ある晩秋の休日、愛知県一宮市の本町通りの鰻屋へ向かうもシャッターが閉まっていた。どうしようか。そもそも開いている店は多くない。結局毎度のことながら近くの「日の出寿司」へ。店に入ると”出口”と呼ばれている一枚板のテーブル席が珍しく空いている。靴を脱ぎたくないのでこれ幸いと座らせてもらった。主人に「酒、大きいの、どん燗で」とお願いし、惣菜棚から「もり合わせ」を取る。
いい感じに燗された酒を徳利から注ぎ、クイッと。「もり合わせ」は、大根、茄子、かぼちゃ、菜っ葉の玉子とじ、厚揚げ、などの煮物。酒とぴったり、旨いなァ。壁に貼られた紙短冊に「ぎんなん」があったので追加。火入れされた殻付きの銀杏が皿に敷いた塩の上に盛られている。祖父江町の名産なのでそちらのものかな。迂闊に触るとキケン、あっつあつで火傷しそう。でもせっかく熱いので堪えつつ殻を割り、身を塩にちょんとつけて口に放り込む。
はす向かいで相席になったオッサン。ひと口食べるごとに「あ゛ーっ!」と大きな声を出す(イラッ…)。食べ終わるとすぐに煙草を吸い始めたが、わざわざ煙を前に吐く(イラッ…)。すぐに勘定してもらった(←こういう店なので吸う事自体には全く寛容です)。(勘定は¥1,300)
↓ 本町1丁目にある「白蘭理容院」(建築詳細不明)◇。大通りから1本入った路地にあって今まで気が付かなかった渋め現役の理容院。昔の酒屋の看板のような金文字の店名が素敵。
食事処 日の出寿し食堂
愛知県一宮市本町3-4-1
( 一宮 いちのみや 日の出寿し 日乃出寿し 日乃出寿し食堂 日乃出寿司食堂 日の出寿司食堂 ひのですし 大衆食堂 酒場 居酒屋 近代建築 看板建築 )
白蘭理容院から警察署・日の出食堂方面に向かう左手側の居酒屋「しばらく」も、
記憶違いでなければ80年代からやってる老舗ですね。
>「しばらく」
この店は全く知りませんでした。何だか良さげですねー。覚えておこうっと。
情報ありがとうございます。