Blowin' The Blues -The Blues Harp Anthology- / Various Artists (1996)
チェス・レーベルのアーティストのブルース・ハープに焦点を当てた編集盤。リトル・ウォルター(Little Walter)やサニー・ボーイ(Sonny Boy Williamson)などの超有名どころはもちろん、他のアーティストも含めて、計9人のブルース・ハープ名人の曲を収録している。同内容のものが輸入盤で見当たらなかったので、企画、制作は日本なのかな(監修は小出斉氏となっている)。
アンプリファイド(アンプを通した)・ブルース・ハープの音色はハープ(ハーモニカ)そのものの音はもちろん、マイクと一緒に持った時のスタイルや抑揚をつける手の平や指の動きの違い、それにもちろんブロウ(吹き方)で、いろいろな違いがあり、クールな音を出す人、ねっとりとした艶めかしい音を出す人、グッと腰を落とした渋い音を出す人いろいろだ。自分もチェスのアーティストから入ったので、上の2人のような有名どころはずっと聴いてきたし、ここに収録されているようなあまり名前を知らなかった12~15のような楽曲も充分楽しめた。どちらにせよ、自分はハープ専門のアーティストより、あくまでもヴォーカリストの使う楽器としての役割を持った曲の方が楽しめるかな。歌もあってのハープというか。ギターの音で”泣き”を表現する、なんてよく言うが、このアルバムを聴くと、ハープの音がすすり泣いたり、わめき叫んだり、苦笑したり、っていう通り一遍じゃない表現が感じられて味わい深い。
ブックオフにて購入(¥250)
Pヴァインなどでブルースの独自企画盤が出ていたりしますよね。
それにしても渋い企画だ。
ブラインドでハーモニカ・イントロ・ドンとかやれそうですね。
メンツ集めるのが大変かな。
>Pヴァイン
Pヴァインは本当に渋いですよね。日本のレーベルとは思えない企画力で
天下一品。あそこはブルースはもちろん、ファンク、パンクなど、色んな
ジャンルですごい選曲眼がありますよね。でもなぜかPヴァインのCDって
あまり音が良くない印象があるんですよね。ぜいたくな話ですけど。
>ハーモニカ・イントロ・ドン
私、絶対当たりません…。