ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

In The Court Of The Crimson King : King Crimson At 50 (Deluxe Edition) / King Crimson

2023年01月02日 | DVD

 

クリムゾン・キングの宮殿:キング・クリムゾン・アット50(デラックス・エディション) (2022)

先日発売されたキング・クリムゾン(King Crimson)のドキュメンタリー映画を含むBD、DVD*2、CD*4の7枚組。紙ジャケサイズで専用ボックスに収納されている。海外ではBDが2枚だが何でも日本盤はコスト的に難しいらしく、BDのみ輸入盤1枚になっているのだとか。ただ映画、とくにロバート・フリップ(Robert Fripp)の難解な言葉を理解するには輸入盤では難しいだろうから日本盤を選択せざるを得ない。盤には通し番号が入っているが、ジャケの番号と合わないので分かり辛いのなんの。この辺りのパッケージングはどうにかならなかったのかな。

映画は楽しみにしていたが結局噂されていた劇場公開は無く、テレビ画面で観ることになった。それでもハンディ・カメラと思しき映像ばかりで演奏場面とかは短いのでこのフォーマットで充分かもしれない。ツアーを続けるバンドを追った内容はとても興味深く、撮影時期に亡くなったビル・リーフリン(Bill Rieflin)の姿も。死期を悟った彼のはっきりとした言動がこのドキュメンタリーのハイライトにもなっている。フリップ翁が実際どういう人物なのかは試聴した後も謎だが、特に元メンバーの呪詛ともいえる証言が面白い(笑)。各々の証言からは時代と共に当たりが柔らかくなっているような印象も。色々と想像がかき立てられるが、常人には理解できない変人(いい意味で)であることは間違いない。

CDの4枚は、撮影時期のメンバーで演奏されたライヴ音源に加え、スタジオ・テイクや別ミックス、一部歴代のメンバーでの過去の演奏音源も収録。概ね今のクリムゾンのを俯瞰するベスト的な仕上がりになっている。クリムゾンのライヴ音源はその気になればほとんどが公式ネット販売されているので特にここだけのレアな音がある訳ではないと思うが、緊張感の高い高度な演奏をたっぷり味わうことが出来て楽しめた。

amazonにて購入(¥14,125)

  • Label ‏ : ‎ DGMディストリビューション・ジャパン
  • ASIN ‏ : ‎ B0BKC3Y7NM
  • Disc ‏ : ‎ 7

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