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●科学技術ニュース●産総研とソフトバンク、エッジのみ処理に比べ2倍の実効スループット達成で自動運転などへの応用に期待

2024-05-02 10:28:23 |    通信工学
 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の委託事業「ポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業」において、ソフトバンクは、産業技術総合研究所(産総研)と共同で、ポスト5G時代に求められるMEC(Multi-access Edge Computingの略。インターネットのネットワークなどに置かれる計算資源)/クラウド環境を用いた分散処理システムで、遅延制約を満たすと同時に、スループットを最大化するためのアプリケーションを構成するコンポーネントの最適配置を動的に行うシステムを開発した。

 同事業のユースケースをV2X(Vehicle to Xの略。車両とさまざまなものとの間の通信や連携を行う技術)とし、その想定要件である遅延制約の目標を25ms(1ms:1000分の1秒)以下で検証を行った結果、14.8msでの処理を達成し、エッジのみで処理した場合に比べ、2倍の実効スループットを達成した。

 今回、同事業で開発したシステムのプラットフォームは、オープンなインターフェースとして、5Gデジタルサービスの開発・運用を可能にする環境の提供を想定している。

 ソフトバンクは、各領域の産業活性化やデジタルライフラインの実現に向けて一翼を担う技術として同システムを推進していく。

 そのため、同システムのプラットフォームは、オープンなインターフェースとして、5Gデジタルサービスの開発・運用が可能な環境の提供を想定している。

 今後は、学会発表での発信や、ソフトバンク5Gコンソーシアム(製造・運輸・建設・医療・スマートシティの五つの各領域の有識者や企業、5G通信機器、クラウド、エッジコンピューティング、IoTデバイスなどの5G時代を支えるサプライヤー、ソリューションパートナーが集まり、その各領域の課題などに対して具体的な解決方法を議論・検討し、オープンに実証実験(PoC)を行う組織)に参画するパートナー企業との連携も含めた5GデバイスやMECを用いた実証実験を通して、自動運転や工場のスマート化などのユースケースに関わる実用化検証を行う予定。<新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)>
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