中小企業診断士 泉台経営コンサルタント事務所 ブログ

経営のこと、政治のこと、社会のこと、趣味のこと、人生のこと

閑話つれづれパートⅡその1

2009年09月01日 | Weblog
政権交代で日が落ちて(上)

 4年ぶりに行われた衆議院選挙は、事前の世論調査からの予想通り民主党の大勝に終わった。麻生首相をして「ケタ違いのバラマキ」と言わしめた、選挙目当ての新手の選挙買収に国民はやっぱり乗っかった。いや私でも二人の子供がまだ小さければ、何の苦労もなしに急に月に5万円も収入が増えるとなれば、主義主張は一度棚上げにして、やっぱり民主党に投票したかもしれないから偉そうなことは言えないけれど、それってほんとうに法に照らして、法が無いなら道義的に問題ない選挙公約なのだろうか。

「一度代えてみる」というのも、今回民主党支持者の言い分だったようだけれど、それはあまりに無責任な投票行動ではないのか。天下の公党なのだからどちらに転んでもこの国のかたちに変わりはないだろうという、お上信奉の強い国民性ならでの発想だろうけれど、国家の根幹に係わる安全保障、教育のところに、全く考え方の異なる人々が屯する政党が、天下の公党と言えるのかどうか。しかも先々の代表選挙でも示された一部の強面の恫喝で、何も言えなくなる議員ばかりの政党である。

高速道路無料化も問題は大きい。受益者負担の考え方が消える。用も無いのに高速道路に繰り出す輩のために、高速道路が暴走危険地帯になることはないのか。当然渋滞はさらに多発し、良かれと思われた物流会社のトラック輸送にも支障を来たすことは、休日1000円でさえ問題になった。ガソリン税の撤廃とも併せて、二酸化炭素排出の増大も懸念される。

ただでさえ借金800兆円以上といわれる財政状況の中で、それらがほんとうに優先順位の高い施策だとはどうしても思えない。無駄を排して、それらの予算が捻出できるというなら、もっとお金の使い方はありそうなものを。やっぱりあくまで選挙目当ての哲学無き政策なのだ。

弱者の味方は誰も反対できないけれど、それは一歩誤れば国民の自立心を損ない、何でも行政に頼り、叶わねば文句をいう怠け者国家を形成する。民族は活力を失い侵略者の横暴に手も足も出せない精神構造に追いやられる。それを画策している隣国があり、その先棒を担ぐ輩がかの政党に居ないことを願う。

原子力潜水艦を日本近海に配置し、ガス田開発と称して領海線を破ろうとするかの国は、さらに軍事費を増大させ、航空母艦も建造するという。公害の垂れ流しはすでに九州地方に光化学スモッグをもたらし、黄砂には今や多くの有害化学物質が含まれと聞く。そんな国がお隣さんなのだ。同盟国アメリカとの対等な関係はいいけれど、歴史認識をかの国と共有し、ウイグルやチベット問題や公害問題には口出ししない。それで、首相が靖国に参拝したら文句を言われる。かの国とは対等でなくていいのですか。まあ元々靖国に行く気はないからいいのですか。          
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする