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ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

Undercurrent / Bill Evans and Jim Hall

2021年01月16日 | ジャズ

Undercurrent / Bill Evans and Jim Hall (1962)

レコードを購入する時の理由に”ジャケットがカッコイイから”という、いわゆる”ジャケ買い”というのがある。自分もかつて中古レコード屋で盤を漁っていた時にはそういう事が何度もあった。その頃からずっと気になっていたのがこのビル・エヴァンス(Bill Evans)とジム・ホール(Jim Hall)の1962年のアルバム「Undercurrent」。この水浴とも水死体ともとれるようなジャケット写真が何とも言えずかっこよくて何度も手に取った。それでも特段ビル・エヴァンスが好きという訳でも無いし、レコード・ジャケットはその写真の鮮明度というか、デザインも盤(あるいは発売時期)によってまちまちで、ぼやけたのやら、タイトルやアーティスト名が入ったものやら色々。結局買うことは無かった。

久しぶりにこの盤の事を思いだしCDを探していると、やはりCDでもジャケのデザイン(色、トリミング、ロゴetc...)は様々。音なんかどうでもいいから(笑)、とりあえず写真のシャープネスの良さそうな物を選んで購入してみた。ちなみに鮮明度の高い元写真はこちら。アルバムはビル・エヴァンスのピアノとジム・ホールのギターのデュオ。どちらもクールなトーンの音色で、せめぎ合うというよりは寄り添うような演奏。こういう音楽は最近飲食店のBGMに使われ易いので、どうしてもそんな感じに聴こえてしまうのは時代のなせるワザか。プロデューサーのアラン・ダグラス(Alan Douglas)ってあの晩年~死後のジミ(Jimi Hendrix)の作品を扱って悪名高いあのアラン・ダグラスかな(→そのようです)。こうしてCDの小さなジャケットを見ていると、やっぱりレコードのでっかいジャケットの迫力は魅力があるなァ。探して飾ってみようかな。

amazonにて購入(¥630)

  • Label : CAPITAL
  • ASIN : B0000691U0
  • Disc : 1
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Live At Montreux / Marlena Shaw

2020年12月25日 | ジャズ

Live At Montreux / Marlena Shaw (1974)

1974年にブルー・ノートから発売されたマリーナ(マレーナ)・ショウ(Marlena Shaw)のライヴ・アルバムのCD版。オリジナルのアート・ワークは、ちょっとごちゃごちゃとしたブルー・ノートらしからぬデザインだったようだ(ジャケ写下)。時はすでに70年代だから、ブルー・ノートもかつてのクールさが既に失せていたのか、それともファンクの影響なんかもあったのかもな。

彼女の音楽を全然知らなかった自分が存在を知ったのはストーンズ(The Rolling Stones)が2003年のリックス・ツアーの際、ステージ移動のBGMとして採用したサンジェルマン(St Germain)の「Rose Rouge」を採用した際。この曲にマレーナ・ショウのこのアルバムからの一部(語り部分)がサンプリングされていたのだった。それから1度オリジナルはどんなのか聴いてみたいナと思って忘れていたが(笑)、急に思い出してポチッとやってみた。

自分はあまりヴォーカル・ジャズが得意ではないが、余裕しゃくしゃくといった感じで客を笑わせつつ自慢の喉を聴かせるマレーナ。前半はいかにもといった感じのヴォーカル・ジャズ。しっとりとした曲有り、ミドルテンポの曲有り。リラックスした中にもちょっとふてぶてしさがある。サンプリングの元曲であり代表曲のひとつでもある長尺の「Woman Of The Ghetto」では、流麗で、尚且つ題材ゆえにソウルフルなスキャットと歌声を聴かせてくれる。バックの演奏もグルーヴィー。特にオルガンとベースは70年代らしい”黒さ”、”ファンクネス”があってカッコイイ。当時の彼女のライヴ動画は観たことがないけれどどんなステージだったんだろう。

オークションにて購入(¥620)

  • レーベル : Blue Note Records
  • ASIN : B000008PBE
  • ディスク枚数 : 1
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Original Album Series / Rahsaan Roland Kirk

2020年03月21日 | ジャズ

Original Album Series / Rahsaan Roland Kirk (2015)

盲目の怪人、ラサーン・ローランド・カーク(Rahsaan Roland Kirk)のアトランティック時代の5枚を簡易紙ジャケでセットした「Original Album Series」。このシリーズ、最初は自分で「こうやってまとめて買うのはダメッ」とか言っていたのに、最近ヤケクソ気味に増殖中(苦笑)。ローランド・カーク版に収録されているのは以下のオリジナル・アルバム。

