ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

Edward Van Halen (1955-2020)

2020年10月08日 | ハードロック・へヴィーメタル

エディ・ヴァン・ヘイレン(Edward Van Halen)が亡くなった。以前から重い病気で療養中だと伝えられていたし、ここ何年かはあまり表に出なくなっていたので相当良くない状況なんだろうというのは想像出来た。が、まだ65歳。すでに様々なスタイルが出尽くしていたかと思われたハードロックのギターに革命をもたらし、だれもがエディのギター・スタイルを真似て、彼が易々とやってみせたハンド・タッピングやアーミングを同じように曲に取り入れようと試みた。けど結局彼のように自然に音楽に溶け込ませることが出来たアーティストはいなかったナ。

彼のギター・プレイはウェットな所(つまりブルーズ)を感じさせず、いつもカラッと渇いていて、彼がギターを弾いている時の屈託のない笑顔のように明るいものだった。自分は彼らをずっとリアル・タイムで聴いてきた訳ではなく、初めて意識したのは82年に開催された「USフェスティヴァル」のTV映像からだっただろうか。その後にまだ世に出たばかりのソニーのコンパクト・ディスク・プレーヤーを買い、長姉に資金援助してもらい最初にまとめてレコード屋で注文して買ったCDの中に彼らのファースト「Van Halen」があった。ちなみのその時に一緒に買ったCDは、T・レックス(T Rex)の「Electric Warrior」、ヴェルベット・アンダーグラウンド(The Velvet Underground)の「The Velvet Underground & Nico」、ジェームス・ブラウン(Jame Brown)の「CD of JB」、セックス・ピストルズ(Sex Pistols)の「Never Mind The Bollocks He're is The Sex Pistols」。今でも全て持っていてずっと愛聴している。

もちろん誰もがそうだったように「Eruption - You Really Got Me 」の流れに一発でやられ、近所の迷惑を顧みず何度も何度も爆音で鳴らしたっけ。レコード(CD)で聴いても凄いし、映像で見たらなお凄い。「ん、どうしたの?」と言わんばかりの子供のようなニコニコ顔であの超絶プレイ…。自分はデイヴ(David Lee Roth)のヴォーカルしか受け付けなかったので、サミー・ヘイガー(Sammy Hagar)以降のヴァン・ヘイレンはほとんど聴いていない。なので彼らの活動を振り返るのはいつも「Studio Albums 1978-84」と最近作で完結。ちなみに何度も繰り返し聴いてしまうお気に入りの曲は「Ice Cream Man」「Everybody Wants Some!!」、「Unchained」、「Hot For Teacher」かな。彼らならではの能天気な馬鹿馬鹿しさ満載で、エディのリフやソロ・プレイも飛びっきりだ。復活した彼らのライヴを最後に愛知県体育館で(しかも結構いい席で)観ることが出来て良かった。R.I.P.

 

 

  Edward Van Halen ( 1955-2020 )

 


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2 コメント

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Unknown (ひろし)
2020-10-12 15:56:26
ハリーさん、こんにちは。

偉大な巨星が旅立ちましたね。
彼がロック界に残した功績は非常に大きいです。
ライトハンド奏法、志す皆が真似していました。
JUNPのシンセも彼が弾いていてさすがだなと…。
オランダ移民だったことをニュースで知りましたが、
名前から、ああ、なるほどと…。
そんなにアルバムも持っていませんが、
彼の訃報を知った夜に偲びベスト盤を聴きながら寝ました。
手短なギターソロに彼の才能が凝縮されていると思います。
『戒厳令』の確か1曲目(曲名忘れました)が
イントロがいきなりソロでこれがカッコいいです。

慎んでご冥福をお祈り申し上げます。
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Unknown (ハリー)
2020-10-12 20:53:56
ひろしさん、こんにちは。

>JUMPのシンセ

今聴くと陳腐に感じがちな80年代のシンセ・サウンドですが、彼の弾いた音は
色褪せませんねー。それでも当時は「え?シンセのソロかよ…」なんて思った
ものですが(笑)。

>手短なギターソロに彼の才能が凝縮

ホントその通り、彼はあまりソロを引っ張らないのもいいとこですよね。

それにしても残念です。
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