半世紀以上も続く「ゆく年くる年」TV中継放送は、現役時代には中継現場スタッフとして16回も関って来た思い出も多い懐かしい番組だ。
未だに相も変らぬ構成と演出も何故かこの番組だけは素直になれて、リタイアー後は毎年欠かさず視聴して、除夜の鐘を耳にしながら一年を振り返り新たな年を迎える。
孫達の自主避難先を何時戻るかも難題ではあったが、我が生き甲斐最優先の道楽、原発事故放射能汚染を引き金に「孫専科」と「素人百姓」を奪われ、遂に今春には老朽化に因る病が発覚して10年間の「手打ちそば打ち」も廃業となった。
近年はようやくどんな粉でも感で打てる様になり、師匠(先生)の下でカルチャースクールやそば打ち体験教室の講師も務めて、大勢の人達と触合いが出来ていたのに、突然全てを失い、一時は失意のどん底まで落込んでしまった。しかし、完治する事は難しいと宣告された事から決断は以外に早く、今後は最後に残った我が人生の原点「アマチュア無線」とリタイアー直後3年習った料理「男の料理」を糧に静かな余生を送る事が最善策となってしまった。