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NHK文化センター福島教室で手打ちうどんの講座が新たに開講されたので受講して来た。先生は板前修業後に食堂を開店、その後手打ちうどん屋に転身。そば打ちを少し経験した後に関東流うどん打ちを習得して35年になるそうだ。「そばは理屈で打ち」「うどんは簡単に打てて奥が深い」「ラーメンは屁理屈で打ち難しい」と初めの挨拶があり、以後順次各工程の説明と先生の模範実技を見ながら、一人500g5人前を打った。うどん玉の一次と二次の熟成がそれぞれ20分は余にも短いそうだが、受講時間2時間と云う制限時間内では仕方が無く、その影響は“延し”の工程にも異常に硬いと云う現象で現れた。先生は何も話さなかったが、美味しく食べたこのうどんも、若しか規定の時間熟成して打ったらもっと美味しいうどんになったのではないだろうか。
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戦後の食糧難の時代が去っても我が家は貧乏で、かなり長期間うどんを散々食わされて、気が付けば何時しかうどんは鶏肉の次に二番目の天敵になってしまった。そんなうどんもリタイアー後の昼食は軽食になり週の2/3は麺類、当然うどんも出る様になり、秋田時代に洗礼を受けた稲庭うどんの乾麺か讃岐うどんの冷凍に限り食べる様になった。最近そば打ちだけでなくうどんもと思った事もあったので、お勧めに素直に従い受講した。
今朝は吾妻山に初冠雪もあり急に寒くなってしまったので、夕食には早速熱い煮込みうどんと思ったが、愚息が猫舌なのでぶっかけうどんにした。ツルットした表面の軟らかさを保ちながら腰の強い食感は、これまでのうどんには無い物で十分に満足した。しかし、まだ自分のうどんに対するイメージはこれで払拭した訳では無い。