“科学技術書・理工学書”読書室―SBR―  科学技術研究者  勝 未来

科学技術書・理工学書の新刊情報およびブックレビュー(書評)&科学技術ニュース   

●科学技術書・理工学書<新刊情報>「人類と気候の10万年史」(中川 毅著/講談社)

2017-08-15 10:19:11 | ●科学技術書・理工学書 <新刊情報>(2018年5月4日以前)●

 

<新刊情報>

 

書名:人類と気候の10万年史~過去に何が起きたのか、これから何が起こるのか~

著者:中川 毅

発行:講談社(ブルーバックス)

 福井県にある風光明媚な三方五湖のひとつ、水月湖に堆積する「年縞」。何万年も前の出来事を年輪のように1年刻みで記録した地層で、現在、年代測定の世界標準となっている。その水月湖の年縞が明らかにしたのが、現代の温暖化を遥かにしのぐ「激変する気候」だった。過去の精密な記録から気候変動のメカニズムに迫り、人類史のスケールで現代を見つめなおす。

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★科学技術ニュース★日本の論文数、世界第4位、注目度の高い論文では第9位で10年前と比較すると順位は低下傾向

2017-08-15 10:18:50 |    科学技術全般

 科学技術・学術政策研究所(所長 加藤 重治)は、日本及び主要国の科学技術活動を客観的・定量的データに基づき体系的に分析した「科学技術指標2017」を公表した。

 日本の研究開発費、研究者数は共に主要国(日米独仏英中韓の7 か国)中第3位の規模だが、人口100 万人当たりの博士号取得者は主要国で第6位。

 論文や特許に注目すると、日本の論文数(分数カウント)は世界第4位、注目度の高い論文では第9位であり、10年前と比較すると順位は低下傾向。

 他方で、パテントファミリー(2 か国以上への特許出願)数では日本は継続して世界第1 位。日本のハイテクノロジー産業貿易収支比(輸出額/輸入額)は継続して低下し、2011年以降は入超となり、主要国中第6 位。

 一方、ミディアムハイテクノロジー産業貿易収支比は、継続して出超であり、日本は主要国中第1位を保っている。

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●科学技術書・理工学書<新刊情報>「フロックの確率」(松浦俊輔著/日経BP社)

2017-08-15 10:18:29 | ●科学技術書・理工学書 <新刊情報>(2018年5月4日以前)●

 

<新刊情報>

 

書名:フロックの確率

著者:ジョセフ・メイザー

訳者:松浦俊輔

発行 :日経BP社

 偶然の巡り合わせ(フロック)を数学的に解明していく読み物。数学者である著者のまわりで起こったり、小耳にはさんだ偶然の一致について大胆な推測で確率を計算すると、巡り合わせの不思議さはそこを見るだけだからであるという分析結果を解説。実際に起こる確率は、案外ポーカーの役の出現率程度であるとしている。

 

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