ラジオ爺の道楽三昧

原発放射能汚染により素人百姓・孫専科を奪われ、病で蕎麦打ちも廃業。最後に残ったアマチュア無線と男の料理の細々生存証明。

福島の早刈そば

2009年11月07日 | 手打ち蕎麦打ち
   
                   
先日大玉村の農家の手打ちそば屋をローカルTVの中継放送で紹介していた。農家の旦那が道楽でそば打ちを始めてそばの栽培から製粉も自ら手がけ、今や弟子も10人とでそば打ち教室の傍らそば屋も営業、しかも研究熱心で福井特産品の未熟で刈り取り、風味・食味が良いとされている“早刈そば”の福島版を実践中と伝えていた。興味津々、都合があって一週間程遅れてしまったが、今日訪ねた。
国道4号線大玉村巨大スーパーの信号機を右折して本宮ー岳温泉線へ入り、高速道をくぐり一つ目の信号機を右折した角、ローソンの向い側にあった。プレハブの様な小さな建物でそれなりの雰囲気があり、中に入ると田舎の食堂そのもので何ともうす暗い感じがして、ほとんど食べ歩きはしないが、今まで一番趣の感じられない処だった。12時10分過ぎだったが先客は2人、土曜日しかもTVで放映したばかり、悪い時間に着いてしまったと思ったが、何故かここには“テレビのチカラ”は存在していなかった。
ざる、そばセット、天婦羅そばの3品のみ、ざる700円を注文した。3分ほどで皿に盛られたそばが目の前に、薄らと緑色して極微量の甘皮(星)がゴミ粒と錯覚する程度に混入して細めで綺麗なそばだ。汁をつけないでまず一口、瞬間に土?粉?の表現に困ってしまう香りがいっぱいに広がった。初めての味だ。美味いか不味いのか多分美味いのだろう、そう信じて汁をつけて口にした。何とも甘辛くショッパイ(塩辛い)、折角のそばの香りが帳消しで、これには薄めの汁が良いと自分の好み。
それにしてもまたボケをやってしまった。そばが出て来てカメラの電源を入れた「カードが入っていません」と警告表示、我ながらガッカリしてしまう。
代金を払いながら閑そうだったので親父さんと少し話しをさせてもらった。TVで視て訪ねた事を伝えると「うちのそば屋でね、ほがだべー」と、顔も絶対間違え無いと伝えるとやっと相手をしてくれた。田舎人特有のテレ?だろうか「そばの実はナンボやってもムズガシ!やっと青刈り(早刈り)にたどり着いたんダー」と、粉を分けて欲しいと頼むと「俺のは高いゾー」と本当に高く取られてしまうのかと思ったら1Kg1,500円ごく標準的なしかもこんな珍品にしては格安だった。
一日中素晴らしい秋晴れの好天気だったので、帰りは思いっきり山裾の道、農面道路など全く未知の道路を行きあたりばったりノンビリ走行して帰った。