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ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

Agent Double O Soul / The Untouchables

2013年05月25日 | レゲエ・スカ

Untouchables

Agent Double O Soul / The Untouchables (1988)

LAのスカ、R&Bバンド、アンタッチャブルズ(The Untouchables)の3枚目のアルバム(になるのかな?)。アンタッチャブルズといえば「Free Yourself」がヒットした一発屋の印象が強い。ナショナル・チャートには地元アメリカではなくイギリスでのみ上がったみたい。自分もアメリカのバンドがスカ?という物珍しさでアルバム「Wild Child」を聴いた覚えがある。2トーン・スカの雄、スペシャルズ(The Specials)みたいに黒人と白人の混成バンドだったと思うがどうだったかな…。

このアルバムは派手で印象的なジャケットだけ覚えていたが、久しぶりに見かけたので購入。全体的に前作を踏襲した音作り。タイトルの「Agent Double O Soul」はエドウィン・スター(Edwin Starr)のモータウン・ヒット。聴いた事がなかったので聴き比べしてみたが、原曲と比べて、ソウルフルな曲調は残しつつ、80年代らしくラップを採り入れた音作りで軽快なポップ・ファンクに仕上がっている。悪くない。というかこういう音で育ってきたのでやっぱりしっくりくるんだな。

80年代の音楽に関しては、シンセ音(あるいはDX-7音といってもいいか)が席巻したために今聴くとチープ感が拭えず、酷評されることが多い。確かに音的にはそうなんだけど、まだこの頃の曲は「メロディ」主体だったので印象に残る曲が多かった。それが90年代も中盤になるとラップやリズム主体の曲ばかりになってどんどん「メロディ」が消えていく。そうなるとその時はかっこいいと思っても後までなかなか心に残らない事が多くなった。90年代だってたくさん音楽は聴いていたが個人的には今でも80年代の曲の方が圧倒的に印象に残っている。80年代はMTV時代でもあったからPVの助けがあったことも間違いないが。

ブックオフにて購入(¥250)

  • CD
  • Disc: 1
  • Label: Import
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    Special Beat Service / The Beat

    2013年05月22日 | レゲエ・スカ

    Beat

    Special Beat Service / The Beat (1982)

    昨年発売されたザ・ビート(The Beat)の3作目のデラックス・ヴァージョン。オリジナル・アルバムにボーナス・トラックを加え、更に2枚目にはライヴを含む様々なヴァージョンを、DVDには当時のPVやTV番組出演時の映像を収録している。

    ザ・ビートはイギリス出身だけれど、アメリカにも同名バンドが居たかなんかで「イングリッシュ・ビート(The English Beat)」と名乗ったりしたのでちょっと分かりにくいが、70年代末の2トーン・スカのムーブメントにスペシャルズ(The Specials)やマッドネス(The Madness)と並んで人気のあったバンドだ。メンバーは後にジェネラル・パブリック(General Public)やファイン・ヤング・カニバルズ(Fine Young Cannibals)に分かれていく。

    自分が彼らを最初に知ったのは当時毎週食い入るように見ていた小林克也出演の「ベスト・ヒットUSA」でこのアルバムに収録された曲「I Confess」が放送されたのを見てから。それでバンド名のいきさつかなんかの説明があり、あっ、ポリス(The Police)のスティング(Sting)が「Don't Stand So Close To Me(高校教師)」のPVで着ていたのはこのバンドのTシャツだ、と認識した次第。

    彼らのアルバムはどれも出来がいいが、あとから聴いたファーストセカンドと比べると少し落ちついてよりポップな印象を受ける。どの曲も彼ららしく軽快で、ヴォーカルのデイヴ・ウェイクリング(Dave Wakeling)とトースティング(ラップのようにリズムに合わせてのしゃべり)のランキン・ロジャー(Ranking Roger)の掛け合いがより洗練された感じを受ける。ボーナス・トラックはシングルB面曲や12インチ盤に収録されたヴァージョンにライヴ音源も足している充実した内容。一部を除き当時のものばかりで、この再発にあたって新しく作ったミックスなんかを追加していないのがいい。DVDの映像は懐かしいPVや口パクもありのスタジオ・ライヴなど。少しメニューが使いづらい(曲の連続再生が出来ない)のが難点。

    ザ・ビートの再発に関してはこのEdselレーベルとは別にアメリカではShout! Factoryレーベルがコンプリートと称してボックスを出している。

    amazonにて購入(¥948)

  • CD (2012/7/3)
  • Disc: 3
  • Format: CD, CD+DVD, Import
  • Label: Edsel Records UK
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    The Very Best Of UB40 1980-2000 / UB40

    2013年03月07日 | レゲエ・スカ

    Ub40

    The Very Best Of UB40 1980-2000 / UB40 (2000)

    イギリス出身のレゲエ・バンドUB40のベスト。彼らのベストは何種類も出ているが、これは2000年に発売されたもの。彼らのキャリアからまんべんなく選曲されている。自分は初~中期しか知らないので試しに買ってみた。

