“科学技術書・理工学書”読書室―SBR―  科学技術研究者  勝 未来

科学技術書・理工学書の新刊情報およびブックレビュー(書評)&科学技術ニュース   

●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「アルカロイドの科学」(高山廣光編/化学同人)

2017-08-28 10:14:10 | ●科学技術書・理工学書 <新刊情報>(2018年5月4日以前)●

 

<新刊情報>

 

書名:アルカロイドの科学~生物活性を生みだす物質の探索から創薬の実際まで~

編者:高山廣光

発行:化学同人(DOJIN ACADEMIC SERIES)
 
 同書は生薬学,天然物化学,有機合成化学,生化学,薬理学,毒性学,創薬化学,分析化学といった各分野におけるアルカロイドの基礎的な内容から最新の研究成果までを盛り込み、アルカロイドの研究体系とその広がりを俯瞰できる。

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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「ライト兄弟」(デヴィッド・マカルー著/草思社)

2017-08-25 11:04:48 | ●科学技術書・理工学書 <新刊情報>(2018年5月4日以前)●

 

<新刊情報>

 

書名:ライト兄弟~イノベーション・マインドの力~

著者:デヴィッド・マカルー

訳者:秋山 勝

発行:草思社

 初めて動力機付飛行機での有人飛行を成功させたライト兄弟の生涯。膨大な量の本人たちの手紙や報道記事、資料を駆使して描き上げた決定版評伝。全米ベストセラー。

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★科学技術ニュース★NICT、埼玉大学、慶應義塾大学、AIの強化学習をレーザーカオスを用いた超高速化に世界で初めて成功

2017-08-25 11:04:27 |    人工知能(AI)

 情報通信研究機構(NICT)、埼玉大学、慶應義塾大学は、半導体レーザーから生じる光カオス(レーザーカオス)を用いて、適応速度1GHz(ギガヘルツ: 1秒間に10億回)を実現する超高速フォトニクスを応用した強化学習に世界で初めて成功した。

 NICTらは、光の高速性に着目し、半導体レーザーにおいて生じるカオス現象が生み出す乱雑な信号と、独自に開発した強化学習方式を組み合わせることで、「当たり確率の未知な2台のスロットマシンから当たり確率の高い台を選ぶ問題」(2本腕バンディット問題)を、光の極限性能を生かし、高速に、物理的に解決をすることに成功したもの。

 レーザーカオス現象の超高速性により、情報が入力されてから出力されるまでの時間(レイテンシ)が1ns(ナノ秒: 10億分の1秒)という高速な意思決定が確認され、また、仮想的に生成した高速な擬似乱数(カラーノイズ)に比べても優れた性能を示すことが確認された。

 より高速なコンピューティングのため計算資源を瞬時に調停するアービトレーションや無線通信における周波数の瞬時な割当てなど、AIやIoTの基盤技術として大きく貢献することが期待される。

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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「クラウドコンピューティングのためのOSとネットワークの基礎」(木下宏揚著/コロナ社)

2017-08-25 11:03:42 | ●科学技術書・理工学書 <新刊情報>(2018年5月4日以前)●

 

<新刊情報>

 

書名:クラウドコンピューティングのためのOSとネットワークの基礎

著者:木下宏揚

発行:コロナ社
 
 TCP/IPについての基礎知識をふまえつつ、クラウドコンピューティングに不可欠なOSや仮想化技術、さらにはデータセンターやインターネットサービスプロバイダで用いられる基盤技術についてもわかりやすく解説。
 

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●科学技術書・理工学書<新刊情報>「日本の“こだわり”が世界を魅了する」(長沢伸也編/海文堂出版)

2017-08-24 07:40:56 | ●科学技術書・理工学書 <新刊情報>(2018年5月4日以前)●

 

<新刊情報>

 

書名:日本の“こだわり”が世界を魅了する~熱烈なファンを生むブランドの構築~

編者:長沢伸也

発行:海文堂出版

 早稲田大学ラグジュアリーブランディング研究所が、レクサス・インターナショナルEVP、スノーピーク社長、能作社長、ビームス副社長、経産省伝統的工芸品産業室長を迎えて開催したシンポジウムの講演録に、出席者が大幅に加筆。ラグジュアリーブランディングの道を探り、これからの日本企業のものづくりに示唆を与える。

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★科学技術ニュース★JST、「グリーンアンモニアコンソーシアム」を設立

2017-08-24 07:40:35 |    化学

 内閣府総合科学技術・イノベーション会議の戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)「エネルギーキャリア」の管理法人である、科学技術振興機構(JST)は、事業の一環として、「グリーンアンモニアコンソーシアム」を設立した。

