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ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

Robbie Robertson / Robbie Robertson

2019年05月29日 | クラシック・ロック

Robbie Robertson / Robbie Robertson (1987)

ザ・バンド(The Band)が解散したのが1976年。それから10年近く経ってのロビー・ロバートソン(Robbie Robertson)の初ソロ・アルバム。随分長いインターバルだが、その間は映画製作などに関わっていたそうだ。満を持してと言うべきなのか待望のアルバムだったが、自分はその頃まだザ・バンドもしっかりと聴いていなかったので(家に長姉のレコードがあったが)発表されたこともよく知らなかった。ただこうして後追いをしてみてビックリ、クレジットを見ると共同プロデューサーはダニエル・ラノワ(Daniel Lanois)、それにU2のメンバーが全員参加している。つまりあの名盤「Joshua Tree」とほぼ同時期に、ほぼ同面子で作られたアルバムということになる。実際U2とは共作もして、彼らの所有する移動スタジオも使われたというから蜜月ぶりはかなりのもの。この他、ザ・バンドの元メンバーのガース・ハドソン(Garth Hudson)とリック・ダンコ(Rick Danko)、ピーター・ガブリエル(Peter Gabriel)も参加。

ダニエル・ラノワらしい浮世離れしたというか、浮遊したような幻想的な音作り。その独特な雰囲気がアルバムを支配している。ダニエル・ラノワは前年にピーター・ガブリエルの名盤「So」もプロデュースしているが、このアルバムの前半も、囁くような呟くようなロビーのヴォーカルの加減もあって「So」の曲と言われても疑わないような雰囲気(01では実際にピーターがヴォーカルで参加している)。04、09は全面的にバックがU2のメンバーなので、エッジ(The Edge)のディレイの効いたギター・イントロや、熱の高いボノ(Bono)のヴォーカルからまさにあのU2の音世界。ザ・バンドの頃からロビーの音楽にはアメリカのルーツ音楽に対する憧憬があるが、ここでも直接的ではないがそんな事を感じさせる音や曲が多い。今回初めて当時のPVを見たが、えらくネイティヴ・アメリカン(いわゆるインディアン)が取り上げられているなと思ったら、ロビーの母親はモホーク族なのだとか(曲は自死した元バンドメイトのリチャード・マニュエルについて歌われている)。知らなかった。

オークションにて購入(¥430)

  • CD  (1990/10/25)
  • Disc : 1
  • Format: Import
  • Label : GEFFEN RECORDS

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