ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

吉照庵 @岐阜県岐阜市

2015年03月22日 | 岐阜県(岐阜)

岐阜城のある金華山の麓には昔ながらの風情ある街が残っている。随分と整備されたり、建て直しはあるものの、なんとか古い街並みを見ることが出来る。そんな米屋町の通りにある蕎麦屋「吉照庵(きっしょうあん)」は岐阜では趣味蕎麦の草分けと言っていいお店(だろうと思う)。創業は昭和55年(1980)。自分も蕎麦好きな両親に連れられて、30年程前に何度か来た事があるはず。まだその頃は蕎麦の旨さなんて全然分からなかったなァ。市内の有名店の店主もこちらで修業経験があるらしい。随分と長い間来ていなかったが、この近辺を散歩した折に訪問してみた。ちなみに隣は同系列で、創業明治6年の老舗日本料理店「ひら井」。こちらの創業者が開いた蕎麦屋が「吉照庵」とのこと。

御鮨街道」沿いにある店の入口から中に入ると、すぐ目の前にテーブル席があった。ちょっと面食らったが、昔とは違う建物のよう。以前は重厚な梁のある和風の建物だった記憶があるのだが、モダンな造りなので引越しか、建て直ししているのかな(※)。奥に長くなっているが、テーブル席しかなく、厨房の様子は見えない。腰を下ろして品書きから「せいろ」と「いなり寿し」を1個注文した。(※HP上の店内写真が旧店舗のようです)

休日の昼どきとあって、絶え間なく客が出入りしている。座った席から入口が近いので、開いたり閉まったりと落ち着かないのが残念。しばらくして2段になったせいろといなり寿司が運ばれた。細切りの蕎麦はつなぎを使っているかどうかは知らないが、ざらざらとした麺肌ではなく喉越しの良いもの。店内に麺打ち場と電動石臼があるので店で打っているものだろう。つゆはこの地方では珍しく辛汁で、蕎麦とよく合っていて旨い。2段になっているお陰で(決して多い訳ではないが)量的にもちょうど良く、いなり寿しと共にあっという間に平らげた。蕎麦湯はサラッとしたタイプ。つゆを割って飲み干した。(勘定は¥1,000程)

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 ↓ 道路を隔てた向かいにある、こちらも吉照庵と同じ系列だという「桂翠館(けいすいかん)」(明治40年・1907・建築) ※現在はカフェ・レストラン

 ↓ 吉照庵の隣にある「石原美術(旧日下部合資会社事務所)」(大正2年・1912・建築)

 

 

伝承美濃そば 吉照庵

岐阜県岐阜市米屋町25

 

( 岐阜 米屋町 御鮨街道 御鮓街道 鮎鮨街道 きっしょうあん きっしょあん 伝承美濃そば ひら井 桂翠館 近代建築)

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