“科学技術書・理工学書”読書室―SBR―  科学技術研究者  勝 未来

科学技術書・理工学書の新刊情報およびブックレビュー(書評)&科学技術ニュース   

●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「素数って偏ってるの?」(小山信也著/技術評論社)

2023-11-20 09:38:40 |    数学



<新刊情報>



書名:素数って偏ってるの?~ABC予想,コラッツ予想,深リーマン予想~

著者:小山信也

挿絵:長原佑愛

構成協力:矢吹ゆい 

発行:技術評論社

 同書は、『「数学をする」ってどういうこと?』の第2弾。今回も日常社会に潜む数学を取り上げる。今回は特に「偏り」に着目し、数学的な観点で解明していく。不自然に偏って見える素数の分布が、実は素数全体のバランスをとるうえでは自然な現象であった。それを深リーマン予想を使って証明し、さらに、どのあたりに素数があるべきなのかまで考えていく。ランダムなはずなのに偏りがある素数、一体どういうことなのか。それが私たちの感性や日常とどう関わってくるのか、奥深い素数の世界を堪能できる1冊。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

●科学技術ニュース●日揮、福島県浪江町でグリーンアンモニア製造技術の実証プラント建設

2023-11-20 09:38:18 |    化学
 日揮HDは、再生可能エネルギー由来のグリーンアンモニア製造技術の実証プラントの建設工事を開始するにあたり、福島県浪江町 棚塩産業団地内の現場で起工式を実施した。

 同実証プラントでは、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)グリーンイノベーション基金事業の一環として旭化成と共同採択された「大規模アルカリ水電解水素製造システムの開発およびグリーンケミカルプラントの実証」プロジェクトのための実証運転が行われる。

 日揮HDは、2021年8月より、同プロジェクトにおいて旭化成と共同で再生可能エネルギー由来の水素を原料に、グリーンアンモニアをはじめとしたグリーンケミカル製造のプラント運転を最適化する「統合制御システム」の開発、ならびに同」プラントにおける実証を目指している。

 2023年3月には浪江町と、実証プラントの立地に関する基本協定を締結した。

 同実証プラントは、2024年度内に運転開始し、2026年度までの稼働を予定している。

 同実証を通じ、日揮HDは統合制御システムの検証およびさらなる改善を含めたグリーンアンモニア製造技術の確立に取り組む。<日揮>
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

●科学技術ニュース●NICT、日本のサイバーセキュリティの産学官の結節点「CYNEXアライアンス」発足

2023-11-20 09:37:51 |    通信工学
 情報通信研究機構(NICT:エヌアイシーティー)の「サイバーセキュリティネクサス(CYNEX:サイネックス)」は、日本のサイバーセキュリティ分野における産学官の結節点となることを目指して、2021年4月に設立され、各種活動の準備を進めてきたが、この度、国内の産学官の組織が参画する「CYNEXアライアンス」を発足させ、CYNEXの活動を本格始動した。

 これにより、国内にサイバーセキュリティの産学官連携拠点が形成され、日本のサイバー攻撃対処能力とセキュリティ自給率の向上を目指す。

 日本のサイバーセキュリティ分野は、海外のセキュリティ技術への依存度が高く、コア技術に係るノウハウ・知見を蓄積できないことで研究開発が停滞し、セキュリティ自給率の低迷を招いてきた。

 NICTは、このような現状から脱却するため、2021年4月に新組織サイバーセキュリティネクサス(CYNEX:サイネックス)を設立し、同分野における産学官の結節点となることを目指して、各種活動の準備を進めてきた。

 今後は、CYNEXアライアンスの各Co-Nexusの活動を深化させるとともに、アライアンス参画組織がアクセスできるサイバーセキュリティ情報を拡充していく。

 具体的には、まずは今年度末を目途にセキュリティ情報融合基盤CUREの参画組織への開放を予定している。また、国内の参画組織の募集も引き続き行い、日本のサイバー攻撃対処能力とセキュリティ自給率の向上に貢献していく。<情報通信研究機構(NICT)>
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「著作権のツボとコツがゼッタイにわかる本」(三坂和也、井髙将斗著/秀和システム)

2023-11-20 09:37:21 |    情報工学



<新刊情報>



書名:著作権のツボとコツがゼッタイにわかる本

著者:三坂和也、井髙将斗

発行:秀和システム

 ある日いきなり「あなたが作成した記事は、著作権者の画像を使用しており著作権を侵害している」という書面が弁護士から届いたら、どうすればいいのでしょうか? 同書は、仕事や趣味でWebを利用する人が知っておかなければならない著作権の基礎知識を解説した入門書。「自分の写真、文章を無断で使用された。止めさせる方法は?」「ネット上のフリー素材は自由に使えるの?」のようにQ&A形式でわかりやすく具体的に解説。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする