【今日の 原始的通信】
先日のことだ、ワシの妹の娘の子供(つまりワシの妹の孫娘、言い換えてもわかりづらい?)
は幼稚園の年長さんであるが、その子が遠足に行ったのだ。
目的地は我が故郷の山で、漁村市のどこからでも見える山である。たいていの児童は遠足に登る山なのだ。
もちろんワシの家からも丸見えの山なのだ。
遠足のイベントとして、山頂から各人が持って行った鏡で太陽光を反射するので、可能なお宅は家からも鏡で光らせてほしいとのこと。
孫バカな妹は、家からでかい鏡を持ち出して孫に「光通信」を試みたのである。自宅よりもワシの家のほうが距離・角度ともに最適だということで、わざわざワシの家の近くの河川敷で試したのだ。
その写真
山は北方向にあるので、山からは鏡一枚で直接反射、こちらからは反対に北方向のため鏡2枚を用いて山に照射した。
距離は直線距離で約3000m標高差は約400m
はたして届いたのか。
幼稚園児たちの持って行った鏡はせいぜい手鏡なので双眼鏡で見てもよく見えない。それでも時々ちらっちらっと小さな光が見えた。
わしらのほうは、向こうから見えるのかが全然わからない。20分ほど鏡の角度をいろいろに変えて反射させたのだ。その時間は太陽が雲に陰ったりして天候の具合はまことに具合が悪かったのだ。
大人ならば携帯電話でお互いに確認できるのだが、園児に携帯電話を持たせるのは難しい。
孫が帰宅して「見えた?」と聞いたらば「赤い光が見えたよ」と言ったそうだが、ま、子供のことであんまし詳しいことは聞けなかったようだ。
ワシは念のためレーザーポインター(赤色)を持って行ったので、その光のことかもしれない。
何とも手ごたえのない実験であった。