそ無かったが、店に入るとほぼ満席の盛況。一般的な中華料理屋という風情。カウンターには空きがあったので座ってメニューを眺める。一応ラーメンとかもあるようだが、見渡す限り注文しているのは皆「とんてき」。自分も「大とんてき」の単品と瓶ビールを注文した。

いつから四日市がとんてき推しになったのか知らないが、一応こちらが始祖ということでいいのかな。元々は駅に近い場所にあり、長期休業ののち復活した店なのだとか。今では県内に同じ屋号で分店もいくつかあるようで、以前から有名だったこちらの「とんてき」を四日市の名物にと、最近になって官製で考えられたのだとのこと。でも市内の施設には”とんてきマップ”なるパンフレットが置いてあったのだが、なぜかこちらの店は載っていない不思議…。

しばらく待ってから「大とんてき」、それにビールが登場。どーんとデカいとんてきは”グローブ”と称されるような形に切れ目が入れてある。付け合わせは刻みキャベツとレモンのくし切り。たっぷりの黒いソースで絡められていてキャベツも浸って皿に溜まるほど。さっそく肉塊を持ち上げかぶりつく。厚みもしっかりあり、まさに豚のステーキ。ソースはウスターソースとケチャップを合わせたような味付け。これに豚の脂とニンニクが合わさってかなり濃く、定食だと大中小選べるご飯のサイズを多くの人が”大”で選ぶのがよく分かる味だ。もちろん旨い。くしくも実家で食べるステーキの味付けはこれと同様の組立なので、ちょっと懐かしさも。ビールでその濃い味を洗い流していく。かぶりついていると濃いソースのせいか、もう豚肉を食べているのか牛肉の赤身を食べているのかも分からなくなってくる(笑)。一応休日なので4かけ程入っていたニンニクも躊躇なく口の中へ。”喰らいつく”といった表現がピッタリの250gの「大とんてき」を楽しんだ。次は定食でご飯と一緒に食べてみます。(勘定は¥1,900)

※2019年を以って閉店されたそうです。

 

 


 

↓ 「四郷郷土資料館(旧・三重郡四郷村役場)」(大正10年・1921・建造)。四郷(よごう)村地元の名士が大金を寄付して建てられたという洋館。傷みは激しかったそうだが現在はとても綺麗に保存されている。塔屋はらせん階段になっているのだとか。残念ながら開いておらず中には入れなかったが見てみたいなァ。

 

 

 

↓ 郊外の室山町にある「旧・亀山製絲株式會社室山工場」(明治36年・1903・建造)。富岡製糸場をモデルにして造られているのだとか。残念ながら傷みがかなり激しく、崩落寸前。ここまで放置したからには再生保存させる計画は無いのだろう。裏の敷地は広大で、この木造工場もかなりの大きさだということが分かる。

 

 

 

 


 

來來憲 (来来憲本店)

三重県四日市市小生町229-186

 

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