1. 「Here Comes The Whistleman」 (1965)
2. 「The Inflated Tear」 (1967)
3. 「Left & Right」 (1968)
4.「 Volunteered Slavery」 (1969)
5. 「Natural Black Inventions: Root Strata」 (1971)

自分が所有しているのは1969年の「Volunteered Slavery」のみ。それ以前のアルバムをしっかり聴くのは初めてだが、前半は所々荒々しさが感じられるものの、思いのほかスタンダードなジャズ。1はスタジオ・ライヴだそう。彼はMCでかなり際どい事や政治的な事も発言するそうだが、自分の英語力ではその辺りの機微をしっかり理解することが出来ないのは残念。2でも色々な楽器を操るラサーンだが、ラッパよりもピアノが目立っている曲もあって意外。イメージとは違う繊細な音作りの様子も伺う事が出来る。でもこの頃の映像を見ると管楽器を3つも4つも抱えて、ある時は同時に、ある時はソロで演奏する姿はやはり異端。それでも彼の場合、決して不協和音で奇を衒っているのではないところがスゴイ。

思ったより振り幅も大きく、3なんかは映画音楽と言われても納得してしまいそうなムーディーな展開。特にラッパが目立つということはなく優雅に曲が進んでいく。突然現れる強烈なスキャットには面食らうが(笑)。4「Volunteered Slavery」ではビートルズ(The Beatles)やアレサ(Aretha Franklin)の曲を料理。反人種差別を掲げる黒人運動が盛んだった当時の世相もあってかソウルフルなジャムが聴ける。なんて浸っていたら5ではいきなりフリーキーなラッパの乱舞。もうジャズとは言えず呪術的な太鼓や鐘に不穏なラッパが絡んでいく不思議な世界。と、変幻自在なラサーンを味わえるなかなかナイスな5枚組だった。

オークションにて購入(¥1,265)

  • CD (2015/9/25)
  • Disc : 5
  • Format : CD, Import
  • Label :  Rhino
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Jaco Pastorius / Jaco Pastorius

2019年10月30日 | ジャズ

Jaco Pastorius / Jaco Pastorius (1976)

ジャズ・ベースギタリスト、ジャコ・パトリアス(Jaco Pastorius)のファースト・ソロ・アルバム。名前だけは知っていたけれどほとんど聴いたことが無かった。1度くらいは聴いてみようと購入。若くして(35歳)悲劇的に亡くなった事もあるだろうが、その存在はある意味神格化されていて、彼のプレイに心酔するミュージシャンも多い。自分はかつて大好きだったレッチリ(Red Hot Chili Peppers)のフリー(Flea)が雑誌のインタヴューで彼の事を話していたのを読んで名前を認識した程度。ただこのアルバムと同時期に参加していたウェザー・リポート(Weather Report)のベスト盤は持っているので、彼のプレイをすでに聴いていたことにはなるかな。

70年代中頃から、ジャズの世界では”フュージョン”と呼ばれる音楽の全盛期。自分はジャズ・ファンクの流れから遡る形でフュージョン系アーティストのアルバムやコンピ盤を何枚か所有しているが、どちらかというと得意ではない分野。そこにファンキーな要素があればいいんだけれど、そうでないとどうにも退屈してしまう。いきなりどうだと言わんばかりのものすごい運指のベース・ソロ演奏から入り、ラッパの鳴りと共にヴォーカル入りの曲が始まる。おお、これはイイ。ベースという楽器の音質ゆえにある程度の音量が無いとその良さは感じ辛いが(なのでインナー型イヤホンで聴くとピンとこない…)、しっかりとベースライン(といってもボトムではなく完全にメロディー担当)がフィーチャーされている。パーカッションが多用してある曲も多く、ラテン風味強め。いかにもフュージョンといったメロウな曲はやっぱり苦手だけれど、ベースとしては奇抜なフレーズ、メロディーが興味深い。ベースを演っている人からすると琴線に触れまくるのだろう。

オークションにて購入(¥530)

  • CD  (2007/9/17)
  • Disc : 1
  • Format: Import
  • Label : Epic Europe
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The Real... / Miles Davis

2019年09月01日 | ジャズ

The Real... / Miles Davis (2011)

