Sticky Soul Fingers : A Rolling Stones Tribute (MOJO Magazine) / Various Artists (2011)
英音楽雑誌「MOJO」の2011年1月号の付録CDはストーンズ(The Rolling Stones)のトリビュート・アルバム。その名の通り、71年発表の傑作「Sticky Fingers」の曲をソウル系ミュージシャンがカヴァーした(自分にとって)好企画盤。アーティストは自分の知らない、一般的にも無名なのばっかりだが、このアルバムはとても良かった。ジャンルをソウルに絞っている事もあって、統一感があり、それぞれ違和感なく見事に料理されている。そして相変わらず冴えたこの素晴しいアートワーク!普通ならオリジナル・ジッパー・ジャケをいじる所だろうが、わざわざスペイン盤のアートワークを模して、写真といいフォントといい、完成度も高い。そのスペイン盤オリジナル・ジャケットはこちら↓
ソウル・ミュージックの猥雑さもこのジャケだと生きてくる。「スティッキー・フィンガーズ」には文字通り「ベタつく指」という意味の他に、卑猥な事をも連想させるんだとか。カヴァーを披露した彼らが現役アーティストなのかどうかも分からないが、音楽的にも充分楽しめた。ストーンズのキャリアの中でも黄金期と呼ばれる時期に発表されたこのアルバムは、ソウル・ミュージックにも接近していたが(中でも「I Got The Blues」は直球過ぎて気恥ずかしくなるようなオーティスのコピー)、かつてインタビューでキース(Keith Richards)が「この時期はミック・テイラー(Mick Taylor)を入れたから評価が高いようだが、音楽的にはホーンを採用した事も大きいんだ(意訳)」と語っていた。そんな時期だけにソウル・ミュージック経由のアプローチがハマらない筈は無い。
01 ? Alice Russell - Brown Sugar
02 ? Black Joe Lewis & The Honeybears - Sway
03 ? Sharon Jones & The Dap-Kings - Wild Horses
04 ? The Bamboos - Can't You Hear Me Knocking
05 ? Naomi Shelton & The Gospel Queens - You Gotta Move
06 ? The Sugarman 3 - Bitch
07 ? Aloe Blacc & Joel Van Dijk - I Got The Blues
08 ? Ren Harvieu - Sister Morphine
09 ? Anthony Joseph & The Spasm Band - Dead Flowers
10 ? Lee Fields - Moonlight Mile
11 ? Beta Hector - Angie
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