10下旬の早朝12mCW運用中に突然「テレビの画面が乱れる」と女房のクレーム、各チャンネルを監視させると25CH(FTV)だけだと言う。地デジ移行後に初めてTVIが発生した。
QRTしてTVを覗くと画面のごく一部分が時々乱れてフリーズする。入力電界不足の現象で他局は全く問題無い。このテレビPanasonicにも全局のアンテナレベルが表示されるので、見ると他局は75~88に対して54~58なのだ。
画面の乱れは地デジ移行後初めての障害で“FTVの送信出力低下”も疑ったが、強電界地域も我が家は鉄筋五階建アパートのビル陰でアナログ時代は共聴アンテナ受信。地デジ化で“電界さえ採れれば問題無く受信可能”から共聴を廃止して、市内量販店で販売されている二種類のアンテナの小さい方を選び設置した。築30数年の宅内設備(混合・分配器とケーブル)にも問題有りだが、何れにしても入力電界不足の基本波混入による混変調障害のTVIだ。
U/VHFアナログ時代に除去出来たメガネコアに巻いたトランス式(入出力絶縁)を挿入したが効果無し。どうやら24MHzの基本波は除去出来ず素通り?FT114-43のW9JR巻きもNGで、どうやらHPFの出番だ。
HPFが必要になり、自作する部品調達にWebを覗いていたら、幸いにも3D無線クラブの“TVI対策90MHzHPFの作り方”へ着地、部品セット(C、コア、線、基板)が大進無線から通販可能だったので、即購入して手持の部品も活用して完成した。
挿入ロスが3~4程あったが、この時障害時のアンテナレベル54~58もピークで平均60前後(現在は70前後)になり通常の画面乱れとTVI発生も完全に除去出来て、11月のDXペデションは思う存分に楽しむ事が出来た。
我が家のTV SONYと東芝2台には全く問題が無かったので、設置場所(ANTケーブル長による基本波混入差)の検討も必要だが、Panasonicは混変調に弱い?と云う事以上に、FTVの送信出力低下による受信電界不足が最大の要因だったと判断したが、先ずは我が家の老朽化した宅内共聴設備の更新も必要だろう。そして、地デジ化移行後、強電界地域で全く安心しきっていた近隣へのTVIも油断大敵で、アナログ時代の腐りかけたボロアンテナ使用者も結構存在しているから要注意。我が家で発生したTVIの貴重な体験だった。