 現在、SIP「エネルギーキャリア」では、水素ならびに水素エネルギーキャリアの円滑な導入により、日本の地球温暖化対策とエネルギーセキュリティの向上に貢献するための研究開発を推進している。その中で特にエネルギーキャリアの1つであるアンモニアを直接燃料として利用する分野において社会実装に向けた多くの顕著な成果が上がっている。SIPは平成30年度末に終了するが、今後も継続的にこれらの成果を実用化・事業化へ発展させる取り組みが望まれる。

 そこで、SIP終了後の研究の発展を見据えた運営に関して検討することを目的として、「グリーンアンモニアコンソーシアム」を設立したもの。

 同コンソーシアムでは、アンモニアの直接利用分野だけでなく、CO2フリー燃料としてのアンモニアの供給から利用までのバリューチェーン形成に向けて、研究開発ならびに社会実装に向けた取り組みを検討する。

 当面は、当該分野でSIPに参画する企業および公的研究機関などで意見・情報交換を行い、より効率的かつ効果的な研究開発項目および目標設定のあり方、その他社会実装に向けた課題の解決策などを検討する。

 

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●科学技術書・理工学書<新刊情報>「IT Text ネットワークセキュリティ」(菊池浩明、上原哲太郎著/オーム社)

2017-08-24 07:40:11 | ●科学技術書・理工学書 <新刊情報>(2018年5月4日以前)●

 

<新刊情報>

 

書名:IT Text ネットワークセキュリティ

著者:菊池浩明、上原哲太郎

発行:オーム社

 同書は、情報系の大学学科の専門科目である「情報セキュリティ」「ネットワークセキュリティ」の教科書。インターネットをはじめとした各種通信ネットワーク・システムの基本的なしくみをあらかじめ解説したうえで、さまざまな脅威とそれに対する暗号技術や認証管理などのセキュリティ技術についてわかりやすく解説。

 

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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「できない脳ほど自信過剰」(池谷裕二著/朝日新聞出版)

2017-08-22 07:36:05 | ●科学技術書・理工学書 <新刊情報>(2018年5月4日以前)●

 

<新刊情報>

 

書名:できない脳ほど自信過剰~パテカトルの万脳薬~

著者:池谷裕二

発行:朝日新聞出版

 たいしてデキないのに自信満々な人、いませんか?それって脳のクセだったのだ。人気脳研究者が綴る脳と科学の最新知見が満載。
 

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★科学技術ニュース★東京理科大学、東京大学、理化学研究所、粒子性を持つ絶縁体状態と波動性を持つ金属状態の間をゆっくりと行き来する電子を発見

2017-08-22 07:35:38 |    物理

 ミクロな世界の存在である電子は、粒子と波動の両面の性質を兼ね備える。また、これら電子は電荷を持っているため、物質の中で互いに反発し合う。反発力が大きいと、電子は自由に動けず、粒子としての性質を持つモット絶縁体と呼ばれる状態になる。

 従来、電子の粒子性と波動性が移り変わるモット境界は、水と水蒸気の移り変わりと同様に、十分低温では「相転移」という性質を持ち、不連続な変化があると考えられてきた。

 東京理科大学、東京大学、理化学研究所の研究グループは、結晶格子に乱れが導入された2次元モット絶縁体有機物質EtMe3Sb[Pd(dmit)2]2という物質に圧力をかけモット境界にいたらせ、絶対温度2Kという低温まで温度を変えながら、核磁気共鳴実験により、そのときの電子状態を観測した。

 その結果、この物質のモット境界においては、従来の常識に反して、粒子性を持つモット絶縁体状態と波動性を持つ金属状態の間を電子がゆっくりと行き来している現象を発見した。

 すなわち、圧力-温度相図上で、従来の相転移描像ではなく、新たな電子相(粒子性と波動性の間をゆっくり揺らぐ電子グリフィス相と呼ぶべき新奇相)が実現していることを見出したこととなる。

 このようなモット境界は今まで観測されたことはなく、基礎学理上・応用上重要な立ち位置を占めるモット境界描像の新たな理解を与えるもの。

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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「重力波で見える宇宙のはじまり」(ピエール・ビネトリュイ著/講談社)

2017-08-22 07:35:09 | ●科学技術書・理工学書 <新刊情報>(2018年5月4日以前)●

 

<新刊情報>

 

書名:重力波で見える宇宙のはじまり~「時空のゆがみ」から宇宙進化を探る~

著者:ピエール・ビネトリュイ 

訳者・監修:安東正樹 

訳者:岡田 好惠

発行:講談社(ブルーバックス)

 重力―もっとも弱く、謎に包まれていた力が、この宇宙に大きな影響を与えている。アインシュタインが重力波を予言してから100年。“アインシュタイン最後の宿題”と言われた重力波の観測が成功したことで、「重力波天文学」がついに幕を開けた。

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