【今日の ミャンマー】
ミャンマーの総選挙の結果がぼちぼち現れつつある。
スーチーの率いる国民民主連盟(NLD)が圧倒的な支持を集めたようだ。
13日午後8時半現在そのNLDの確定議席が364を獲得したとの報道がある。
圧勝というところか。
現大統領のテインセインは円滑な権限移譲を約束したそうである。
スーチーの世界的な人気の陰で、ワシはずっとこのテインセインに注目している。
テインセイン大統領は、2012年6月に「経済改革」を発表した演説の中で、4つの方針として、
①農業の発展およびすべての部門の発展、
②地域的に均衡のとれた発展
③全国民が成長の成果を享受できる包括的な発展、
④信頼できる統計の整備
国軍出身の大統領でありながら、国軍を抑えながら徐々に民主化を進めているのである。(ここ大事)
政治犯の釈放、メディアの自由化、市民の権利を制限する法律の改廃など着々と手を打っている。(ここも大事)
スーチーと対話を行い、国民民主連盟の補欠選挙への参加承認でスーチー氏は議員となった。
テインセインは有能な政治家だと思っている。
NLD政権が決まりこれでミャンマーも自由の国になるかと喜んでばかりはいられない。
1990年の総選挙でも80%の議席を獲得したが軍に結果を踏みにじられた経緯があるのだよ。
また外国人に家族がいる人間は大統領になれないという憲法の規定がある。ではスーチーは憲法を変えられるのかと言うと
議員総数664人のうち選挙無しの優先枠の軍人枠166人があって、これの元では憲法の改正が拒まれる恐れが濃厚である。
スーチーは「大統領以上の存在になる」と豪語?したとのニュースもあり
これの真意が分らない。
どこかの国の政権交代が失敗した事実もあり。
今後もミャンマーの政治に目が離せない。
政治不案内の田舎もんのたわごとである。