ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

ル・モンド (2) @岐阜県岐阜市

2018年12月15日 | 岐阜県(岐阜)

岐阜市の殿町の路地にあるコーヒー専門店「ル・モンド」で午後の休憩。店に入って奥の席に腰掛けると若い衆がテーブル席でガラガラと豆を挽いている。勝手に食器類も持ちだして主人と談笑しているが誰だろう?弟子?(笑)。他の数名の客も若い人ばかりだった。シェードランプの落ち着いた照明に、レンガとダークウッドを基調とした造作、そしてオールドタイムなジャズととてもくつろげる雰囲気だ。この日はちゃんと目当てがあって来た。店頭にも”本場さながらの演出です。お楽しみください。”と書いてある「アイリッシュコーヒー」。ウイスキーを使ったコーヒーだ。水とおしぼりを持ってきてくれた主人に「アイリッシュコーヒー」をお願いした。カウンターの向こうの厨房でご高齢の主人が鼻歌を歌いながら準備している。生クリームを泡立てるカシャカシャという音も聞こえてきた。

そして機器ひと揃えがテーブルに登場。「アイリッシュ・コーヒーは初めて?」と訊かれたので「ハイ。」と返事。ワクワク。アイリッシュ・ウイスキーとザラメの入ったグラスが斜めに傾けられ、クルクルと回しながらアルコールランプで温められる。素敵な香りが漂い、少しづつザラメが溶けてきたグラスに火を入れて気化したアルコールに「ボッ」と着火。青い綺麗な炎がユラユラと揺れた。「このウイスキーはそのまま呑んだ方がいいよ。勿体無いから(笑)。」なんてお茶目な事をおっしゃりながら、そこにサイフォンで淹れられたコーヒーが注がれ、生クリームで上部を覆って完成。この一連の所作を見ているだけで楽しい。器に残った生クリームとコーヒーも自由に足していいとのこと。ウイスキーの銘柄を訊いたら名前が出てこなかったらしく(笑)、後でボトルごと持ってきてくれた(銘柄は「JAMESON」)。アルコールは飛んでいて、口に含んだ時のウイスキーの風味は思ったほど強くない。あぁ旨いなァ、コレ。飲んだ後に鼻に抜ける香りもいい。クリームが口に入るのでマイルドな口当たりになり、そこに残っているザラメが溶け出してだんだん甘く味が変わっていくのも楽しい。また少し残ったコーヒーとクリームを足して、今度は甘さが控えめになったところを残り香と共に飲む。チョコレートが3つ付いているので、それを齧りながら飲むのもまたいい。心地良い贅沢な時間が過ぎていく。それでも自分は長居出来ないタチなので席を立って勘定してもらうと「もっとゆっくりしていって下さいよ。」と優しいお言葉。また来ることを伝えて店を後にした。(¥650)

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コーヒー専門店 ル・モンド

岐阜県岐阜市殿町1-4

 

( 岐阜 ぎふ 殿町 ルモンド LE MONDE アイリッシュ・コーヒー コーヒー専門店 コーヒー専門 珈琲 サイフォン 純喫茶 喫茶店 Irish Whisky )


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