    やはり自分にとって馴染みがあるのは初期の曲だが、彼らの場合もともと演奏も打ち込みっぽい音作りだし、セルフ・プロデュースなので後期の曲でもあまり違和感はない。彼らが大ヒットさせた曲はカヴァー曲(1、5、10)ばかり。どれもストレートなカヴァーで面白みは少ない。オリジナル曲でいい曲もたくさんあるからそれらをヒットさせていないのは意外だった。

    先に述べたようにアルバムで聴ける音はライヴ感に乏しいので、バンドならではの面白さは伝わりにくい。いつだったか正確には思いだせないが、80年代後半か90年代初めにシドニーで彼らのライヴを経験している。わりあい大きな会場だったと思うが、会場係員に誘導されたシートが他の奴に占領されていて喧嘩になったり(笑)、ライヴの途中からだんだん体調が悪くなって、すぐにでもトイレに駆け込みたかったのに、終演後に乗ったバスがすし詰めの状態で死にそうになったり(笑)と瑣末な事ばかり思いだされて、肝心のライヴを覚えていない。

    ブックオフにて購入(¥250)

  • CD (2000/11/21)
  • Disc: 1
  • Format: Import
  • Label: Virgin Records Us
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    Tougher Than Tough: The Story Of Jamaican Music / Various Artists

    2012年12月05日 | レゲエ・スカ

    Jamaica

    Tougher Than Tough: The Story Of Jamaican Music / Various Artists (1993)

    以前から購入したかったが、すでに発売から長い年月が経って見当たらなくなっていたレゲエのコンピレーション4枚組を中古店にて激安で発見。迷うことなく購入。

    1枚づつ年代順に並べられていて、全て名曲と言っていい収録曲の数々。昔、アイランドレーベルが出した箱入りアナログ・ボックス「Pressure Drop:Island Celebrates 25 Years Of Jamaican Music 」というレコード7枚組を購入した事があるが、プレーヤーがダメになってから長い事放置したままだった。レゲエの場合、アルバム丸ごと名盤っていうのはなかなか無くて、シングルの方が重要だったりするので、こういったコンピレーションの方が楽しめる事が多い。これは現地特有の「サウンドシステム(Sound System)」と呼ばれる路上DJ文化の表れだろうか。

    編集、そして発表された時期が「ダンスホール(Dancehall)」と呼ばれるレゲエのジャンル全盛の頃だったからか大きく1枚まるまるダンスホールに割かれていて今となってはちょっとバランスが悪い。さすがにブームは去ってしまったが、確かにシンプルなリズムボックスに合わせたトースティング(toasting)は一世を風靡した。

    差別や貧困などの社会問題といったシビアな現実とベタベタのラヴソングという両極端な内容が歌われることの多いレゲエだが、あまり深く考えず、ただ大音量で心地良いリズムに実を委ねるっていうのも気持いい。90年代初期に出たリマスターCDはどうしても高音を持ち上げた硬質な音が多いが、今こういった音源を再編集したらもう少しナチュラルでアナログっぽい心地良さのリマスター音になるだろうな。

    中古店にて購入(¥1000)

  • CD (1993/11/16)
  • Disc: 4
  • Format: Box set, Import, from US
  • Labe: Mango
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    Reggatta Mondatta : A Reggae Tribute To The Police / Various Artists

    2012年07月18日 | レゲエ・スカ

    Reggatta

    Reggatta Mondatta : A Reggae Tribute To The Police / Various Artists (1997)

    主にレゲエミュージシャンによるポリス(The Police)のトリビュートアルバム。もともとポリスがレゲエのリズムやカッティングを自分達の音楽に上手く取り入れてヒットしたのだから、それを逆にカヴァーするというと…ま、安易といえば安易。

    自分がこういったトリビュートアルバムを買う時に気をつけているのは、自分が大好きなアーティストのトリビュートであっても、ある程度有名なアーティストによるカヴァーが相当数収録されている事。マイナーなアーティストばっかりのトリビュートアルバムも昔はたくさん買ったが、だいたいそんなのを聴くのは一度か二度。一聴して誰が演奏しているか分からないカヴァー曲は聴いていて全然面白くないのだ。

    その基準でいけばこのアルバムは合格。実際結構ヒットしたみたいで第2弾も発売されたはず。どんなコラボが実現したのか知らないが一部の曲ではスティング(Sting)本人の歌声も聴ける。もちろんポリスのヒット曲を知らない人はこのアルバムを手に取らないと思うが、どの曲も気負いなく楽しめていい。

    オークションにて購入(¥448)

  • CD (1997/7/29)
  • Disc: 1
  • Format: Import, from US
  • Label: Ark 21
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    Reggae Greats / Toots & The Maytals

    2012年07月07日 | レゲエ・スカ

    Reggae_greats

    Reggae Greats / Toots & The Maytals (1985)

