ゲートボール(GB)日記

まちなかの公園でGBを楽しんでいます。GBは老若男女一緒に楽しめる数少ないスポーツの一つです。まちびと

森林ボランティア活動の限界

2007年06月21日 | Weblog

森林ボランティアによるヤマザクラの育苗

森林ボランティア活動を始めて1年になります。
奥多摩でいろいろな作業を経験してきました。
まだ森林に関する知識が乏しく、今後の森林のあり方について的確なことは言えないのですが、疑問は次から次へと湧いてきます。

山林所有者の森林管理意識が乏しいまま、森林ボランティアが森林管理の一部を担っていても到底森林管理は不可能ではないでしょうか。
森林管理は組織による企画と実行が必要です。
人と資本と機械を組織化する必要があります。

たとえば森林ボランティアが山林所有者の許可をもらって山に入って間伐を行い、所有者に間伐の結果をみてもらうというお話しを聞いて、それはおかしいと思わない人はいないでしょう。
自分で森林管理できない所有者に山林を所有する権利があるでしょうか。
山林は治山治水上非常に重要です。
また木材を供給します。

山林所有者は重大な社会的責任を担っています。
収益を生まなくても山林所有者は森林管理を行う第一義務を負っていると思います。

森林ボランティアが具体的な作業を行いながら森林管理の重要性を山林所有者、森林組合、政府に訴えることはいいのですが、森林ボランティアが森林管理を担うなどという発想は間違っていると思います。

外材の高騰により林業復活の希望が出てきたようですが、現在はまだ収益性の見通しがたっていないでしょう。
それでもまず山林所有者がまじめに組織的森林管理をどのように行うか考えるようにならなけば山の荒廃は続くでしょう。