BLOGkayaki2

蚊焼です。日記です。
旅のこぼれ話や没写真の再利用、
ブログ1、3、4に載らない
「その他」がメインのブログ。

【WH】複合遺産・烏龍茶

2009年11月01日 | テレビ


 今日の「THE世界遺産」(TBS)は、
中国のとある複合遺産でした。
 中国には複合遺産は4つあります。
黄山、泰山、峨眉山、そして武夷山。

 今回は烏龍茶に関係のある、
奇岩の山です(全部奇岩ですが)。
 さぁクイズです、
一体どの山を差すでしょう。


 聳え立つ奇岩群の合間に、
わずかな空間で細々と生きる茶の木。
 そんな苛酷な環境ながら、
霧がかかって水分が十分確保され、
適度な温度で育つ茶の木。

 この環境下に育つ茶は、
高級な烏龍茶の茶葉たる条件を
満たすといいます。


 烏龍茶は、茶葉を3割ほど
発酵させて炒ったものです。

 しかしながらその3割は、
結局茶師という職人が
目で見て、鼻で香って初めて
その加減を図ることができます。
 素人なんかにゃ分かりっこないし、
機械を使って測れるものでもない。

 日本酒の杜氏(とうじ)のように、
発酵具合を窺う術を熟知した
人間がいないと、嗜めない飲み物であります。


 つまり烏龍茶は、
恵まれた環境の下で、
熟練した伝統技術をもってして、
初めて作られたものといえます。
 自然環境と発酵文化が
もたらした、複合的な価値を持つ
ともいえるのではないでしょうか。

 そうだ、武夷山に同じく、
烏龍茶もまた世界に誇れる
食の複合遺産なのであります。