旧醸造試験所を訪問するためにJR王子駅前でTni君と待ち合わせ。
ここでしかお目にかかることのない都電の写真を撮ろうと待っていたら、えらくケバク塗られた都電がやってきた。
ヒョウ柄と思ったけど、ネットで、大阪のオバチャンが縞々だからタイガースのトラ柄、ヒョウは斑点と書いていた。
石川県大聖寺の造り酒屋に育ったTni君の父親が、大正時代にここで酒造技術の研修を受けたんだそうだ。
父君が折々に滝野川の醸造試験所での研修のことを話していたそうで、卒業アルバムも大事に残っていた。
醸造の科学的な研究と、若い人たちの教育で日本の醸造業の発展に貢献してきた施設だ。
明治30年頃には酒税が国税収入の30%以上を占め、以後長い間、酒税が国税収入の第1位で、酒造業の近代化と振興が国の重要政策だったと説明を受けた。
明治時代に建てられた赤レンガ造りの建物とその内部の設備をあらためて見学させてもらった。煉瓦を作る技術もなかったのに、煉瓦工場の建設から始めて、東京駅、日銀、各種官営工場など、煉瓦作りの大型の建物をあちこちに作っていった明治という時代の勢いを感じた。
天井もアーチ形に組み上げた煉瓦作り。 複雑な設計に合わせて煉瓦の形、大きさを変えてある。
広島の研究所本部で作ったお酒を試飲させてもらった。
帰りがけに王子駅前で開いていた居酒屋で軽く仕上げ。
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