さすらい人の独り言

山登り、日々の独り言。
「新潟からの山旅」別館
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さすらいの風景 ウルムチからトルファンへ

2010年06月07日 | 海外旅行
新疆ウイグル自治区博物館の見学を終えて、バスでトルファンに向かいました。

かつてはシルクロードの天山北路の一部であったこの道も、高速道路が通じており、ウルムチからトルファンへは、3時間ほどのドライブになります。

砂礫が転がる広大な荒野の中を走っていきます。みわたす限り人家はありません。

ゴビ砂漠と言うと、モンゴル方面に広がる砂漠の固有名称のようにとらえられますが、中国では、ゴビ灘というと、このような砂礫の原をさしています。



高速道の近くを鉄道が走っていました。この路線は西安から国境を越えてカザフスタンに通じているようです。

西域地方は、現在では石油や天然ガスの産出によって発展しているようですが、この列車も何両編成か判らないほどのタンク車を連結していました。



荒野の中に、無数の風力発電の風車が並んでいました。太陽の光と風はたっぷりとあって、風力発電に適した条件がととのっています。



高速道上のパーキングでひと休み。



パーキングの周囲にも、風力発電の風車が並んでいます。総数がどれくらいになるのか、想像もつきません。日本では、風力発電の風車建設でも環境問題が生じますが、ここでは、無尽蔵の土地があります。



目を引いたのは、砂漠の向こうに立ちあがる雪を頂いた高山の姿です。



ウルムチからトルファンへは、ボゴタ山脈の南の裾野に沿って走ることになります。これが最近では、ツアー登山も行われるボゴタ峰(5445m)かもしれません。

これらの高山から流れ出る雪融け水が、砂漠のオアシスを作っています。



車窓からは、湖も見えてきました。塩湖で、製塩が行われています。



天山の支脈を横断するようになると、周囲には風化した砂に覆われた岩山が広がるようになりました。



トルファン盆地は、マイナス標高のため、バスはゆるやかな下りを続けていきます。



再びパーキングで停車。バスを下りると、猛烈な暑さが襲ってきました。ウルムチの朝は、半袖でひんやりする程の気温でしたが、トルファン盆地に入ると一気に気温が上がりました。



パーキングには売店がありました。文字通りにコンビニという意味ですね。



暑さに我慢できず、ビールを買いました。ウィグル語の書いてある地ビールです。



トルファンが近付くと、砂漠と砂山が周囲に広がるようになりました。





砂山は、さまざまに姿を変えました。翌日は、火焔山の見学もあり、期待が高まりました。



ようやくトルファンの町はずれに到着。



パーキングの向かいには、褶曲運動によるひだを見せる山が横たわっています。



その反対には、レンガ造りの小屋が並んでいますが、これは干葡萄を作るための乾燥小屋です。



トルファン市内に向かって車を走らせると、周囲には葡萄畑が広がるようになりました。砂漠から緑の広がるオアシスへの風景の急激な変化には驚かされました。

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