BLOGkayaki2

蚊焼です。日記です。
旅のこぼれ話や没写真の再利用、
ブログ1、3、4に載らない
「その他」がメインのブログ。

<かVSユ企画>ウェブ活字論その3

2009年11月17日 | <かVSユ企画>

 かみっきぃ~VSユースイ対談企画


 さて、只今かみき先生と「対談企画」として
ウェブ活字論についてを語り合っております。
 そろそろ、結論というか私の長話も
ケリをつけねばならないと思いましたので、
また先生の返信記事を待たずして
本テーマ最後の話に参りたいと思います。

 それに先立ちまして、ちょいと電子活字といいますか、
ウェブ情報の実情の参考として、以下のリンクを
作ってみました。ご参考くださいませ。

 →WEB蚊焼湧水・デジタルアーカイブのリンクまとめ
 →WEB蚊焼湧水・ウェブ雑誌のリンクまとめ


第3幕・ウェブ活字論その3


 ウェブで活字が読みたい、
電子情報化がどんどん進んで欲しい。
 これが私の結論でありますし、
そう希求する所です。

 もう、すでに大学時代から、
いくらかネットで「読む」ということを
しておりました。しかしうかうかしていたら
どんどん時代に置いて行かれるものですね。
 ネットで色々と検索したり、情報系の本を読んで
調べてみますと、実に望みどおりの環境が
整いつつあります。
 これは大変喜ばしい、と同時に、
この実情を知らないまま、よくもまぁ偉そうに
「活字情報の電子化が不十分」とこれまでの対談の中で
言えたものだ、と反省頻りであります。



 上にウェブ雑誌とデジタルアーカイブの
リンクをまとめたのは、他にこれらをまとめた
便利なリンク集が見つからなかったからです。
 ですので自分なりに、リンク集を作ってみたのです。

 無論、漏れているものもあるかと思います。
 しかし一部の大手出版社サイトは、雑誌の一部分しか載せなかったり、
出版物のPRの一環だったりと、必ずしも
私の望むウェブ雑誌の形ではないものもありましたので、
そういうのは恣意的に外しております。

 それと、漫画系のものは敢えて外しました。
 あくまで活字情報に拘りたかったためでもあります。
 しかし漫画系は活字以上に、電子化と無料公開が
進んでいるのには驚きました。大変羨ましい限りです。
 その分、若手漫画家は相当ページ単価を
叩かれているのかな、という懸念も無きにしも非ずですが。



 ウェブ雑誌など、活字情報の電子化は
この調子で進んで欲しいと思いました。
 その一方で、活字の本がますます売れなくなる、
ひいては地域の本屋を廃業に追い込むのではないか
といった懸念や文句もあるだろうと思います。
 活字の本が売れない代わりに、ウェブ情報として
売れたり広告費を得たり出来れば、著者や出版社の
利益というのは守られるのではないかと思うのです。
 そして地域の本屋は、売れ筋「賞品」や
売らんかな的雑本を過大発注して棚積みするのは
止めて欲しい、東京発信の並べ方とかポスター貼りも
止めて欲しいなぁと思うのです。

 そうではなくて、もっと個性を発揮して欲しい。
 書店員が実際に選んで読んだものを仕入れたり、
高価本や装丁が豪華な本ばかり扱うに専念したり、
それこそ神田の古本屋の如く、専門の本を
扱うような本屋があると好いなと思うのです。
 書店員お勧めの本というのは、もう実際にありますよね、
「本屋大賞」も創設されて暫く経ちますから。
 小さい書店は、幅広いジャンルのものを
取り揃えて充実させようとすると、どうしても
浅く広く、実は充実していなかったりしているように感じます。
 だからいっそ、どういうジャンルを扱っている、もしくは
このジャンルだけはバッチリそろえている、という工夫を
して頂きたいなと思うわけです。

 書店は、ネットでは味わえないリアル感が命なのだと思います。
 それは本という「モノ」を扱う感覚、前回引用した
ベンヤミンの言葉で「アウラ」というものでしょう。
 また、書店員や読者との交流の場としても、機能するのが
望ましいと思うのです。地域の読者が、この本が面白いとか
書いた掲示板とかポップがあると、面白いかもしれません。
 そういうのを書いたら、特典がつくと盛り上がるやも知れません。
 ネットとは違った、本の出合い方を演出というか、
新たなジャンルの本や今まで知らなかった面白い世界の本と
来店者をつなぐ「仲人」役を務めて欲しいと思うのです。

 リアルな活字情報をになう本屋。
 その強みはなんといっても、「リアル」であると思うのです。
 そしてネットの方に期待を寄せる私のような人間も
来たくなるように、電子情報の媒体(CDやフラッシュ、
ケータイやDSや電子本向けということになりますかね)販売や、
電子活字のオーダーメイド印刷・装丁サービスなんてのが
あると楽しい気がしてならないのです。



 最後は、いくらか本屋さんに対するフォローも
挙げさせていただきました。が、依然私はウェブ活字待望派です。
 やっぱりね、先生も仰るとおり、高いですものね。

 昔は文庫本はもっと安かったはずなのに…。
 その部分はウェブのどうのこうの以前に、
本の売れ行きの低下の原因だと思うわけです。
 つまり本というメディアの自滅といえましょうか。



●かみっきぃ~氏のブログはこちら。

 「かみっきぃ~,」ブログ論争 ユースイさんのウェブ活字論を読んで
 http://blog.goo.ne.jp/43-god-village/e/9a8727f8d4b9a34f9ac2cd0ba5644196