スペイン広場は、ローマの中心地にあり、もっとも有名な広場になっています。名前の由来は、スペイン大使館があったことに由来します。
広場の上には、トリニタ・デイ・モンティ教会があり、1723年のバロック末期に造られたスペイン階段が結んでいます。
このスペイン階段でまず思い浮かぶのは、オードリー・ヘプバーン主演の「ローマの休日」の一場面でしょう。
ローマの街に彷徨い出た王女は、トレヴィの泉近く . . . 本文を読む
ローマの名所というと、「トレヴィの泉」がまずあがってくるでしょうか。
1762年に若い建築家ニコラ・サルヴィによって造られました。
ポーリ宮の壁面に刻まれた勝利のアーチを背景に海神ネプチューン、海馬、トリトーンらが飾られています。
トレビの泉では、泉の縁に後ろ向きに立ち、二個のコインを肩越しに投げ入れます。最初のコインは、「ローマへもう一度戻戻ることを祈り」、二個目のコインは、「 . . . 本文を読む
「すべての道はローマに通じる」と言われたように、ローマ帝国は軍事的・経済的な意図から首都ローマを起点に、立派な軍用道路を支配地の末端まで造りました。
その中でも有名なのがアッピア街道です。
BC312年に当時の大政治家であったアッピウス・クラウディウスが造ったのが初めで、後にはイタリア半島の東南端ブリンディンまで達しました。
アッピア街道沿いには、ローマ時代の遺跡や初期キリスト教の礼拝所など . . . 本文を読む
チルコ・マッシモから南東に進むと、カラカラ浴場に出ます。
カラカラ浴場は、206年にセプティミウス・セヴェルス帝が建設を命じ、217年、カラカラ帝の時代に完成したものです。
当時は世界最大の浴場で、いっときに1600人が収容できたといいます。
ローマの公衆浴場は、入場料が非常に安いか無料で、浴場の他に体育場、競技場、散歩場、読書室、社交場、食堂などもあり、市民のレクリエーションセンターに . . . 本文を読む
フォロ・ロマーノ南にパラティーノの丘があります。
ローマの七丘のうちの一つで、ローマの政治や経済で力を持った貴族や皇帝がここに邸宅を持ちました。
庭園や邸宅跡が見られますが、フォロ・ロマーノの展望台として知られています。
フォロ・ロマーノから丘へ登っていくと、ファルネジアーニ庭園に出ます。
ここのテラスからは、フォロ・ロマーノの風景が広がっています。
左奥はセヴェルスの凱旋門で茶色 . . . 本文を読む
フォロ・ロマーノの続きです。
左の柱はカストルとボルックスの神殿(双子神の神殿)で、右はヴェスタの神殿の柱です。
茶色の建物は、元老院が入っていたクーリアです。
西のセヴェルスの凱旋門方面を振り返ったところ。
フォカスの記念碑
フォカスは、東ローマ帝国の皇帝で、パンテオンを法王に献上しています。この柱の上に、工程の像が載っていたといいます。
ヴェスタの巫女の家
背後は . . . 本文を読む
コロッセオの前には、コンスタンティヌス帝の凱旋門があります。315年にローマの元老院と民衆がミルヴィオ橋での戦いの勝利を記念して建てたものです。
ミルヴィオ橋は、ローマの北にある橋です。ローマ帝国の終焉期の312年に、分割統治していたコンスタンティヌス1世が強力なライバルだったマクセンティウスを打ち破った戦いの場になりました。
コンスタンティヌス1世は、ローマ帝国を再統一し、キリスト教を公認し . . . 本文を読む
ローマは、イタリアの首都ですが、「永遠の都」と呼ばれるようにローマ帝国の栄光を現在でも色濃く残しています。
ギリシャ・ローマ文明は、ヨーロッパ文明の源流ともいえますので、ローマ帝国の遺跡として、まずはコロッセオから始めましょう。
コロッセオは、ヴェスパシアヌス帝の命令で72年に建造が開始され、その息子のティトゥスの時代の80年から使われるようになりました。
4階からなる競技場は、下の層か . . . 本文を読む
ルンドは、マルメの北東に位置する大学都市です。
11世紀に、イングランドとデンマーク連合の君主であるクヌート大王が、「西の都」ロンドンに対し、ルンドを「東の都」に制定したこともある古い歴史を持っています。
ルンド大聖堂が、観光の対象になります。
1145年に造られたロマネスク様式の大聖堂です。
教会内には、14世紀から動き続けているという仕掛けをもつ天文時計があります。
古い . . . 本文を読む
マルメは、エーレスンド海峡を挟んでデンマークの首都コペンハーゲンと向かい合うスウェーデンで三番目に大きい都市です。
以前、コペンハーゲンとの間は、ジェットフォイルやフェリーが運航していましたが、2000年にエーレスンド橋が完成して、車や鉄道で結ばれました。
私がコペンハーゲンに滞在していたのは橋ができる前だったので、船を利用しました。
中央駅前には運河が流れていますが、それに沿って広がる . . . 本文を読む
ドロットニングホルム宮殿は、ストックホルムの西10kmのローベン島にあります。
観光船でも行くことができますが、地下鉄とバスを乗り継いでいきました。
ドロットニングホルム宮殿は、スウェーデン王室の離宮で、1662年に建設が始められ、1686年に完成しました。
ドロットニングホルムはスウェーデン語で「王妃の小島」を意味し、北欧の「ヴェルサイユ宮殿」とも呼ばれています。
ヴェルサイユ宮 . . . 本文を読む
スカンセンは、スウェーデン各地の古い民家や教会を集めて展示する野外博物館です。1897年オープンという古い歴史を持っています。ノルウェー、フィンランド、デンマークでも同様の野外博物館が設けられていますが、このスカンセンがもとになっています。
独特の形をした建物です。
木製の風車
スタッスクバテーレットといい、17~19世紀の町が再現されています。
農家の中では、昔ながらの生 . . . 本文を読む
野外博物館のスカンセンのあるユールゴーデン島には、ノルディスカ博物館があります。
北欧独特の様式の建物です。
ノルディスカ博物館をフェリー上から見たところ。
ノルディスカ博物館は、スウェーデン各民芸、家具、装飾品、衣服などの民芸品が展示されています。
玄関を入ると、スウェーデンを独立させたグスタフ・ヴァーサ王の巨像が出迎えてくれます。
影絵のように見えますが、屋根飾りです . . . 本文を読む
デュールゴーデン島には、バーサ号博物館があります。現在、新しい建物に移転して、これは古い建物の写真です。
バーサ号は、1625年、ドイツ、ロシア、デンマークなどの列強に対抗するため、グスタフアドルフ2世王は、4隻の戦艦の建造を命じました。パーサ号は、そのうちの一隻です。
3年後の1628年、完成したパーサ号は、王宮近くの埠頭を離れ、他の艦隊に合流するため、処女航海に出ます。ところが、ストッ . . . 本文を読む
ストックホルムの旧市街地の西にはメラーレン湖、東にはサルトジェーン湖が広がっています。スルッセン近くの桟橋から、バーサ号博物館、ノルディスカ博物館、スカンセン野外博物館といった見どころの多いデュールゴーデン島までフェリーでわたり、サルトジェーン湖の眺めを楽しみました。
バイキング船の形をした観光船も停泊していました。
古い街並みが広がっています。
北欧の建物は、教会でなくとも、塔 . . . 本文を読む