Columbia(Sony)から出ているマイルス・デイヴィス(Miles Davis)の廉価盤ベストCD3枚組。同シリーズではディラン(Bob Dylan)、プレスリー(Elvis Presley)、ジョニー・キャッシュ(Johnny Cash)、などを購入している。激安だけれども正規盤なのでクオリティはお墨付き。ディランと同じく、マイルスのオリジナル・アルバムはほぼ全部持っている自分には本来必要のないベスト盤だが、元々コンピレーション盤が好きなのと、ガキの小遣いくらい安価なのでつい買ってしまった。馴染みのない選曲や曲順を楽しむにはもってこいの気楽さ。

副題は”The Ultimate Miles Davis Collection”となっているが、エレクトリック期は完全に省かれた50年代後期の曲が中心に選ばれている(引用アルバムは、「'Round About Midnight」 (1957) 、「Miles Ahead」 (1957) 、「Milestones」 (1958) 、「1958 Miles」 (1979) 、「At Newport 1958」 (1998) 、「Porgy & Bess」 (1959) 、「Kind Of Blue」 (1959) 、「Sketches Of Spain」(1960) 、「Someday My Prince Will Come」 (1962) )。つまりはアコースティック期の”Ulitmate Collection”。この時期マイルスは他レーベルにも吹き込んでいるが、コロンビア音源なので言うことなしの完成度。自分はエレクトリック期中心に聴いてきたので、超有名曲以外の選曲の是非は正直よく分からないのだが、電気に走る前のマイルスらしいクールな音色のトランペットは、何度繰り返し聴いてもスリリングでカッコイイ。久しぶりに故・中山康樹氏の「マイルスを聴け!」でも読んでみようかな。

中古店にて購入(¥500)

  • CD  (2011/10/14)
  • Disc : 3
  • Format: CD, Import
  • Label : Columbia
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The Complete In A Silent Way Sessions / Miles Davis

2019年03月12日 | ジャズ

The Complete In A Silent Way Sessions / Miles Davis (2001)

ジャズの歴史の中でもかなり重要な転機と言って間違いない1969年のマイルス(Miles Davis)のアルバム「In A Silent Way」のComplete Sessionsと名付けられたボックス・セット3枚組。このコンプリート・シリーズはいくつも発表されているが、当初からアルバム単位ではない括りを”コンプリート”なんて銘打つものだから「意味不明」だと、特に高名な評論家を含め揶揄されてきた。自分も初めてこのシリーズを購入した時には、その音源の集め方に上手く順応出来ず、水増しというか、逆にオリジナルの凄さを再認識するツールのひとつとしてしか聴けず、それぞれの音を楽しむという所まで到達出来ていなかった。この「The Complete In A Silent Way Sessions」でも過去に発表されていた「Filles De Kilimanjaro」(1968)、「Water Babies」(1976)、「Circle In The Round」(1979)、「Directions」(1981)、といった編集盤に収録されていた楽曲を含み、果たしてこれが「In A Silent Way」のコンプリートと言っていいのかという疑問が常についてまわる。

ではこれが些末な音源かというとさにあらず。当時のマイルスがいわゆる”ジャズ”という括りから逸脱し、ロックやファンクに接近する時代の貴重な標本となっている。正式に発表されなかった、あるいはテオ・マセロ(Teo Macero)によって巧妙に編集された正規テイクのアウトテイクというだけでなく、才能が溢れてあたかもこぼれ出しそうなマイルスと、それに負けじと猛追する、あるいは追い越しそうになっている周囲のミュージシャンの貴重な記録となっている。参加メンバーはデイヴ・ホーランド(Dave Holland, Bass)、トニー・ウイリアムス(Tony Williams, Drums)、ジャック・ディジョネット(Jack DeJohnette, Drums)、ジョー・チェンバース(Joe Chambers, Drums)、ジョン・マクラフリン(John McLaughlin, Electric Guitar)、チック・コリア(Chick Corea, Electric Piano)、ハービー・ハンコック(Herbie Hancock, Electiric Piano)、ジョー・ザビヌル(Joe Zawinul, Electric Piano, Organ)という、泣く子も黙る布陣。マイルスが呼んだという事実だけでキャリアに箔が付くので、彼らにとっては最高最大のチャンスでもあったはず。

このあたりからマイルスの電気化が決定的となり、のちの”フュージョン”の流れとなっていくのは周知のとおり。結果論だが、この流れは依然としてアナログ至上主義が残っていたジャズ界を変えた。この辺り、ボブ・ディラン(Bob Dylan)がアコースティックを捨て、エレキ・ギターに持ち替えた為にフォーク原理主義者からバッシングに遭った史実と重なる部分がある。自分はもう昔のようにじっくり検証しながら聴くなんていう忍耐力は持ち合わせていないので、ダラダラと流し聴きするだけなのだが、にしてもどの瞬間を切り取ってもカッコイイ。緊張感に溢れている。実際にマイルスがラッパを吹く時間なんていうのはごく僅か。他はきっと目配せしたり、指示したりという、いわゆる総合プロデューサー的な役割なんだろうけれど、その音数の少なさがまたかっこよかったりする。確信犯的。それぞれが持ち味を披露した後に聴き覚えのあるテーマ(あるいはフレーズ)に戻る時のゾクゾクするようなかっこよさといったら。

オークションにて購入(¥2,031)

  • CD (2004/5/11)
  • Disc : 3
  • Format: CD, Box Set
  • Label : Sony
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Ellington Uptown / Duke Ellington

2019年02月16日 | ジャズ

Ellington Uptown / Duke Ellington (1952)

デューク・エリントン楽団(Duke Ellington And His Orchestra)が1952年に発表した「Ellington Uptown」。ストーンズ・ファンの自分にとって、このアルバムに収録された名曲「Take The 'A' Train(邦題:A列車で行こう)」のこのテイクは思い入れが強い。自分がストーンズを聴きだした頃(1981年)の全米ツアーのオープニングに採用され、その後に発表されたライヴ・アルバム「Still Life」や、83年のライヴ記録映画「Let's Spend The Night Together」の冒頭でこのテイクが流れ、アナウンスと共に幕が開きコンサートが始まる興奮の一瞬を演出する曲だったのだ。昔は情報が少なかったのでデューク・エリントンの「Take The 'A' Train」ならひとつだと思って親父(ビッグバンド・ジャズ好き)の持っているCDを聴いたのだが”あの”テイクと微妙に違いがっかり。その後、このアルバムに収録されているものが”あのテイク”らしいと知り(確証は無し)、その1曲だけは先んじて聴いていたのがアルバムとして聴くのは初めて。

この頃のビッグ・バンド・ジャズを聴くと子供の頃に何百回も観て、いまだにDVDで観ることがある「トムとジェリー」(もちろんハンナ&バーベラ時代)を思い出す。当時決して上品ではなく、圧倒的に黒人が主体でヒップだったろうジャズをよくあそこまでアニメーションとシンクロさせたものだと今でも感心する(しかも戦中~戦後期。戦争に負けるはずだ…)。アルバム当時のデューク・エリントンの存在がどれ程だったのかはよく知らないが、何しろあのマイルス(Miles Davis)でさえ心酔する御大の音楽。このアルバムを聴いていても「トムとジェリー」の音楽を聴いているようだなんて言ったらファンに馬鹿にされるだろうか(笑)。曲中のドラム・ソロなんかを聴いているとBPMはえらく高いし、前衛的(破壊的?)に聴こえたりもして意外。曲のテイストもヴァラエティに富んでいて、ゆえにアルバムとしては何だかまとまりが無いようにも聞こえる。件の「A列車」は…、だめだ…この曲が始まるやいなや81年のストーンズのあのステージしか思い浮かばない(ま、その為に買ったようなもんだが)。これに「Under My Thumb」のギターイントロが重なり、風船が舞い上がる…。

オークションにて購入(¥380)

  • CD (2004/3/8)
  • Disc : 1
  • Format: CD, Import
  • Label : Sony Jazz
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Midnight Special / The Incredible Jimmy Smith

2019年02月12日 | ジャズ

Midnight Special / The Incredible Jimmy Smith (1961)

オルガンの名手ジミー・スミス(Jimmy Smith)が1961年にブルーノートから発表したアルバム。まるでバンド名であるかのように”The Incredible(素晴らしい)”と付けてしまう程、レーベルを代表するアーティストだったのだろう。50~60年代を通じて多作だったジミー・スミス。自分が聴き出したのは”レア・グルーヴ”としてこの辺りの音が見直された時期で、ヴァーヴ(Verve)期のものが多かった。参考書はシンコーから出ていた「モッズ・ビート・ディスク・ガイド 」他だったかな。ブルーノート・レーベルに深い思い入れがない自分は、この時期の作品だと”音”は別として、アルバム単位でいくとあまり熱心に聴いたものは多くない。

参加メンバーはStanley Turrentine(Tenor Sax)、Donald Bailey(Drums)、Kenny Burrell(Guitar)と各人がリーダー級のメンバー。もちろんプロデューサーはアルフレッド・ライオン(Alfred Lion)、エンジニアはルディ・ヴァン・ゲルダー(Rudy Van Gelder )。曲としてサックスが前面に出ているのでジミー・スミスのオルガンは抑え気味に聴こえるが、独特な音色とフワフワと跳ねるような伴奏で心地良い。ソロになるといかにも洒脱なフレーズがどこを切っても冴えまくっていて、オルガン特有の「フゴッ」ていう跳ね返りの音までカッコイイ(うまく説明できないが)。しっとりとした”ジャズらしい”曲が多いので自分の好きなスタイルとはちょっと違うが、抑え気味なのもまた一興。

オークションにて購入(¥288)

  • CD (1993/1/21)
  • Disc : 1
  • Format: Import
  • Label : Blue Note Records
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Portrait In Jazz / Bill Evans Trio

2019年01月31日 | ジャズ

Portrait In Jazz / Bill Evans Trio (1959)

まさかこれ持ってなかったの?と笑われそうなド定番アルバム、ビル・エヴァンス・トリオ(Bill Evans Trio)の「Portrait In Jazz」。ありとあらゆるテレビ番組のジングルとして使われ、ありとあらゆる飲食店のBGMとして使われていると思われるモダン・ジャズのマスターピース。エレクトリック・マイルス(Miles Davis)からジャズを聴き出したロック者の自分にとってはさほどプライオリティが高くなく、一部の有名曲はもちろん聴いているものの、アルバムとして購入したのはアナログ期を含めても初めて。マイルスの名盤「Kind Of Blue」での共演からたった8か月後に作られたのだそう。トリオの他のメンバーはScott LaFaro(b)、Paul Motian (ds)。

静かな滑り出しと共に3つの楽器が絡み合い始める。静かな展開の時には今にもマイルスのミュート・トランペットの音が聞こえそうに…(←幻聴・笑)。テンポが上がるとビル・エバンスの艶やかな音色のピアノがコロコロと転がり始め、心地いい。曲の中でコードに立ち返ることはあまりなく、3つの楽器ともいわゆる”伴奏”的ではなく複雑な演奏で、それぞれが能動的に主張しあっているような感じ。なので流し聴きじゃなく音を追っているとしっかり疲れる。 どういう指示、あるいは楽譜(あるのか?)で曲が進行していくのか分からないが、こういう演奏家の頭の中はどうなっているんだろう。皆目見当がつかない。

オークションにて購入(¥338)

  • CD (1991/7/1)
  • Disc : 1
  • Format: Import
  • Label : Ojc

 

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Capitol Rare / Various Artists

2018年12月22日 | ジャズ

Capitol Rare / Various Artists (1994)

90年代にはブレイク・ビーツやレア・グルーヴなんていうヒップ・ホップ寄りのムーヴメントがあったせいか、ジャズの名門「Blue Note Records」も沢山のコンピレーション・アルバムを発売して、DJらがサンプリングに使った音源や、使えそうな音源を数多紹介していた。自分も「blue break beats」「BLUE JUICE」なんていうコンピ盤を沢山集めたっけ。その頃には知らなかったアルバム「Capitol Rare」を購入してみた。副題は”funky notes from the west coast”となっていて、キャピトルから発売された米西海岸を中心としたジャズ・ファンクを集めたようだ。どうしてブルー・ノート・レーベルがキャピトルのコンピを出すのだろうと思って調べると、キャピトルはブルー・ノートの親会社なのだとか。知らなかった。

収録されているのは知らないアーティストばかりかと思いきや何人かの名前は聞いたことがある。どういう基準で集められたのか知らないが録音された年代は1970~1980年頃まで。その大部分が77年前後のディスコ期。ヴォーカルありがほとんどで、メロウ、スイートな、ちょっとお洒落な方にベクトルが向いている曲が多いかな。自分はそういうのあまり聴かないので新鮮ではあったが、やはり聴いていると嫁が「〇ちゃんにしては何だか珍しいね」と(笑)。ハイ、そろそろ止めようかと思ってました。ちょっと自分の思う”ファンキー”と違う…。それでも70年代アメリカの刑事、探偵ものTVドラマのBGMっぽい曲もあったりして少しは楽しめたかな。

中古店にて購入(¥500)

  • CD (1999/4/6)
  • Disc : 1
  • Format: Import
  • Label : Blue Note Records
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