第一回廊の外壁には、ジャータカと呼ばれる説話が描かれています。
物語は判らないのですが、仏や人、動物が生き生きと描かれています。
これは、「兎の話」ではないかなと思います。
釈迦の前世、兎として生まれ変わっていた時の話です。兎は、猿、キツネ、カワウソという三匹の友達と森の中に住んでいました。兎は、自分だけ良ければいいという生き方ではなくて、他人のことも心配するべきですよと布施 . . . 本文を読む
第一回廊内側壁の下段は、全120面のパネルからなり、全部で13の物語が現されています。このうち内容の判っているものは、「マノハラ物語」、「シビ王本生話」、「サンブラー妃本生話」、「四門本生話」の四つほどです。
見ていくとレリーフがどの物語を現しているのか判らなくなるのですが、回廊を回り始めて最初に現れる「マノハラ物語」について載せておきます。
まず、「マノハラ物語」の粗筋です。
昔々、インド . . . 本文を読む
階段を上がって第一回廊に進みました。回廊の両脇の壁には、それぞれ上下二段のレリーフが飾られています。
内側の壁の上段は、釈迦の誕生から初転法輪までの物語が、120面に渡って描かれています。下部は、ジャータカなどの説話が描かれています。
外壁にもジャータカが描かれています。
全体では1000にも及ぶレリーフがあるため、一般的には第一回廊の仏伝図を中心に見ることになります。
現地ガイド . . . 本文を読む
ボロブドゥールに到着して、まずは遺跡内にあるマノハラ・ホテルにチェックインしました。
レセプションでは、ガムラン音楽がものうげに演奏されていました。
マノハラ・ホテルではコテージタイプの部屋が並んでいました。
マノハラ・ホテルは、もともとは遺跡の研修施設として始まったため、設備は期待できないといわれましたが、寝るには充分なレベルでした。
なによりも、このホテルは遺跡内にあり . . . 本文を読む
パウォン寺院は、ムンドゥッ寺院と同じく、ジョグジャカルタからボロブドゥールへの参道上に設けられた寺院です。
高さ12mのこじんまりした本堂だけが残されています。
入口の階段脇には、マカラ像が置かれています。
階段脇に飾られたレリーフ。
入口の上にはお馴染みのカーラ像が置かれていました。ヒンドゥー教ではなく、仏教寺院なのですがね。
お堂の中は、残念ながらからっぽでした。 . . . 本文を読む
ブランバナン遺跡群の見学を終えてボロブドゥール遺跡に向かいました。
途中の車窓からは、イスラム教のモスクを見ることができました。ブランバナンはヒンドゥー教、ボロブドゥールは仏教に基づく寺院ですが、現在のインドネシアではイスラム教徒がほとんどを占めています。
途中の集落では、石の彫刻を売っている店が並んでいました。セウ寺院で見た太鼓原のクベラ神も置かれていました。
この店では、仏像とガ . . . 本文を読む
ロロジョングラン寺院を後にして、ジョグジャカルタ方面に少し戻った所にあるカラサン寺院を見学しました。
カラサン寺院は、出土した碑文によれば、778年にこの地を支配していたサンジャヤ王朝と隣接するシャイレンドラ王朝の王家同士の結婚を祝して建設されたものです。
カラサン寺院は、現在では一つのお堂しか残されていませんが、仏教寺院として建立されたものが、9世紀頃から改装を重ね、現存するヒンドゥー教 . . . 本文を読む
博物館を出ると、観覧バスが戻ってきていたので、走っていき乗り込みました。
列車型のバスの写真は、戻ってきた時に撮影したものです。
目指すセウ寺院までは1.5kmほどあるようです。ロロジョングラン寺院の前から北に向かいました。
ロロジョングラン寺院周辺には他の遺跡が点在していますが、これはルンブン寺院。
続いて、ブブラ寺院。修復工事の足場が組まれていました。
セウ寺院が近づ . . . 本文を読む
ロロジョングラン寺院に続いてセウ寺院の見学を行うことになりましたが、史跡公園内の観覧バスが出発してしまっていたので、戻ってくるまで博物館を見学することになりました。
博物館の庭には、多くの石像が並べられていました。
守護神クベーラ。財宝の守護神であり、またローカパーラの一人として北方の守護神とされています。
ガネーシャ。
デーヴァ(天人)
頭が失われた像もありました。 . . . 本文を読む
シヴァ聖堂の見学を終えて、向かいあうナンディ堂を見学しました。最初に外見を見ていたので、内部に入りました。
内部には、シヴァ神の乗り物の聖牛ナンディの像が置かれていました。お堂いっぱいの大きさで堂々たる姿をしています。ナンディーあるいがナンディンとも呼ばれ、全ての四足動物の守護神とされています。シヴァ神ファミリーとして、ガネーシャと並んで一般大衆の人気を集めています。
ブラフマー神とビシュヌ神 . . . 本文を読む
シヴァ聖堂にはラーマーヤナ物語のレリーフが飾られており、これはブラフマー聖堂のレリーフに続きます。
レリーフの全部を撮影できませんでしたが、物語に沿って説明していきましょう。
【子供のいないダシャラタ王は盛大な祭を催し、王子誕生を祈願した。おりしも世界はラークシャサ(羅刹)の王ラーヴァナの脅威に苦しめられていたため、ヴィシュヌ神はラーヴァナ討伐のためダシャラタ王の王子として生まれることとなった . . . 本文を読む
それでは、遺跡の中心になるヒンドゥー教の三大神の聖堂を順に見ていきましょう。
向かって左にブラフマー聖堂。高さは、23m。
ブラフマーは創造神ですが、独自の神話を持たないことから現在では人気が低くなっています。
中央にシヴァ聖堂。高さは47m。
シヴァは、世界の寿命が尽きた時、世界を破壊して次の世界創造に備える役目をします。シヴァは、本来は破壊神ですが、民間信仰によって様々な性格が付け . . . 本文を読む