<新刊情報>
書名:図解!本気の製造業「管理会計」実践マニュアル
著者:吉川武文
編集:王子経営研究会
発行:日刊工業新聞社
管理会計を軸に製造業の経営カイゼンに取り組むための本。コストの内訳を正しく理解することからはじめ、変動費と固定費それぞれの管理目標を立て、最終的に損益計算書を根本から立て直し、目的に合った管理会計を導入する。2頁見開き構成で読みやすい「本気で書かれた」入門書。
<新刊情報>
書名:図解!本気の製造業「管理会計」実践マニュアル
著者:吉川武文
編集:王子経営研究会
発行:日刊工業新聞社
管理会計を軸に製造業の経営カイゼンに取り組むための本。コストの内訳を正しく理解することからはじめ、変動費と固定費それぞれの管理目標を立て、最終的に損益計算書を根本から立て直し、目的に合った管理会計を導入する。2頁見開き構成で読みやすい「本気で書かれた」入門書。
<新刊情報>
書名:ビジネスマンが一歩先をめざすベイズ統計学~ExcelからRStanへステップアップ~
編著者:朝野熙彦
発行:朝倉出版
文系出身ビジネスマンに贈る好評書第2弾。丁寧な解説とビジネス素材の分析例で着実にステップアップ。〔内容〕基礎/MCMCをExcelで/階層ベイズ/ベイズ流仮説検証/予測分布と不確実性の計算/状態空間モデル/Rによる行列計算/他
産業技術総合研究所(産総研)、森林総合研究所(森林総研)、宮城化成の研究グループは、光岡自動車と共同で、スギから抽出した改質リグニンを樹脂成分として用いたガラス繊維強化プラスチック製の自動車内外装部品を世界で初めて実車に取り付け評価試験を開始する。
リグニンは木材を構成する主要成分の一つで、木材成分の約3割を占め、化学構造の特徴としては芳香環を含んでいる。芳香環を持つ素材には、耐熱性、難燃性などを発揮する優れた材料となる可能性があるものの、リグニンを利用した材料の本格的な商用化は達成されていない。
紙パルプ製造の副産物としてリグニン系の素材を製造できるが、通常の紙パルプ製造工程では強いアルカリを用いて処理するため、極めて加工性に乏しい素材しか製造できないという課題がある。また、リグニンは植物種により異なった化学構造を持つため、リグニン系素材を安定的に製造するには、植物種を限定することも重要とされている。
内装部品としては、ドアトリム4枚、スピーカーボックス、アームレストそれぞれ4つを試作し、小型車に取り付けた。自動車外装部品としてはボンネットを試作した。ボンネットについては、強度の他、製品として問題のない外観の塗装ができた。
2018年10月より、これら改質リグニン使用GFRPの実車搭載試験を世界で初めて開始した。実車搭載試験では、車内環境(温度、湿度)を自動計測するとともに天候(降雨、日照)と走行を記録して、部品の経時変化を評価し、実使用上の問題点などを抽出する。
<新刊情報>
書名:化学概論~物質の誕生から未来まで~
著者:岩岡道夫、藤尾克彦、伊藤 建、小松真治、小口真一、冨田恒之
発行:共立出版
同書では、物質の誕生と変化の歴史を、原子の誕生→物質の誕生→物質の変化→生命の誕生→人類の誕生→未来の化学という順序でたどる。大学初年次の基礎化学あるいは一般化学の教科書として使用することを想定し、各章を4ページで解説、1回の授業に適切と思われる分量を割り当てている。各章に理解度をチェックするための練習問題を付け、巻末にその解答を載せる。本文2色刷。
<新刊情報>
書名:「こころ」はいかにして生まれるのか~最新脳科学で解き明かす「情動」~
著者:櫻井 武
発行:講談社(ブルーバックス)
私たちは、自分の行動は自分が考えて決めていると思っている。己を動かすものは、己の「理性」のみであると信じている。だが、残念ながらそれは錯覚にすぎない。行動は理性よりもはるかに、「喜び」「怒り」「悲しみ」「恐怖」などの「情動」に強く支配されているのだ。情動とは、生き残る確率を高めるために脳にプログラミングされた、下等動物からヒトにまで共通する必須の機能なのである。脳神経科学の第一人者が「こころ」の生成プロセスと作動原理を解き明かし、私たちを支配しているものの「正体」に迫る。
岩谷産業は、イワタニ水素ステーション芝公園(東京都港区)において、燃料電池自動車(FCV)へ、FCVのドライバー自らが水素を補充する「セルフ式」を開始した。これは国内では初の取り組み。
当面は、同社社員のみを対象としておこない、運用面で検証した上で、一般のユーザーに対象を拡大する予定。
セルフ式は、既にドイツや米国カルフォルニア州では認められている。今後は、セルフ式の運用検証等を行った上で、将来の「水素ステーションの無人化」についても検討がなされる。
フレキシブルファクトリパートナーアライアンス(FFPA)は、製造現場で様々な用途として混在利用される多様な無線システムの安定化を図るための新たな無線通信規格のドラフト版を取りまとめた。情報通信研究機構(NICT)は、SRF無線プラットフォームを提案し、無線規格の基本構成として採用された。同ドラフト版は、製品への適用を可能にするために必要な付加機能と、機能間のインターフェースを明確化したもの。
同ドラフト版では、複数の無線システムを管理・協調制御するフィールドマネージャが、ポリシー設定、管理、監視を行うことが特長。この特長をプラットフォームとして構築することで、製造現場に混在している多様な世代、規格、メーカーの無線システムが共存及び協調する。
この結果、製造現場での無線通信利活用が促され、工場内の情報可視化、統合管理が可能になり、生産性向上が達成される。
製造現場では無線通信の不安定性への懸念がある。様々なアプリケーションが免許不要周波数帯の無線規格を用いて独立に運用され、無線区間での干渉問題が生じ、アプリケーションが必要とする通信品質が満足されず正常に動作しないという問題が起こるため。こうした懸念を解消するため、NICTが機能とその間の情報のやり取りを定義した基本構成として、従来にはない「多種多様なシステムの協調と共存」という新しい概念を取り入れたSRF無線プラットフォームを提案した。さらに、NICTとSRF無線プラットフォームに高い関心を持つ企業は2017年7月にFFPAを設立し、SRF無線プラットフォームを具体化し、社会実装していくために無線通信規格を策定してきた。
今後、機能やインターフェースの詳細を検討し、2019年半ばを目途に新たな無線通信規格Ver. 1.0を策定し、製造現場に混在する多様な無線通信を安定化させる。さらに、製造現場の情報可視化とネットワークに接続された設備の統合管理を可能にし、生産性向上のため情報通信技術の利活用を推進していく。
<新刊情報>
書名:通信ネットワーク概論
著者:左貝 潤
発行:森北出版
情報通信ネットワークの仕組みをわかりやすくコンパクトにまとめたテキスト。光ファイバ通信網の普及に伴う近年のネットワークの進展状況を反映して、ディジタル通信技術を中心に説明。特に、TCP/IPに基づく通信ネットワーク技術に重点を置き、いまや欠かせない存在となったインターネットとの相互関係がよくわかるように記述されている。
<新刊情報>
書名:台風についてわかっていることいないこと~日本を襲う台風を、いろいろな角度から徹底解剖!~
著者:筆保弘徳
発行:ベレ出版
観測や予測技術が発達し、台風がどの方向に進むとか、これから台風が発生するとかといった予報を私たちも手に入れることができるようになってきた。しかし、台風には多くの謎がまだまだある。未解決の謎に挑む、新進気鋭の台風研究者たちが、「観測」「発生」「発達」「海との関係性」「予報」「温暖化の影響」というさまざまな切り口から台風について語り尽くす。
石垣島、宮古島などを中心に約1万2千人の犠牲者を出した1771年八重山巨大津波の発生原因は、プレート沈み込み境界で発生した地震、活断層、海底地すべりなど、いくつかの説が提案されてきたが、結論は出ていなかった。そのため、同じような巨大津波が沖縄本島をはじめとする他の南西諸島でも発生する可能性があるのかどうかは不明であった。
産業技術総合研究所(産総研)、海上保安庁、建築研究所、東北学院大学の研究チームは、石垣島と宮古島の南方沖で新たに得られた詳細な海底地形データや海底地質構造データの解析を行い、琉球(南西諸島)海溝沿いの斜面に長さ80 km以上、幅30 km以上の非常に大規模な海底地すべりを発見した。
数値計算によって、この大規模な海底地すべりから発生する津波の高さが1771年八重山津波の津波高に匹敵することを再現できた。さらに、この大規模地すべりの発生に巨大な横ずれ断層が関与したことを示した。
この成果によって、石垣島や宮古島周辺では今後も巨大津波が繰り返し発生する可能性があるが、同規模の巨大津波が他の南西諸島で発生する可能性は低いと推定される。この地域の津波の想定や防災対策に対して重要な指針を与えることが期待される。