ラジオ爺の道楽三昧

原発放射能汚染により素人百姓・孫専科を奪われ、病で蕎麦打ちも廃業。最後に残ったアマチュア無線と男の料理の細々生存証明。

越前蕎麦粉

2011年11月12日 | 手打ち蕎麦打ち
            
今日は会長の参加とこの研究会の場に初のそば打ち体験者1人の事務局受入者があり13人でスタートした。
体験者の世話は当然受入者の渡辺さん自らと思っていたら、突然自分が命じられ、硬く何度も固辞したが命令には逆らえず、納得出来ないままに最終順にお世話した。
この場は会員お互いの研鑽の場で発足時からの規則でもあり、現状では会場使用時間や会の進行と雰囲気からも体験者の受入れは、個人的にはとても困難だと感じた。
会ではこれまで「そば打ち体験教室」も実施して来たが、この場での実施には支障もあり、体験者の受入れは改めて全会員の意見集約が必要ではないだろうか。
  
                    
今年の新そばは何故か不味いと感じていたところに、4年程前個人的に取寄せた福井の製粉所から久々にネットで案内があり、以前から“粗挽きそば粉”にも挑戦したいと思っていたので、今日は福井県のブランド食「越前おろしそば」で使用されている丸挽きそば粉(皮付のまま石臼で製粉)を求めていたので、粗挽き田舎そば1Kgを“10割り”で打った。案内には「粘りの強い粉で水でも打てる」とあったが、握り〆た感触では自信が持てなかったので、副会長佐藤さんの方式で全水量の60%程度を熱湯にした。加水率48~53%と表示されていたが50%に留め、確かに“練り”では練るほどに粘りが出て来たが、いくら練っても生地のひび割れは消える事は無く“菊練り”で肌を整え“延し”に入った。途中から生地の硬化が始まり延びなくなり、諦めて“切り”へ。包丁の力も倍以上必要で、切った後には細かい粒もこぼれ落ち、これも粗挽きの特徴かと思えた。
会でも皆に試食してもらったが、色黒く、ややボソボソとしながらも硬くモチモチ感があり、噛むと何となく甘い土の香にも似た正に田舎蕎麦の食感だった。
家で5人で味わうと皆これまでにない旨さだと喜んで食べたが、自分も確かに旨いと感じたが、半分ほどで口飽きがして1/3も残した。ざるそばで食べたので、本来の「越前おろしそば」ではない食べ方に問題があったのかも知れない。