    もともとはアナログでシリーズ化されていたアイランド・レコード(Island Records)のレゲエグレイツ(Reggae Greats)シリーズ。ジャケも自分の買ったアナログは現在とは違いもっとポップなもので統一感があり、いろんな種類を集めました。一枚にそのアーティストやテーマの代表曲がコンパクトにまとまっていてとても重宝したなぁ。CD化に際しジャケを変更して発売されたのを安価で見つけて買い直し。

    トゥーツ(Toots Hibbert)は現在も活躍中(のはず)。もっとも最近の活動はあまり情報がないが…。昔から明らかに他と違う声質で、ここに収められた名曲の数々も素晴しいの一言。ちょっと太めで伸びのあるトゥーツの声に、コミカルな高い声のコーラスが重なり一聴するだけで彼らと分かるオリジナリティ。何しろ彼らの曲「Do The Reggay」がレゲエの語源だという説もある。曲もレゲエ、ロック、パンク、ポップのジャンルを問わず様々なアーティストにカヴァーされていて、中でも出色の出来映えなのはやはりクラッシュ(The Clash)の「Pressure Drop」 かな。

    ブックオフにて購入(¥250)

  • CD(October 26, 1990)
  • Disc:1
  • Format:
  • Label: Island Records
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    Let's Do Rocksteady - The Story of Rocksteady 1966-68

    2012年06月29日 | レゲエ・スカ

    Lets_do_rocksteady_the_story_of_roc

    Let's Do Rocksteady - The Story of Rocksteady 1966-68 (2004)

    レゲエ前夜「スカ」、「ロックステディ」の珠玉の名曲を集めたコンピレーション。何がスカ(Ska)で何がロックステディ(Rocksteady)かっていうのは説明されてもなかなか分かりませんね(笑)。テンポだ、歴史だと色々な説がありますが、曲だけ聴いても曖昧ではっきりとは区別出来ません。年代で大まかに言うとスカが先でロックステディが後か。ま、こういったカテゴライズの仕方は後追いで聴く分にはあまり意味が無い。

    中古店で綺麗なレンタル落ちが105円で刺さっていたので狂喜してゲット。田舎でこんなのレンタルで借りる人あまりいないですよね。

    90年代に入ってからだと思うが、トロージャンレーベル(Trojan)のコンピが大量に発売されるようになった。トロージャンの権利がイギリスの会社に買われたためで、全てMade In UKだったと思います。元々はどちらかと言えばクオリティーは二の次だったジャマイカンレーベルですが、権利が移ってから洗礼されたジャケットやアートワーク、素晴しい音質で甦り、どのコンピを聴いても満足度の高いものだった。調べてみるとその後、Sanctuary Recordsが権利を買って、また色々なコンピが発売されているよう。若干濫造気味だけれど…気軽に聴けるようになったんだから贅沢な話だ。昔トロージャンのレコードを買って帰ってターンテーブルに乗せるとと反りや針飛びがあったりしたのが懐かしい。

    このコンピも(基本全てジャマイカでのヒット曲ですが)超有名曲から一般的にはそうでないものまでたっぷり入って楽しい。低音効かして大きな音で聴くと爽快です。

    中古にて購入(¥105)

  • CD (2004/2/17)
  • Disc: 2
  • Format: Import, from US
  • Label: Trojan Records UK
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    One Step Beyond... (Deluxe Edition) / Madness

    2012年06月02日 | レゲエ・スカ

    One_step_beyond_madness   

    One Step Beyond...(Deluxe Edition) / Madness (1979)

    本国イギリスではまるでThe Kinks(キンクス)のようになくてはならないイギリスならではといった存在になっているマッドネス。これは2009年に出た彼らのデビューアルバムのデラックス盤。2枚組に彼らのデビューアルバム関係(ピールセッション、レアB面曲、おまけにPVも)の音源がてんこ盛り。2トーンレーベルからの発売時は第1期(?)スカリバイバルの勃興期。最初のアルバムにして彼らの魅力と多彩な音楽性は充分に発揮されています。

    日本ではホンダのコマーシャルのイメージが強くてコミックバンド的な扱いがあったような…。けどまぁそうした面も間違っちゃいないか。自分もそのコマーシャルよく覚えています。

    どの曲も勢いがあって楽しく聴いてて飽きない。でもメロディラインは少し物悲しいのがまたいい。2枚目に名盤オムニバス「Dance Craze」のライブバージョンが入っているのは◎。

    とは言えずっとアナログで聴いていたので自分にはちょっとこのボリュームは多過ぎ。 自分はデラックスエディション2枚組、あるいは3枚組ともなると1回か2回聴いて終わり→CDラックへということが多い…。贅沢な悩みですが。

    amazonで購入(¥991)

  • Audio CD (26 Oct 2009)
  • Number of Discs: 2
  • Format: Original recording remastered
  • Label: Salvo
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